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主任挨拶

心を動かす支援の担い手に

専攻主任 支援はしぼんだボールを膨らませることに似ています。ボールの補修ばかりをしていてもボールは膨らみません。同じようにソーシャルワーカーに求められることは、「生活の視点」からクライエントがその人らしく生きていくためのお手伝いをすること、つまり膨らませることだと思います。往々にして専門家と言われる人たちはその価値観をクライエントに押しつけがちですが、ソーシャルワーカーはクライエントに寄り添うことを専門性にしています。そしてクライエントに寄り添う支援を行うなかでクライエントの心を動かす支援が展開されます。「担当している障害者のAさんがリハビリをしてくれない」とある支援者から相談を受けたことがありました。Aさんのお話をいろいろうかがってみると、ある演歌歌手の大ファンだとのこと。そこで、その歌手のコンサートに行くプランを提案してみると、チケット代をためるために金銭管理がうまくなり、コンサートの日程をパソコンで調べることでITスキルが向上し、いっしょに行く友達探しから、仲間づくりが展開し、コンサートに行くためにリハビリをする!という支援が展開しました。クライエントのできないことをお手伝いするだけが支援ではありません。その人の「やりたいこと」や「なりたいもの」を共に探し、達成するには何が必要かを考える。そこには障害者も健常者もありません。心を動かす支援は、「違い」にではなく、人としての「共通点」に目を向けることからはじまるのです。

佐藤 光正 教授:精神保健福祉論・相談支援

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