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ITコンサルタントコース

経済のグローバル化、国内労働力人口の減少、ITやネットワークの進化など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。その中で、企業が中長期的に安定した収益を上げ続けるには、ITを戦略的に活用して場所・時間・量の制約を取り除く「ビジネスモデル」、業務プロセスとITについて環境変化にしなやかに対応できる「事業推進基盤」の構築が必須です。
このような状況に対応するため、高度IT人材のニーズが高まっています。経済産業省の推計 によれば、2019年を境にIT人材の供給が減少する一方で、需要は右肩上がりの伸びをみせ、2030年に不足する高度IT人材の数は約59万人(中位シナリオ)と見込まれています。
ICT が経営と一体となり、これまでなかったサービスが生みだされている現状を鑑み、高度専門職業人養成を目的の1つとして掲げている商学研究科では、需要が逼迫するICTと経営にまたがる高度専門職業人養成を積極的に推進することとし、ITコンサルタントコースを開設しました。

ITコンサルタントコースとは

ITコンサルタントコースは、経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を行うための基礎を習得し、企業の経営を助けるITコンサルタントとなる第一歩をサポートするコースです。
ITコンサルタントは、経営上の問題を解決したいクライアントに対してリサーチを行い、問題の原因分析、IT技術による解決策の提案、そして実行支援としてのシステム導入・改善まで、一貫したサービスの提供を行うことで、問題の解決を行います。その業務内容は、以下の5つに分類することが出来ます。

  1. IT戦略策定やIT組織立ち上げなどのIT企画/戦略
  2. ERP導入やSCM・CRMシステムの導入支援プロジェクトのマネジメント
  3. ビックデータ、Webマーケティング、スマホを使った業務改善提案
  4. ITのインフラやアウトソーシング、資産管理など
  5. ITに関する、リスク管理、セキュリティー対策

本コースは、このうちERPにかかわるコンサルティングスキル養成を中心とした科目編成となっています。ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画です。そのコアとなる機能は「基幹系情報システム」として利用され、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。
本コースを修了するためには、以下の科目を履修し、かつ修了に必要な条件を満たさなければなりません。

  • 情報システム論特講(演習)
  • 情報システム論特講(講義) a・b
  • 業務の統合化とERP a・b
  • ERP システム実践研究 a・b

以上の科目を通じて、SAP ERP(後述)の基礎知識を習得し、コンサルタント資格を取得し、ERPの様々な機能のうち、取り組みたい分野(会計、経営など)の科目を中心に履修します。これに加えインターンシップを履修することでICTの実務を理解します。 さらに人工知能ビジネス論特講 a・bを履修すれば、AIの資格であるG検定に合格することも可能です。
このコースでは、課題研究を選択し、ERPに関わる課題を検討し、解決案をまとめます。

ITコンサルタントコースの特徴

SAP社コンサルタント資格+修士学位

SAP ERPは、ドイツにあるSAP社が販売するERPシステムです。ERPシステムでは市場シェア1位の製品で、世界中の企業で使われているシステムです。現在SAPを導入している企業は日本国内におよそ2,000社あると言われており、現行のSAP ERPを次世代バージョンであるS/4HANAに移行しようとしています。それを担うSAPコンサルタントの不足が問題となっており、SAP ERPの人材需要は右肩上がりとなっています。SAP ERPの知識は、現在ITと関わりのない職種の方でもキャリアアップに最適なスキルと言えるでしょう。
駒澤大学は、SAP University Allianceに参加しており、SAP社の研修プログラムで使われるテキストを用い、SAPのシステムを使って実習しながら、ERPの理解を深めることが可能です。本コースの授業科目は、SAP社コンサルタント資格の内容に沿っていますので、SAP社の認定資格取得をサポートするものになります。SAP 社のERPシステムの実習を組み合わせ、SAPコンサルタントの基礎をマスターできます。
これらの科目は、大学院商学研究科の科目であり、大学院のカリキュラムと連動しています。修士号の学位取得に必要な要件を満たすことで、修士(商学)の学位を取得できます。科目等履修制度を用いたリスキリングとして、働きながらコース指定科目を履修し、余裕がある時期に修士の学位に必要な科目を受講することも出来ます。

経験豊富な講師陣

本コースの教員は、学識経験豊かな教授とビジネスの現場で活躍するITコンサルタントです。豊富な経験と知識をもった教員が授業を行うことで、理論・実践両面で力を身につけることができます。

学外との連携体制

SAP社のパートナー企業と連携し、インターンシップ科目を運営しています。この連携を活かして、SAPコンサルティングを実践的に学ぶことができます。さらにSAP社のパートナー企業への就職の機会があります。

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