経済学部案内

経済学部長挨拶

百田義治余白

学生の皆さんへ

 日本経済は、多様で深刻な格差の顕在化、「ワーキング・プア」という言葉に象徴される絶対的貧困の再来に加えて、「100年に一度」とも言われる金融・経済危機に見舞われています。大学も例外ではなく、その影響は、とりわけ学生の勉学条件や就職状況において深刻です。しかし、このような時代だからこそ、皆さんには、社会のあり方、人間の生き方と結びつけて経済学を実践的に学び、その存在意義について考えながら、大学生活においてさまざまな目標を実現する努力をして欲しいと思います。

 皆さんが大学生活で実現したい目標や課題はさまざまでしょう。経済学を学び、社会・経済の仕組みが理解できるようになり、具体的な経済問題、あるいは企業や経営の動向、働き方などについて自分なりの考え方を持つことができるようになる、これは経済学部の学生すべてに抱いて欲しい基本的な目標です。また、公務員、公認会計士や税理士、IT関係の資格取得、あるいは留学や大学院進学など将来の職業選択を考えた目標を持つことも大切です。たくさんの友達を作り、スポーツに取り組むことも大学生活において大きな意義を持つものであるでしょう。このようなさまざまな目標・課題の実現に向けて、長期・短期の戦略的思考を持って充実した大学生活を送られることを期待しています。

 大切なことはどのような目標の実現にもやはり努力が欠かせないということです。

 経済学を学ぶことにも努力が不可欠です。しかし、努力を惜しまずに学び、例えば、経済学の古典と言われる本を読み終えたときの達成感、社会や経済の仕組みが理解できたときの喜びは、何ものにも変えがたい貴重な体験であり、次のステップに挑戦する勇気を与えてくれます。是非、学ぶ喜びを体験してください。

 経済学部には、皆さんが経済学を学び、あるいは将来に向けたキャリアを形成するために必要な多様なカリキュラムが準備されています。本学経済学部のカリキュラムの大きな特徴は、経済学科、商学科、現代応用経済学科の学科間の壁が低く、どの学科の科目もかなり自由に履修できることにあります。皆さんの目標あるいは夢の実現に向けた学習目標、将来設計に従って、広くあるいは深くさまざまなバリエーションで、しかも体系的に履修することができます。どの科目でどのようなことが学べるのか、あるいは将来設計に向けたキャリア・デザインに悩んだときには、「履修要綱」や「学習ハンドブック」を熟読・再読してください。

 また、是非、演習(ゼミ)を大学生活の核に位置づけて大学生活を組み立てることを勧めます。経済学部では、2年次からゼミが設置されています。3年次にも多くのゼミが学生の参加を待っています。ゼミでは、学生の発表(プレゼンテーション)、学生同士の討論、学生と教師との討論を通して専門的知識を学びます。プレゼンテーションやコミュニケーションのスキル・アップはゼミでなければ体験できないものです。また、討論や合宿での交流によって多くの友人もできます。ゼミは、充実した学生生活に欠かせないものです。

 経済学部は、学ぶ喜びを体験したい、充実した学生生活を送りたい、目標を達成し夢を実現したいすべての学生にオープンです。学生生活で立ち止まったときは、ゼミの教員、クラス担任の教員に声を掛けてください。また、オフィス・アワー(研究室を訪れて相談できる時間帯)も利用してください。きっと新たな道が開かれるでしょう。

              

経済学部長 百 田 義 治

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経済学部の教育システムの特徴

大学時代は、皆さんの長い人生の中ではわずかな期間ですが、この期間をどのように過ごすかは大きな意味をもつものです。大学生活で何を獲得するのか、ひとりひとりが目標を見つけ、その達成に向けて進んでもらいたいものです。生涯つきあえる友をつくることも大切ですし、読書や旅行、ボランティア活動など学生時代ならではの貴重な体験を積むことも有意義です。

しかし、学生生活の中核は学習活動にあります。卒業後、どんな分野で活動するにせよ、大学時代に何を学んだかはきわめて重要です。文字や言葉を駆使して考えを正確に伝え受けとめる能力、そして多様な個性をもつ人々と共生し共通の課題に取り組む力、これらの裏付けとなる幅広い教養と健全な心身、さらには経済に関する専門的な知識や技能の修得などが求められるのです。

駒澤大学経済学部では、学生の皆さんが効果的に学習できるように、いろいろな工夫をしていますので、その特徴を以下に紹介します。各ポイントは学習計画を立てるときに参考になるはずです。

経済学部を志望するときの皆さんの学習動機はさまざまでしょう。教師になりたい、税理士や公認会計士の仕事をしたい、世界を飛び回るビジネスマンになりたい、NGOやNPOで社会の役に立ちたいなど、明確な目標をもっている人もいるでしょう。あるいは入学のときにははっきりしてないけれど、学生生活を通じてじっくり進路を考えたい人もいるでしょう。 経済学部では、このようにいろいろな思いで入学する皆さんが、自分に合った学習を進められるように、自由で柔軟な、幅広く学べるカリキュラムを提供しています。

 経済学部は経済学科、商学科、現代応用経済学科の三つの学科で構成されています。三学科はそれぞれに独自の教育目標を持ち、必修科目や選択必修科目など基本になる科目は学科ごとに異なります。 しかし、経済学部全体では、学生が自分の関心にそって自由に選択して履修できる専門的な選択科目が多数あり、選択科目については学科の壁を超えて他の学科で開講されている科目のほとんどを履修できます。

たとえば経済学科の学生でも、簿記やマーケティングなど商学科で開かれている科目を学べるのです。また、経営学部や法学部など、ほかの学部で開講されている授業科目の一部を履修できる「他学部履修科目」という制度もあります。 これを利用すると選択の幅をもっと広げることができます。なお、平成18年度までの入学生については、フレックス制が適用されます(平成19年度以降入学生には適用されません)。(平成18年度までに入学した)経済学科フレックスAと商学科の学生は、夜間に開設されるフレックスB向けの授業科目を履修することができます(全学共通科目12単位、専門教育科目40単位まで)。 逆に経済学科フレックスBの学生は昼の時間帯の授業科目を履修することができます〔全学共通科目12単位、専門教育科目60単位(平成19年度から)まで〕。これをうまく使えば、ライフスタイルに合わせて柔軟な時間割を組むこともできます。

 さらに、経済学の分野に限らずもっと幅広く学びたいという学生は、全学共通科目(宗教教育科目、外国語科目、教養教育科目、保健体育科目)に重点を置いて学習してはどうでしょうか。駒澤大学では、こうした学習パターンを可能にする「広域選択」という独自のしくみを用意しています。これを使うと、科目群ごとに決まっている「卒業に必要な単位数」を超えて履修した単位を、ある程度の数まで「卒業に必要な単位数」にカウントできるのです。

これまで、自由で柔軟な学習環境があることを強調しました。このようなカリキュラムを活かせば、ひとりひとりの目的にかなった学習計画を立てることができます。ただ、今まで学校で決められた授業を受けるというスタイルに慣れてきた人は、「自由に計画を立てなさい」と突然言われても戸惑うかもしれません。うっかりすると授業科目をバラバラに選んでしまい、結局は何を学んだのかうまく整理できないということになる恐れもあります。

そこで、学生の皆さんの進路志望や問題関心などにそって効果的な専門学習を進める指針として、「コース制」(経済学科・経済学科フレックスA、商学科、現代応用経済学科)を設けています。コース制は、指定された科目群から一定の単位数を履修した学生に「コース修了証」を与えるものです。また経済学科フレックスBには「専修課程」があり、演習ごとに指定された科目を履修した学生に対して「認定証」を与えます。

これらの制度を利用するかどうかは学生の自由です。

大学での学習のなかで最も大学らしい学習の場が、ゼミ(演習)です。ゼミでは、10〜20名程度の少人数の学生どうしが自由に議論を交わすとともに、指導教員との対話を通じて大人数の講義では得られないきめ細かな指導を受けられます。 ゼミの学生は生活体験や学習活動を通じてつちかった意見や疑問をおたがいに表現しあうことで、知識を確固としたものにすることができます。現代の社会で求められるプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を身につけるうえでも、 ゼミでの学習活動が役に立ちます。意見交換を通じて信頼できる「友」を作る場にもなります。 経済学部では、2年次生から専門のゼミに入ることができます。通常は2年、3年、4年の3年間、同じ指導教員のもとで履修しますが、3年次から履修することもできます。 ぜひとも、ゼミに入って充実した学生生活を送ってください。

大学での学習は、卒業したら終わりではありません。大学での学習は、卒業して社会人になったあとで、みずから課題を発見し解決していくために学び続けるための基礎をなすものです。そのためには、ひとつひとつの授業科目の履修を通じて幅広い教養や専門知識を身につけることに加えて、取り組むべき課題をみずから見いだし、そこでの問題点を整理し、解決に必要な知識や情報を集めて処理し、自分なりの解答を導き出していく力を養うことが大切です。 「卒業研究」(経済学科・経済学科フレックスA、商学科、現代応用経済学科)は、ゼミをはじめとする授業を通じて得た学習成果を土台にして、学生みずからが課題を定めて調べ、研究成果としてまとめ上げていくものです。これには卒業論文と卒業制作があります。また経済学科フレックスBには同様の科目として課題研究があります。卒業研究や課題研究に取り組むなかで、大学での学習や研究の成果を確かなものとして身につけてください。

 Boys and Girls, Be Ambitious and Have a Substantial Student Life

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経済学部の歩み

駒澤大学経済学部略史
1949年(昭和24年) 駒澤大学商経学部創設
1952年(昭和27年) 商経学部第二部を設置(渋谷区大和田町)
1962年(昭和37年) 商経学部第二部、駒沢へ移転
1959年(昭和34年) 『研究論集』を発刊(「商経学部会」を基礎)
1961年(昭和36年) 『駒澤大学研究紀要』を改編、
『駒澤大学商経学部研究紀要』を発刊
1964年(昭和39年) 駒澤大学北海道教養部開設
1966年(昭和41年) 大学院商学研究科(修士課程)を設置
  同 駒澤大学経済学部に名称変更、
第一部商経学科を経済学科・商学科に分離
  同 学部創設二〇周年、
『研究論集』を『経済学論集』に改題
1967年(昭和42年) 大学院経済学研究科(修士課程)を設置
  同 大学院商学研究科博士課程を設置
1968年(昭和43年) 経済学部在籍学生総数9,622人を数える
  同 駒澤大学刷新委員会創設(大学民主化への過程)
1969年(昭和44年) 大学院経済学研究科博士課程を設置
  同 駒澤大学経営学部が創設
  同 学部教授会発足・学部長公選制実施
1972年(昭和47年) 第二部商経学科を経済学科に改組、入学定員増
1974年(昭和49年) 玉川校舎落成、
経済学部等の保健体育・語学などの授業の一部を実施
1976年(昭和51年) 学部創設三〇周年
1979年(昭和54年) 矢吹敏雄先生に名誉教授号を贈る
1980年(昭和55年) 吉澤文男教授学部葬
1983年(昭和58年) 第一回経済学部ゼミ対抗ソフトボール大会開催、
(以後、一時中断を経て現在毎年開催)
1985年(昭和60年) 永田正臣教授学部葬
1987年(昭和62年) 第二研究館落成、経済学部研究室移転
1989年(平成元年) 経済学部創設四〇周年行事開催
(記念講演会、国際シンポジウムなど)
1991年(平成3年) 富浦セミナーハウス落成、ゼミ合宿などのベースとなる
1993年(平成5年) 経済学部同窓会正式発足
1996年(平成8年) 新教育課程(カリキュラム)へ移行
1997年(平成9年) 西村紀三郎先生に名誉教授号を贈る
1999年(平成11年) 駒澤大学北海道教養部を終了・本校に統合
  同 上坂修夫、古庄正、石井脩二、森武麿各先生に名誉教授号を贈る
  同 経済学部創設五〇周年記念行事を多彩に開催
(記念連続講演会、記念講演、野外パーティ、公開講義、インターネット授業、ディベート大会、展示会、スポーツ大会、バザーなど)
2000年(平成12年) 昼夜開講制に移行
(経済学科フレックスA・フレックスB)
  同 五〇周年記念ウォームハート賞を創設
(世田谷区内の善行小中学生を顕彰)
  同 渋谷隆一、浅田喬二先生に名誉教授号を贈る
2001年(平成13年) 遠藤孝、寺中良二、中原章吉先生に名誉教授号を贈る
  同 学部内に「入試委員会」設置
  同 学部カリキュラムに「寄付講座」,「コース制」の設置・導入決まる(次年度から開始)
  同 「経済学部ゼミナール連合会」設置
2002年(平成14年) 飯岡透、石井啓雄、加藤利安先生に名誉教授号を贈る
  同 学部内に「オフィス・アワー」を設置
  同 『経済学論集』に大学院生(DC)の論文掲載が承認
  同 経済学部と武蔵工業大学(現「東京都市大学」)工学部システム情報学科との間で の単位互換制度が協定(次年度から開始)
  同 岩永宏治先生逝去
2003年(平成15年) 学部カリキュラムに「インターン・シップ」/「キャリアデザイン」の科目設置決まる (次年度から開始)
2006年(平成18年) 商学科カリキュラムに、大原学園と提携の「会計プロフェッショナル・クラス」設置決まる (次年度から開始)
2007年(平成19年) 経済学科フレックスBを改組して新学科の「現代応用経済学科」が開設
2008年(平成20年) 岩下弘、里中恒志先生に名誉教授号を贈る
  同 商学科にITプロフェッショナル・クラス設置決まる(次年度から開始)
2009年(平成21年) 経済学部60周年記念

  
歴代学部長
1949〜1954 森荘三郎
1954〜1958 笠森伝繁
1958〜1964 森荘三郎
1964〜1966 笠森伝繁
1966〜1969 上坂酉三
1969〜1973 吉沢文男
1973〜1977 永田正臣
1977〜1979 西村紀三郎
1979〜1981 遠藤 孝
1981〜1983 上坂修夫
1983〜1985 飯岡 透
1985〜1987 古庄 正
1987〜1989 渋谷隆一
1989〜1991 中原章吉
1991〜1993 石井啓雄
1993〜1995 吉野 紀
1995〜1997 里中恆志
1997〜1999 森岡 仁
1999〜2001 岩下 弘
2001〜2003 阿部 弘
2003〜2005 清水 卓
2005〜2007 小杉修二
2007〜2009 山懸弘志
2009〜 百田義治

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