研究紹介



 地理情報学(最近は,「空間情報科学」ともいう)と自然地理学の中間くらいに位置する領域を専門とします.地理情報学の最新の理論や技術を積極的に用いて,自然地理学が対象とする諸問題にチャンレンジする,というのが基本スタンスです.

 現在の具体的な研究テーマは,数値標高モデル(Digital Elevation Models, DEM)を用いた地形解析です.その中でも特に,山地斜面の地形発達過程や土砂移動現象について,局所領域の物理を,広域(流域レベル)に展開し,その挙動のモデリングを行なうことを目標としています.


高解像度DEMによる山地小流域の地形解析の様子

衛星(SPOT/HRV)画像からデジタル写真測量によって作成した八ヶ岳南麓のDEM

 しかし,このような研究を行なうためには,必要に応じた高解像度のデータを作成する必要があります.そのための手段として,デジタル写真測量 (Digital Photogrammetry) による高解像度DEMの作成や,その精度評価,データ補正法などについても並行して研究を進めています.

 データの高解像度化,精緻化は時代の流れですが,大切なのは,そこから重要な情報をいかに導くかということです.この研究は,来るべき高分解能衛星データの時代に必要不可欠なものであり,その応用面において大きな貢献ができるものと考えます.


 研究の主体はあくまでデータ解析ですが,地理学の基本である「現場を踏んで考える」という姿勢は大切にしたいと心掛けています.このため,何か理由を探しては色々なところに出かけ,サイエンスの視点で風景を見ることを楽しみとしています. 

 「地形」は,普段なにげなく見ていますが,地球上のほとんど全ての現象は,地形と何らかのつながりがあります.その奥深さにどこまで迫れるか?


学生巡検での一コマ.長野県白馬(2006年)

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