駒澤大学

  • サイト内検索
  • 入学資料請求
学部・大学院Academics

ロシア語案内

駒大ではロシア語が学べます!

ロシア語は、日本海やオホーツク海のすぐ向こうのロシア連邦(人口1億4千万人、面積は日本の45倍)をはじめ、主に旧ソ連の国々(中央アジア諸国やコーカサス諸国など)で使われる言語です。世界の陸地の6分の1にあたる広大な地域で、総計2億7千万もの人々が用いる、文字通りユーラシア大陸の一大共通語です。近年はロシア語圏との交流の増加に伴い、わが国での需要も増えているので、興味のある人は気軽に履修してみてください。

ロシア語が学べる大学は比較的少ないのですが、駒澤大学では多くの授業を開講しています。
ページの最後にサッカーW杯の開催都市についての記事を掲載しました。

ロシア語ってどんな言語?

英語の遠縁、スラヴ語の一つ

ロシア語は、インド・ヨーロッパ語族(英語もその一つ)の中の、スラヴ語派というグループに属する言語です。スラヴ語派にはほかにもポーランド語、チェコ語、ブルガリア語、セルビア語、クロアチア語などがありますが、ロシア語はこれらの言語と文法などが似ており、いわば親戚関係にあります。ロシア語を学ぶと、他のスラヴ系言語の習得も容易になります。

習った言葉がそのまま使える

授業で学ぶのは、現代の標準ロシア語です。ロシア語には方言の差異があまりないので、標準語を身につければ、ロシア語圏のどこでも通じます。また、歴史文献を読む場合でも18世紀末以降の文書なら、現代ロシア語の知識だけで十分に解読できます。

発音カンタン、文字が愉快

ロシア語の発音には独特の力強さと、リズミカルな響きがあります。ロシア民謡やロシアオペラが世界的によく知られるのも、言語のそうした特性と無関係ではないでしょう。文字は、独自のロシア文字(キリル文字)を使いますが、英字と共通のものも多く、実はそれほど難しくありません(授業では、文字の学習はゆっくりやりますので、余裕でついてこられます)。読み方は、英語よりやさしいです(いわば、takeをテイクではなく、普通にタケと読むような感じです)。文法は、単語の語形変化がやや複雑ですが(日本語なら「机が」「机を」と言うところを、ロシア語は「机」という単語自体を少しだけ変化させて表現したりする)、整然としたルールに沿ってこれを行いますので、ルールを覚えてしまえば楽になります。面倒な冠詞もなく(英語のようにa deskなのか、the deskなのかと悩む必要はありません)、動詞の過去形の作り方も難しいどころか、とても簡単です。

クレムリンと赤の広場(モスクワ、教員撮影)

希少価値、文化の魅力

学習者は日本ではまだまだ少ないので、希少価値のある言語を学んでみたい人はぜひロシア語をやってみてください。もちろん、ロシアのスポーツや、文学、絵画、音楽、バレエ、演劇、アニメーション、宇宙開発、IT産業(どれも、伝統的にロシアが世界トップ水準にある分野です)に興味がある学生も、大歓迎です。なお、ロシア語圏の一般住民は親日的な人が多いので、言葉さえわかれば友人もできやすく、現地で生活するのも楽しいです。

発展するロシア語圏

今日のロシアはソ連崩壊後の混乱から完全に立ち直り、豊富な天然資源を原動力に目覚ましい経済成長をとげています。特に、2000年代半ば以降は日本との交流も激増しており、例えば世界トップクラスの埋蔵量を誇る天然ガスと石油は、最近は相当量が日本に輸出されています。ロシアに進出する日本企業も、大手・中小ともに増えていて、近年の例では、鉱物資源の開発(サハリンなど)、自動車製造(日本の大手自動車メーカーの大半がロシアに工場を持っています)、銀行や保険など、日本経済の基幹分野におけるロシア進出が目立ちます。中央アジア諸国など他のロシア語圏でも、資源開発(レアメタルなど)を中心に日本との関係は緊密化しています。

超特急はやぶさ号(モスクワ、教員撮影)

緊密化、などと書くといかにも堅苦しい話のようですが、つまりは、「ロシア語が少しでもわかる人材がほしいなあ」と考える会社や官庁が、最近増えているというわけです。そのため、ロシア語を一つの武器にして、企業に自分を大いに売り込むことも決して夢ではなくなっています。本学のロシア語履修者の中には卒業後、大手メーカーや商社でロシア語を扱う仕事についた方もおられますが、今後そうした事例が増えてゆくことを期待したいと思います。

ロシア語教室のプロフィール

わたしたちは駒澤大学ロシア語教室です。

駒澤大学には「ロシア語学科」はないため、ロシア語をやりたいひとは各自の所属する学部・学科で専門や全学共通科目の勉強をしながら、外国語の授業などを利用してロシア語を学びます。自分の専門をしっかりと磨きながら外国語力、そして国際感覚を高めてゆくというのは、社会で活躍するためにとても大切なことです。

駒澤大学ロシア語教室は、さまざまな内容(基礎・発展・会話・読解・文化)にわたる、日本の総合大学では珍しい充実したロシア語学習プログラムを用意して、学生のみなさんをお待ちしています。大半の学部・学科で必修外国語(1~2年次、週2回)として履修可能。そのほか、選択授業や課外学習会も多彩なラインナップで、希望者は4年次まで学習を継続できます(卒業まで外国語の学習機会のある大学は、必ずしも多くありません)。やる気次第では、卒業までに外国語大学並みのロシア語力に到達することも可能です。

ロシア語教室専属マトリョーシカ

駒澤大学のロシア語教育を担当するのが、わたしたち、総合教育研究部外国語第二部門ロシア語教室という組織です。現在、ロシア語教室は専任教員1名(日本人)、非常勤教員8名(ロシア人2名、日本人6名)という態勢となっています。受講者が5~6人から20人くらいの小規模授業が多く、アットホームな雰囲気のなか、きめ細かな指導を行っています。ロシア人教員も日本語はできるので、心配無用です。また、専任教員による学習会(課外授業)も随時行いますので、授業でつまずいた人や、さらに学びたい人は、ふるって参加してみてください(詳細は、外国語第二部門ホームページ課外学習会コーナー「ロシア語学習会」を参照)。

教員紹介

准教授:三好 俊介
【ロシア語教室代表】
第一研究館6階 1621号室

専門はロシア文学。詩を中心に研究しています。文学以外にも、ロシア語に関係することなら何でも興味があります。人形アニメのチェブラーシカも、クレムリンの政局談義も守備範囲だと、自分では思っております。ロシア語を学び、研究や、外交・通訳の実務でロシアを相手にして30年以上たちますが、あっと驚くような楽しい経験や、いろいろ考えさせられる機会も多く、退屈したことは一度もありません。異文化を前にしたときの新鮮な気持ちを、学生の皆さんにも伝えてゆければと思います。

ニーナ先生
ユーリ先生

ロシアあれこれ

ギャラリー

雪のペテル
雪のサンクトペテルブルク(芸術広場付近。教員撮影)

トピックス

サッカーW杯の開催都市(日本代表1次リーグ)
はじめまして。ロシア語教室イメージキャラクターのマトリョーシカです! ふだんは研究室の棚で寝ていますが、ときどき妹たちと学内を散歩しています(見かけても餌をあげないでね!)。モスクワの土産物屋さんで働いていたところを、教室代表の先生にスカウトされて駒澤に来ました。「誠実そうなので、うちの教室にぴったり」なんですって。うふふ。
さて、2018年6月、サッカーのワールドカップ(ロシア大会)が開幕するので、日本チームの試合が決まっている都市の横顔を紹介します!


サランスク Саранск / Saransk(試合日6月19日):
モスクワのはるか東方、でもシベリアよりは全然手前、ヨーロッパロシアの真中にある、モルドヴィア共和国の中心都市です。「共和国」といっても独立国ではなく、ロシア連邦という一つの国を構成する地方自治体(「連邦構成主体」)の呼称で、いわば都道府県のようなもの。ちなみに、ロシアでは「県」という呼び名は使わず、ふつうは「州 область」で、かなり広めで首都モスクワから遠いと「地方 край」と呼んだりするのですが、ロシア民族以外のロシア連邦国民が多く住んでいると「共和国 республика」と呼ばれる場合があります。ロシア連邦は多民族国家なのです(ロシア語以外を母語とする人も、比率こそ少ないけれど相当の人口があります。ただ、彼らもロシア語は分かります)。

モルドヴィア共和国 Мордовия / Mordovia は地理的にはヨーロッパですが、アジア系民族のモルドヴァ人 Мордва / Mordvin(フィンランド人やハンガリー人と親戚)が約33万人住んでいて、域内ロシア民族の人口(モルドヴァ人の先祖がいる方もおられると思いますが登録上は約44万人)に匹敵します。その文化を反映してサランスク市内のビルも少し独特な、ロシア風でないデザインのものがあるので、ネットで画像を検索してみると楽しいと思います! 

なお、少しスペルの違う「モルドヴァ(モルドバ)共和国 Moldova」というのは全く別物なので、間違えないでね! こちらはずっと西、ロシアの国土の外にある独立国で(ただ、旧ソ連諸国の一つなのでロシア語はよく通じます)、隣国ルーマニアの人々と民族系統的に極めて近いヨーロッパ系民族が多く住んでいます。

エカテリンブルク Екатеринбург / Ekaterinburg(試合日6月25日):
モスクワからサランスクより倍以上、どんどん東に行くと「ウラル山脈 Урал」という南北に走る長大な山脈に突きあたります。ヨーロッパはそこで終わり、その先はロシア連邦の中でもアジアに区分される地域、つまりシベリアになります。エカテリンブルクはウラル山脈一帯の中心都市で、人口145万。ソ連時代は革命家の名をとってスヴェルドロフスクと呼ばれていましたが、いまはロシア革命以前の名前に戻っています。

マヨネーズを愛好する街として知られます。ロシア人はもともと好きな人が多く、モスクワの日本料理店でもマヨネーズ入りの寿司がメニューにずらりと並んでいたりしますが、特にエカテリンブルクは一人当たりの消費量が世界一とのことです。冬は寒いので、こってりした味のものが欲しくなるのかもしれません。

ウラル山脈周辺は鉱物資源の宝庫で、特に大理石の産地として有名です。ロシアには大理石の建築がなんだかとても多く、記念碑などに限らず、地下鉄駅も国立図書館も大学校舎も、壁に大理石をふんだんに張った建物がざらにある(帝政ロシア時代に首都だったサンクトペテルブルクには、使えるところには全て大理石を使いましたという勢いの宮殿「大理石宮殿」まである)ので驚いてしまうのですが、それはウラル近辺を筆頭に大きな産地が国内にいくつもあるからです。

ヴォルゴグラード Волгоград / Volgograd(試合日6月28日):
市名は「ヴォルガ川の街」の意味で、人口は100万ほど。ヴォルガ川はロシアを代表する河川で、全ヨーロッパで最長(全長3530キロ)、「母なるヴォルガ Мать-Волга」と呼ばれます。ロシア最長のレナ川(4400キロ)は流域がシベリアのため、多くのロシア人(人口比でいえば現時点でロシア国民の75%以上がヨーロッパ区域に居住)にとって身近な大河といえば、やはりヴォルガ川です。モスクワとサンクトペテルブルクは通らないのですが(これら両都市を代表する河川は、それぞれモスクワ川とネワ川)、母なる川としての認知度は揺らぎません。モスクワ北西のトヴェーリ州の水源にはじまり、延々と東進してから真南に向きを変え、ヨーロッパロシアの奥座敷というべき街々をうるおしたのち、カスピ海に注ぎます。流域にはロシアの国産自動車製造の中心地であるトリヤッチ市など、産業面でも重要な都市が多いです。わたしもロシアにいた頃は、トリヤッチ工場製の人気車種「ラーダ Лада」でよくドライブに誘われたものよ。

ヴォルゴグラードも、そうしたヴォルガ沿岸の都市の一つで、下流部にあたるロシア南部に位置します。ソ連時代には、国家指導者の名を冠してスターリングラード(スターリンの街)と呼ばれたこともありますが、彼の苛烈な独裁政治が死後に批判された結果、いまの名前に変わりました。

第二次世界大戦(独ソ戦)の激戦地として有名です。この「スターリングラード攻防戦」の結果、破竹の勢いでソ連領内に深く攻め入った独軍の進撃はくい止められ、独ソ戦全体の潮目が変わるのですが、それまでの街並みは壊滅してしまいました。市内の高台「ママイの丘」には、攻防戦を記念して、剣を振りかざす女性をかたどった巨像「母なる祖国像」が建てられています。

おしまい


学部・大学院