日本の出版は、日本語という限られたマーケットと、世界に類のない独特の産業システムの上に成立してきた。こうした前提が、グローバルなデジタル環境にあって急激に変わりつつある現在、改めて社会の中における本や出版のもつ意味を考える。
前期では、近代出版産業・流通構造の基本的な理解を中心に解説、状況に応じて進行形のトピックを取り上げる。
後期は、社会的なテーマを扱った映像資料なども使いながら、ジャーナリズムとしての出版を広範囲から考える。
◆柴野 京子〈前期〉…㈱トーハンにて書籍の販売・経営企画、海外事業などを経験。
【略歴】
1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、取次会社勤務を経て、2007年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了(社会情報学)。同博士課程。相模女子大学非常勤講師。日本出版学会、日本マス・コミュニケーション学会、メディア史研究会会員。
【著作】
『書棚と平台――出版流通というメディア』(弘文堂、2009年)