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解説 |
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社会科学で使う多変量解析法
科学は、研究対象がもつ法則性を見出して行く営み。自然科学の分野では、実験を適切に計画し、コントロール
された環境下で行い、得られたデータを分析することで法則性を検証する、という手法がとられる。一方、経営学
など社会科学と呼ばれる分野では、扱う対象が複雑過ぎて、十分にコントロールされた環境下での実験を行うこと
は難しいのだが・・・。それでも、「科学」を標榜する以上、何らかの社会的法則性の存在を主張するためには、
少なくとも各種統計調査やアンケート調査データの分析に基づく裏付けが要求される(これがない主張は、「科学」
でなく「評論」と呼ばれる)。調査データそのものは、数値の一覧表やアンケート票の束に過ぎない。そこに含まれるのは、複数の変数(測定 項目)に関する、数値ないしはYes-Noなど名義尺度データの並び(Sequence)。このデータ全体から、それが示す 「意味」を洞察し汲み取ってやる必要がある。その目的のために開発された統計的手法が、多変量解析法と呼ばれ る一連の手法群である。分析の目的に応じて、100を越すとも言われる、豊富なバリエーションが用意されてい る。 Pascal版 SPDATの話
私、駒大に赴任した10数年前から、経営学部でゼミを開く者として、卒論指導の際に多変量解析法の必要性を
痛感していた。しかし、この時点では、多変量解析のパッケージソフトと言えば、SASやSPSSなど汎用機上
のものが中心。それらが徐々にPCへ移植され始めてはいたが、当時フルセットで購入するには100万円近くと、
べらぼうに高価。学生さん達に自由に使ってもらうために、必要数電算教場に導入することもままならない状況。そこで、自分で作るしかない・・・と考えるようになったのが8、9年前。当時のPCは、まだWindows以前、 MS-DOS環境下で使う計算機だった。開発には、教育用に使っていて慣れ親しんでいた、ボーランド社のTurbo Pascalを用いた。DOS上の環境ということで、一度に確保できるメモリが最大64KBという制約に苦労させられ たが、大規模データに関しては処理を分割、途中の計算結果をファイルに吐き出す方法をとった。手法は、回帰分 析・主成分分析・判別分析と、数量化I・III類のみに限定されていたが、何とか1000変数×サンプル数無制限 まで対応できるプログラムを完成、SPDAT=Statistical Package & Data Analysis Toolと名付けた。 SPDATには、グラフィック命令を駆使して、分析結果のグラフ表示はもちろん、GUIにも凝ったつもりだし、 EXCELライクな行列形式のデータ編集機能も作りこんだ。我ながらよくできたソフトだと自負していた。 しかし、仕事の合間に少しずつ作っていったこともあり、開発に1年以上もかかって、出来上がったのは7年前 のこと。やっと、ゼミ生の卒論などにも使ってもらえるようになったのだが・・・。既に、世の中は、DOSから Windows環境への移行を始めていたのだった。 そして個人的には、6年前に大病をしたこともあって・・・、あのSPDAT は、もはや事実上存在しないPC 9801のDOS上でしか動作しないプログラムと化し、放置されたままになっていた。 SPDATの移植、SPdat/Winへ
今回、夏休みの期間を利用して、SPDATのWindows環境への移植作業を始めた。今日、Cプログラマーに
Visual C++ があるように、PascalプログラマーにはDelphiという優れた開発環境がある。Pascalで書い
たSPDATの移植には、このDelphiを用いるのがもっとも自然。GUI部は別として、計算処理のルーチンは
ほとんどそのまま使えるからだ。しかも64KBの壁も取り払われ、最大2GBの仮想メモリを利用することで、
アルゴリズムも単純なものが使える。大筋については、思ったより短期間で移植は完了しそうである。ちょうど7年前くらいから、Visual Stat(Statistica)など、PC用に開発された質の高いソフトも、やっと 出始めたが・・・、それでも30万円近くしていて。現在でも、まだ20万円位しているようだ。使い勝手の良 い、WIndows上の統計パッケージをフリーウエアないしは安価なシェアウエアとして提供する意義は、まだ十分あ ると考えている。 |
| SPdat_Win.EXEは、Windows95/NT4.0上で実行可能な形式にコンパイルしてあります。 HDD上に適当なフォルダを作成し、SPdat_Win.EXEをコピーします。これを、エクスプローラでダブルクリックすれば実行できます。 よく使うようなら、右クリックしてからショートカットを作成、これをデスクトップやタスクバーの上に置いておく といいでしょう。 ユーザ名・パスワードの指定
初回起動時に1回だけ、ユーザ名・パスワード入力画面が表示されます。ここで、次のように指定をすると、使えるようになります。
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電卓:でんた君、行列電卓:マトリ君のすべての機能も含んでいて、どの状態からでも選択できる。 CSV形式ファイルを介して、MS-EXCELなど表計算ソフトとのデータ交換もでき、連携利用を可能にした。 |
| スタートフォームから、SPdat/Win フォームを呼び出します。データ行列に関する基本統計量の計算、 標準化、分散・相関行列などの基礎的分析。回帰分析・主成分分析・判別分析、数量化I・III類が使えます (10/10時点で)。数量化II類も近々。 |
| 下図は、10変数×100サンプルのテストデータで、重回帰分析を行い、散布図を表示したところ。 |

| 下図は、上と同じデータ行列 X を内的変数として、主成分分析を行なったところ。 |

| 質的データを0-1変数行列 X に表現、数量化III類を適応。サンプル・スコア第1・2次元による布置図。 |
| なお、csv形式データにより、MS-EXCELとデータの交換も可能にしました。 |
配布方法 '99.10.10より、下記サイトより試用版配布開始。 T.Takai Seminar ソフト工房 なお、現在配布中のもの、試用期限は'2001年3月まで。
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