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駒澤大学法科大学院とは
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  • 研究科長挨拶

    駒澤大学法科大学院は、「人に寄り添う法曹」「社会に繋がる法曹」を育てます。

    研究科長  歴史を振り返れば分かるように、個人は、「真理」を追究し、「善」を実践し、「美」の創造を目指してきました。そして、国家・社会は「正義」を希求する場と考えられました。たとえ、現代の国家・社会が、個人を尊重し、様々な情報や価値観を自由に流通させ、多様性の確保を標榜するリベラルな社会へと発展しつつあるとしても、それを否定する人々は現に存在するのです。一般的な正義や個別的事件における具体的正義を希求する努力を断念してしまえば、営々として築いてきた現代国家・社会の理想と基礎は崩れ去ってしまいます。


     2004年度からスタートした法科大学院制度は、混沌たる現代日本の国家・社会にあって、「法の支配」すなわち社会正義の実現を目指して、新たな法曹養成を行うことを目的としています。1592年の「学林」に起源をもち長い伝統を有する駒澤大学は、その趣旨に賛同するとともに、建学の理念である仏教の教えに基づく法曹養成を目標とし、また特色に据えることにしました。


     駒澤大学の建学の理念は、一言で「行学一如」と表現されてきました。この仏教の教え「行学一如」は、自己の内面において、信念を貫き、誠の心を堅持する。外面において、他者を敬い、愛する。すなわち、「信」「誠」「敬」「愛」の心とも言いかえることができます。この心をもって法を正しく学ぶこと、それは法を正しく行うことと、同じ意味と価値をもつと考えます。そして、この心を学修した人が法曹として行動する時、「人に寄り添う法曹」「社会に繋がる法曹」になり、さらに法を深く学ぶことになると考えています。


     「人に寄り添う法曹」とは、法の枠を越えるわがままな利益主張の代弁ややみくもな依頼者保護の主張を意味するものではありません。信念と誠の心をもってすべての人に分け隔てなく、親身に接することのできる法曹を意味します。また、「社会に繋がる法曹」とは、地位や名誉、権力や財を求めることを意味するものではありません。法曹という職業(Beruf, Profession)の意味を自覚し、敬と愛の心をもって、その社会的使命と責任を全うする法曹を意味します。


     司法改革の理念は、「法の支配」の実現でした。「人の支配」「権力の支配」を否定し、一人ひとりの法曹が「正義の真摯な探究者」でなければ、「法の支配」は具体化されません。法は人類の英知の結晶として、生まれ受け継がれ創造され深化しています。法を学ぶことに喜びを感じ、「法の支配」の担い手になることに誇りをもち、人類社会の未来を創造する仕事に貢献するという気概に溢れる方々が、入学され、理論と実務の学修や研鑽を積み、そして、将来的に「人に寄り添う法曹」「社会に繋がる法曹」として駒澤大学法科大学院から巣立って頂きたいと思っています。


     そのために、田園都市線の駒沢大学駅から歩いて4分という近い場所に学修環境に必要不可欠な機能を集約した法科大学院専用棟を用意し、2011年度からは司法試験をも意識した新改訂カリキュラムを実施し、1クラス15人前後の少人数教育を実現しています。また、第一東京弁護士会からは力強いご支援を頂いています。さらに、法科大学院修了後には2008年に設置しました「司法研究所」で学修・研修ができるシステムを構築しています。


     駒澤大学法科大学院は、このように万全の準備を整え、教職員が一丸となって、「人に寄り添う法曹」「社会に繋がる法曹」の養成と輩出を目標に、全力で頑張っていきたいと思います。


    駒澤大学大学院 法曹養成研究科長
    日 笠  完 治

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