駒澤大学禅文化歴史博物館考古資料展2 「やきものの考古学」
<開催にあたって>
駒澤大学禅文化歴史博物館長 伊藤 隆壽
駒澤大学の淵源は曹洞宗の学林ですが、曹洞宗と「せともの」の関係をたどるとこんな逸話があります。
高祖道元禅師が入宋する際に、同道したという伝説の人物には瀬戸の陶祖、加藤景正がいました。
さらに江戸時代後期に同じく瀬戸の磁祖、加藤民吉が曹洞宗寺院である天草の東向寺の天中和尚を頼り、肥前磁器の焼成法を学び、磁器の生産に成功しています。
やきものは人々の生活の中で最も身近な道具であり、その場面ごとに様々な器を用います。
当館ではこれまで仏教系大学の博物館として仏教、禅文化を語る資料の1つであるやきものの収集にも努めてきました。
また本学の考古学研究室では、やきものの遺跡の調査研究も盛んに行われています。
この度の展示では前回の古瓦の考古資料展に続くシリーズの第2回目として、館蔵の陶磁器資料15点を一堂に展示し、考古学研究室の最新の研究成果と共に紹介致します。
最後になりましたが、開催にあたりご協力を賜りました考古学研究室をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。
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菅ノ沢遺跡全景
(群馬県太田市) |
八幡窯跡群(群馬県太田市)
灰原出土坏蓋 |
南川原窯ノ辻窯跡(佐賀県有田町)
物原出土染付皿 |
<展示概要>
同展では博物館の開館以来、収集された陶磁器資料と、大学の考古学研究室が調査したやきものの遺跡について紹介します。
今回の展示では美術・工芸資料ともいえる陶磁器について、考古学的な視点から考察し、広く公開する試みです。
紹介する館蔵の陶磁器15点は、大学の特色ともいえる仏教や禅文化にちなんだ資料が多く、中国・日本・朝鮮の仏具や茶道具が中心です。
また同時に考古学研究室が現在資料整理を行っている古墳時代の須恵器(群馬県太田市金山丘陵窯跡群出土資料)や江戸時代の陶磁器(佐賀県有田町南川原窯ノ辻窯跡出土資料)などの展示も行ない、最新の成果を紹介します。
<展示の様子>
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窯跡出土の有田磁器(江戸時代) |
窯跡出土の須恵器(古墳時代) |
館蔵の青瓷香炉(中国元時代) |
6月21日(木)には、愛知県陶磁資料館学芸部長、仲野泰裕先生による講演会「やきものと考古学―歴史の証人・埋蔵文化財としての陶磁資料の語るもの―」が開催されました。
→講演の様子はこちら
愛知県陶磁資料館ホームページ |