2007.04.24〜25更新
日本語字書・辞書
―参考にすべき専門書の利用とその実際―
西崎 亨 編『日本古辞書を学ぶ人のために』(世界思想社 1995 \3495)
第一節 はじめに
第二節 辞書とは
第三節 辞書の分類
第四節 辞書史の時代区分
第五節 古辞書を扱う場合の問題点
第六節 古辞書と文学研究
第二章 古辞書の歴史
付 章 年表・目録
古辞書略年表 西崎 亨
古辞書影印刊行目録 西脇朗子・萩原義雄
古辞書関係研究文献目録 山田健三
《參考HP》
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語学・言語学
現代の日本国語辞書&字書
小学館『日本国語大辞典』第二版、十三冊+補遺一冊 …CD-ROM版はナシ
大修館『大漢和辞典』補訂版
三省堂『大辞林』第三版…CD-ROM版
岩波書店『広辞苑』第五版…CD-ROM版
学研『国語大辞典』〔昭和五十三年刊〕…初出用例は現代文から採録する
三省堂『新明解国語語辞典』
新潮『現代国語辞典』〔昭和六十年刊〕…明治以降の資料名および文庫本・叢書本・個人全集と明示する。
その他
現代の古典語辞書
三省堂『時代別国語辞典』上代編、一冊
三省堂『時代別国語辞典』室町時代編
角川『古語大辞典』
岩波『古語辞典』
その他
現代語と古典語両用する辞書
新潮『国語辞典』古語・現代語増補改訂版
辞書について知りたい人に読んでもらいたい書物
松井栄一著『国語辞典はこうして作る/理想の辞書をめざして』〔2006年・港の人刊〕
明治時代以降の文献資料を考察する際、資料である作品名、例えば樋口一葉の『たけくらべ』を資料とする場合、単に作品名を記載して引用するのではなく、どのテキスト・データ本に依據して用例を採取したのかを辞書類は記録する作業が必要不可欠となってきている。それは、テキストに拠って文字使いや表記法が一つではないことにも気づくからである。
「初出本」「原本」「初版本」「再版」「三版」と続き、ここには増補や補訂、改編など時に応じて変容していくからだ。
※大正期の「心持」と「気持」
|
資料名
|
作者など
|
年代
〔大正〕
|
心持地
の文
|
心持
会話文
|
気持地
の文 |
気持
会話文
|
1 |
銀の匙 |
中 勘助 |
二 |
0 |
0 |
19 |
0 |
2 |
桑の実 |
鈴木三重吉 |
二 |
33 |
2 |
1 |
2 |
3 |
善心悪心 |
里美 ク |
二〜五 |
102 |
2 |
9 |
0 |
4 |
腕くらべ |
永井荷風 |
五〜六 |
25 |
1 |
0 |
0 |
5 |
尋常小学読本 |
文部省 |
七〜十二 |
3 |
0 |
8 |
0 |
6 |
鼻 |
芥川龍之介 |
七 |
29 |
0 |
1 |
0 |
7 |
学生時代 |
久米正雄 |
七 |
34 |
7 |
19 |
2 |
8 |
恩讐の彼方に他九編 |
菊池 寛 |
八〜十 |
28 |
0 |
16 |
0 |
9 |
友情 |
武者小路実篤 |
八 |
0 |
0 |
15 |
4 |
10 |
暗夜行路(前編) |
志賀直哉 |
十 |
27 |
0 |
190 |
9 |
11 |
子を貸し屋 |
宇野浩二 |
十二 |
8 |
0 |
7 |
0 |
12 |
古い玩具 |
岸田国士 |
十三 |
1 |
9 |
0 |
8 |
13 |
檸檬・城のある町にて |
梶井基次郎 |
十四 |
2 |
0 |
23 |
1 |
14 |
海に生くる人々 |
葉山嘉樹 |
十五 |
0 |
0 |
7 |
6 |
15 |
伊豆の踊子 |
川端康成 |
十五 |
0 |
0 |
5 |
0 |
|
|
|
合計 |
292 |
21 |
320 |
32 |
《テキスト》
岩波文庫…1.2.4.8.10.11.12.13.14.15
新潮文庫…7.9
近代文学館復刻…3.6
ノーベル書房復刻本…5