Q&A
Q.外国史学専攻では、いつコースに分かれるのですか。
A.入学手続の書類を提出するときに、東洋史コースか西洋史コースかを選択することになります。この場合には、合格者の希望通りにコース分けがなされます。
Q.「文献史料講読」はどのような授業ですか。
A.各コースに必要な外国語の文献や史料を講読する授業ですが、単に言語の習得だけでなく、文献や史料が対象としている歴史についての理解を深めることも目的としています。各コースとも時代や言語の別に年間6科目を開講する予定で、東洋史の場合には漢文(中国語)と英語、西洋史の場合には英語とドイツ語およびフランス語の授業が開講されます。
Q.古代エジプト史を勉強したいのですが、考古学専攻と外国史学専攻のどちらを受験するのがよいのでしょうか。
A.外国史学専攻では主に文献を使用した研究を行うのに対して、考古学専攻では発掘実習などの実習科目があります。発掘作業に付随する知識や技術を習得したい場合には、考古学専攻の方が適しており、文献とともに発掘調査の成果を利用する場合には外国史学のほうが適しているでしょう。
Q.日本史のほかに外国史も勉強したいのですが。
A.各専攻の選択科目には、他専攻の選択必修科目や選択科目が含まれています。これらを卒業単位として履修することで、専攻に限定されずに幅広く歴史を学ぶことができます。
Q.入学後に専攻を変更することができますか。
A.3専攻はそれぞれに重点を置いた目標をもっています。したがって入学時から教科内容で異なるものがあるため変更はできません。しかしどうしても専攻の移籍を希望する場合には、大学の規定する学科内の転専攻試験を受験し合格すれば移籍が可能です。なお、この場合の選考は、口頭試問と全学共通科目・専門教育科目の修得状況によるものとし、筆記試験は免除する予定です。
Q.日本史史料講読と古文書研究はどう違うのですか。
A.日本史史料講読は、古代・中世・近世・近代に分かれており各時代の史料を講読する基礎的な力をつけることを目的としています。古文書研究は大きく古代・中世・近世・近代を通して古文書学を学んだり、中世・近世両時代にかかわる古文書を時系列的に学ぶことで史料への観点を広めることに力点を置いています。これらの科目や記録史料学からは史料保存の大切さを学んでほしいと思います。
Q.記録史料学とはどんな授業ですか。
A.「記録史料学」とはあまり知られていない学問分野と思われるに違いありませんが、「アーカイブズ」といえば最近のテレビ番組などで知られる語だと思います。この語には古文書はもちろんのこと、行政文書、地図、行政刊行物、図書、マイクロフィルム、複製資料、さらには音声・映像などのあらゆる情報・記録媒体に関するものについて、史料として研究対象とするものです。今日では記録史料を取り扱う専門職(アーキビスト)の設置も各地の文書館で検討されています。
Q.授業の学生数はどのくらいですか。
A.これは授業によってまちまちですが、概説などの必修系の講義科目で百数十人程度、特講なとの専門選択の講義科目はもっと少なく、10数人から70人くらいです。演習や史料購読などは、10人から30人程度の受講生で、教師と学生とのあいだで十分なコミュニケーションが取れるように配慮しています。
Q.考古学専攻ではどのような発掘をしているのですか。
A.国内での発掘はもとより、近年では中国大陸での発掘実習を行っています。平成13・14年度は西安市の北方にある高陵県で前漢時代の陵墓発掘や漢・戦国時代の遺構発掘・調査を実施し、また始皇帝陵や博物館見学なども行いました。国内・国外を問わず発掘に参加することは考古学への学問的実力をつけるだけでなく、多くの人との共同作業を通して協調性を身につけることにもなります。そうした力もまた実社会での活躍につながってくるでしょう。
Q.大学院について教えてください。
A.従来の大学院は「日本史学専攻」という名称でしたが、平成16年4月より、名称を「歴史学専攻」と改称し、東洋史、西洋史および考古学のそれぞれを専攻する大学院生を募集する予定です(改組申請中)。
Q.歴史学科で取得できる資格は何ですか。
A.歴史学科では中学教諭一種免許(社会科)、高等学校教諭一種免許(地理・歴史科および公民科)、博物館学芸員資格、学校図書館司書教諭、社会教育主事および社会福祉主事の資格を取得することができます。
Q.学芸員資格講座が充実していると聞きましたが、それはどのような点ですか。
A.他大学にも博物館学講座はありますが、駒澤大学の学芸員資格講座の特色は、実習の授業がが多く、それにより実践的な学芸員養成教育をしている点があげられます。2年生に対しては「見学実習」で実際の博物館を年に10館実際に見学して、レポートを提出してもらいます。場合によっては博物館の収蔵庫など、一般には見ることができないところも見学することで、実際の博物館の機能を学んでいきます。3年次生には「収集実習」を行います。これは合宿を行い、実際に野外を歩いて墓石や石仏の調査(位置の記録や写真撮影、スケッチ、地元の人への聞き込みなど)を行って、資料のカードを作ることにより、博物館で展示する資料の収集方法を学びます。さらに、3年あるいは4年生は「館務実習」を行います。これは実際の博物館で仕事をする実習で、実際の学芸員の作業を体験することにより、その仕事についての理解を深めます。
Q.卒業生はどのようなところへ就職していますか。
A.卒業生には多くの教員や博物館学芸員や教育委員会に勤務されている方がたが全国各地にそして、卒業生間、また大学との間でネットワークが築かれています。また企業においては、記録の蓄積が重視されるようになっており、歴史学科で学んだ知識・経験が活かされる場が広がりつつあります。
Q.推薦入試について教えて下さい。
A.歴史学科では一般推薦入学試験(A方式)と一般推薦入学試験(B方式)の2種類の推薦入試を行っています。A方式は一定の成績要件(全科目の評定平均が4.0以上あるいは全科目の評定平均が3.5以上かつ指定科目(国語、外国語、地理歴史)のいずれかの評定平均が4.3以上)を満たしていれば誰でも受験できる試験で、今年度は11月30日に試験を行います。試験科目は小論文と面接で、昨年度の競争率は5.1倍でした。B方式は特定の分野での功績が素晴らしい人を受け入れる試験で、事前に書類審査を行い、それに合格した人に対して面接を実施します。いずれの試験についても、受験基準や過去の試験問題を記載したガイドブックがありますので、入学センターに請求してください。
Q.センター入試について教えて下さい。
A.平成15年度入試より歴史学科でもセンター試験の利用を始めました。詳しいデータはVOICEを見てほしいのですが、昨年度は募集人員8人、受検者が1,157人、合格者が53人で倍率が21.8倍でした。今年度の入試では定員増にともなって、センター入試の募集人員も変更される予定です。また、センター試験を利用した場合には、歴史学科の複数の専攻に併願することができます。
Q.駒沢史学会、『駒沢史学』とは何ですか。
A.駒沢史学会とは、歴史学科の教員と卒業生が中心となって運営している学会で、そこで発行している学会誌が『駒沢史学』になります。また、駒沢史学会は単なる駒澤大学の学内学会ではなく、広く学外にも門戸を広げており、日本国内の学術研究団体が参集し、「学者の国会」とも呼ばれる日本学術会議に登録されている、公的な学会です。歴史学関係の研究者や団体の連絡機関である日本歴史学協会という組織がありますが、そこにも駒沢史学会は会を代表して委員を派遣しています。『駒沢史学』は、1953年の創刊以来60号を発行しており、各大学図書館はもとより、海外の図書館でも講読されています。過去の『駒沢史学』掲載論文については、コチラを参照して下さい。
Q.新しい歴史学科の情報をもっと知りたいのですが。
A.詳しい情報を知りたい方は、入学センターまでお問い合わせください。また、歴史学科のホームページも参照してください。