
考古資料展1
日本・中国の古瓦
●会期:平成18(2006)年10月2日(月)~11月22日(水)
(期間中の、土日祝日開館 10月9日、28日、11月3・4・5日)
●会場:禅文化歴史博物館 2階 企画展示室
●協力:駒澤大学考古学研究室
●後援:世田谷区教育委員会
建物の上部を覆い、雨をしのぐ屋根葺きの材料として、日本では草、木の皮、割板、銅板、石などと共に瓦が使われます。
古瓦は、草や、木の皮と異なり、材質的に遺存しやすいため、古くは江戸時代から過去を辿る道標として、人々は興味を持ち、研究が始まりました。
当館では仏教系大学の博物館として、寺院も含めた仏教の総合研究に活かすため、古瓦資料の収集を行っています。
今回の展示では1つ1つの古瓦の文様・製作技法を整理してその情報をお伝えし、見学者の方々と共に考えながら、新しい歴史の道標をみつけることができたらと思います。
◎日本・中国の古瓦の歴史
日本の瓦作りの技術は朝鮮半島から伝わりましたが、その源流は中国にあります。
中国では西周時代(紀元前9世紀)後期に出現し、日本で瓦が見られるようになったのは、仏教の寺院が中国から百済へ伝わり、 588年に百済聖明王が日本へ寺院を建造する工人を送ったことが始まりです。蘇我馬子は百済から送られた工人を使い、瓦葺の飛鳥寺を作りました。
そして、7世紀前半に高句麗系、後半の白鳳時代には新羅や唐の影響を受けた瓦が出現します。
藤原京・平城京では日本独自の文様となり、全国各地の国分寺では地方色も生まれました。
平安時代になると、平安京の瓦も地方から供給され、鎌倉時代に入ると巴文が流行し、室町時代、江戸時代にも引き継がれていきます。
また、安土桃山時代、江戸時代になると城郭などに家紋を入れる瓦も登場します。
このような歴史を持つ瓦の文様・製作技法からは、
仏教文化の伝播や系譜をはじめ、瓦を生産した窯跡と寺院・官衙との需給関係、また寺院建立の歴史的背景まで探ることができます。
関連企画
第13回禅博セミナー 「古瓦の世界」
●10月20日(金)16:20~18:00
●講師:酒井清治(駒澤大学文学部教授)
体験学習「拓本をとってみよう」
●11月3日(金)~5日(日)13:00~15:00
●担当:高島裕之(駒澤大学禅文化歴史博物館学芸員)
清地良太(駒澤大学大学院修士課程)

◎展示までの流れ
展示開始までの準備の様子を紹介します。
1.実測(写真左)
個々の古瓦の考察を含め、瓦の断面図の作成を行いました。
2.拓本をはじめました(写真中央)
古瓦の実測図と共に、文様を解りやすく紹介することも含め、瓦の拓本を始めました。
3.写真撮影及び現像をはじめました(写真右)
個々の古瓦の質感を大切にして、瓦の写真撮影から現像まで手作業で行いました。
4.考古資料展の図録を刊行します。
実測図、拓本、写真観察表を付した館蔵古瓦の図録を刊行します。
5.考古資料展1「日本・中国の古瓦」はじまりました。
館蔵の古瓦をよりすぐって公開中です。
6.考古資料展1「日本・中国の古瓦」無事終了しました。
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◎資料紹介 秋に展示する資料の一部を紹介します。
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◆中国の瓦1
獣面文軒丸瓦(じゅうめんもんのきまるがわら) 径12.6㎝ 時代:六朝時代
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◆中国の瓦2
蓮華文軒丸瓦(れんげもんのきまるがわら) 径13.4㎝ 時代:北魏時代
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◆中国の瓦3
獣面文軒丸瓦(れんげもんのきまるがわら) 径13㎝ 時代:北斉時代
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◆中国の瓦4
蓮華文軒丸瓦(れんげもんのきまるがわら) 径11.7㎝ 時代:北斉時代
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◆中国の瓦5
獣面文軒丸瓦(じゅうめんもんのきまるがわら) 面径14.9㎝ 時代:唐時代
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◆日本の瓦1
東京都選定歴史的建造物「耕雲館」玄関タイル 12cm×12cm
時代:昭和3(1928)年以前
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◆日本の瓦2
家紋軒丸瓦(かもんのきまるがわら) 径17.9㎝ 時代:16世紀末-17世紀初
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◆日本の瓦3
巴文軒丸瓦(ともえもんのきまるがわら) 推定径16.4㎝ 時代:建長6(1254)年
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◆日本の瓦4
均整唐草文軒平瓦(きんせいからくさもんのきひらがわら) 瓦当厚5.5㎝ 時代:平安時代
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◆日本の瓦5
蓮華文軒丸瓦(れんげもんのきまるかわら) 中房径5.5㎝ 時代:飛鳥(白鳳)時代
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◆日本の瓦6
蓮華文軒丸瓦(れんげもんのきまるかわら) 中房径5.5㎝ 時代:飛鳥(白鳳)時代
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