2003.06.18〜2005.06.06更新
「四分間スピーチ」に向けて
 
 人は名前だけでなく、何をもっとも専門に考えているのか、己れの趣味の領域を四分間で見事に話して聞かせ、「あの人の話し、もう少し奥を知りたい、その奥を広げて聞かせて欲しい」という気持ちを相手に持たせるくらいが最も効果的な話し方となります。
 
 相手を心身ともに動かす話しの条件三つとその秘訣
1,タイムリー性 常に新しい情報であること。[理由]聞き手の興味はこの意外性な新情報であるこ と。
2,教養性 無味乾燥にならないことを留意し、潤いのあるものとする方法として視覚(絵画化)に訴 えること。
3,興味・娯楽性 万人共通の趣味を「たとえ話」として、ユーモアを活用すること。
 
 この「意外性視覚絵画化ユーモア」という三つの秘訣をそれぞれが認知したうえで、原稿を持たずに四分間話してみることを最終目標としています!どうぞ、その「四分間スピーチ」に向けて心身の準備に努めておきましょう。今回、この「四分間スピーチ」とは、どういものなのかを説明します。
 
 「四分間スピーチ」の原稿をそれぞれが声に出して「話す」ことになります。
 
0,話したいことをまずは原稿にします。
 アメリカ・リーガン元大統領は、長い話しをするときは、相手を見てからその話す内容を考え、ゆっくりと相手の反応を確認しながら話すということをし、限られた時間で短いスピーチをしなければならないときには、逆に時間をかけて何をどのように話すかを書斎で丹念に熟考して、その原稿を書き上げ、読み上げリハーサルをしたということです。また、2001年6月に日本の作家である丸谷才一さんが『挨拶はたいへんだ』(朝日新聞社刊)という書物をだされました。このなかでも、事前に原稿を用意することが井上ひさしさんとの対談筆録で紹介されています。
 
 さて、「四分間スピーチ」ですが、三分が通常の「スピーチ」であるとすれば、それより一分長いのはなぜだろうかと疑問を抱かれることでしょう。内容の何を増やしたのか、何をもって延長しているのか知りたいのではありませんか?
 
 確かに三分間スピーチは対個人には有効な手段です。ですが、不特定多数の相手にはどうしても一分「無用の用」が必要ではないでしょうか?人が最大限集中できるぎりぎりの時間が四分なのです。人が水に潜って息を止めているシーンを頭のどこかに思い描きながら聞き手の限界だなと想定なさってスピーチしてみてはいかがなものでしょうか。
 
  1,原稿は、1200字のスピーチ文章を用意しておいてください。
  2,原稿1200字のスピーチ文章は、「2005.06.06」のフォルダに各自が収納します。
  3,これをこちらで随時チェックします。