駒澤大学の徽章(校章)は、極めて大きい心で、すべての学を蔽い尽くしているというさまを表しています。駒澤大学が、曹洞宗大学林を前身として、今日にいたっていることはいうまでもありませんが、日本曹洞宗の開祖・道元禅師は、その著書の中で、 喜心・老心・大心の三心について語っています。
このうち《喜心》とは、自らが、この世に生をうけたことを喜ぶと共に、他を喜ばせようと願い続ける心であり、《老心》とは、父母が子をおもうように、生きとし生けるものへの慈しみの心である。そして《大心》とは、大山の如く高く、大海の如く広く、いずれか一方だけに偏り、また党するのでなく、常に、こだわりのない公平な心である。
もちろん、道元禅師は仏法を行ずるものとして、この三心を仏・法・僧の三宝を頂戴する道に通じさせていますが、同時に、学園における人間関係の形成には、絶対不可欠な心です。
そして、襟章の三角の頂点に、それぞれ、この三心を配したとも理解できるであろうし、この三心を憶念する象徴ともなるでしょう。