駒澤大学

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禅ブランディングZen branding

事業内容

(1)事業目的

事業の目的

本事業の目的として、次の4つを掲げる。

  1. 禅(ZEN)の思想的研究を基礎として、現代人が抱える「心」の問題に対し、新たな提言を行う。
  2. 禅(ZEN)の研究を、超領域的に行うことを通し、新たな視座を獲得する。
  3. 禅(ZEN)思想の根幹である「坐禅」が身心に与える影響を科学的に検証する。
  4. 上記の1. 2. 3. を総合的に結んだ研究の成果を、混迷の一途をたどる国内外に向けて発信する全学的な組織(禅研究センター)を設置する。

自大学、外部環境、社会情勢等に係る現状・課題の分析内容と研究テーマとの関連

自大学に係る現状・課題の分析内容と研究テーマとの関連

駒澤大学は禅宗の一派である曹洞宗の学寮を起源とした研究機関であり、「仏教」の教えと「禅」の精神を建学の理念としている。研究テーマと関連する成果として、大本山永平寺の『永平寺史』や『永平寺史料全書』の編纂、新纂禅籍目録の発刊(1964)や、本学図書館所蔵の禅籍善本図録の作成等があげられる。現代人が抱える「心」の問題を解決するため、禅(ZEN)の研究と異なる専門領域の研究を超領域的に行い、新たな視座を獲得する。

外部環境、社会情勢等に係る現状・課題の分析内容と研究テーマとの関連

和食のユネスコ無形文化遺産登録など、「クールジャパン」として日本文化が海外からも高く評価されている。とりわけZENは、マインドフルネスの流行やMOTTAINAIの言葉に代表される持続可能な社会の形成等に大きな影響を与えている。また、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が禅(ZEN)に傾倒していたなど、海外におけるZENへの関心は非常に高い。諸外国で使われている"ZEN"と日本における伝統的な"禅"との逕庭の違いを明らかにし、正しい禅(ZEN)を発信する必要がある。

大学のブランド(独自色)として打ち出すための研究テーマとして選択した理由

大学のブランド(独自色)として打ち出すための研究テーマは『禅と心』である。
研究テーマの選定は研究活動推進委員会にて審議され、次の選定理由とともに、全学的な優先課題として設定することが確認されている。

  1. 駒澤大学には、禅(ZEN)研究の拠点として非常に長い歴史と研究蓄積があること。
  2. 駒澤大学には、禅(ZEN)の新たな研究領域を開拓する研究者が、多数在籍していること。
  3. 駒澤大学の禅(ZEN)研究ブランドを更に発展させ、禅(ZEN)研究の世界的拠点とすること。

(2)期待される研究成果

期待される研究成果

本事業にて期待される研究成果は、(1)禅(ZEN)の観点から、現代人が抱えている心の問題に提言をすること、(2)禅(ZEN)の研究者と専門領域が異なる研究者が協力し、禅(ZEN)の新たな研究領域を開拓すること、である。新たな研究領域の開拓にあたって、次の4グループを設置する。グループ設定は、「何を」「誰に」「どのようにして伝えるか」を明確にするため、本学の研究蓄積や社会情勢、外部有識者のアドバイス等を元に、研究活動推進委員会にて審議し、承認されている。

1)禅(ZEN)の源流および文化の研究
2)禅(ZEN)による人の体と心の研究
3)禅(ZEN)と社会制度の研究
4)禅(ZEN)の社会貢献・世界発信事業

これらのグループの期待される研究成果は、次のとおりである。

1)禅(ZEN)の源流および文化の研究
  1. 駒澤大学が1964年に発刊した新纂禅籍目録を更新する。汎世界的な禅籍の情報を集約したデータベースを作成・公開することで、世界の禅(ZEN)研究を牽引する情報発信拠点となる。
  2. 文学や芸能、美術など江戸時代の文化や社会民衆の中にあった禅(ZEN)に焦点をあて、近代以前における禅(ZEN)文化の影響について明らかにする。禅寺・禅僧における禅(ZEN)と比較検討し、伝統的な日本の禅(ZEN)の再考と発信を行うこと。
2)禅(ZEN)による人の体と心の研究
  1. 禅(ZEN)による身心への影響を、脳波測定等により科学的に調査すること。
  2. 禅(ZEN)の効用を活かすプログラム(例:企業研修等における禅(ZEN))を開発すること。
  3. 禅(ZEN)の観点から、現代人が抱えている心の問題に提言をすること。
3)禅(ZEN)と社会制度の研究
  1. 中世の日本において、禅(ZEN)が当時の社会や戦国大名等に受容された経緯を明らかにすること。
  2. 現代の社会制度に求められるサステナビリティ等の思想的背景に、禅(ZEN)がどのように活かされるかを検討すること。
  3. 禅(ZEN)の観点から、現代人が抱えている心の問題に提言をすること。
4)禅(ZEN)の社会貢献・世界発信事業
  1. 正しい禅(ZEN)の情報について、Webコンテンツを制作し、国内外に向けて発信する。
  2. 禅(ZENセミナー(例:坐禅体験、企業研修等における禅(ZEN))を開き、社会へ貢献する。
  3. 駒澤大学を拠点とした寺院との連携機能(ハブ&スポーク)を構築し、本事業の研究成果を各寺院で活かす環境を整備する。
  4. 2020年の東京オリンピック開催を契機とし、グローバル化された禅(ZEN)を発信する。
  5. 1)~3)の研究成果の発信をサポートし、大学全体の禅(ZEN)研究ブランドを確立する。

研究成果の波及対象は、禅(ZEN)の研究者のみならず、個人や企業等も対象となる。社会的・経済的意義が非常に高い本事業は、駒澤大学の社会貢献へとつながることとなる。

目標達成度の測定方法

目標達成度の測定は、次の4種類のKPI(=Key Performance Indicator)を設定し、毎年度測定する。測定結果は自己点検・評価実施委員会に報告し、目標達成度について審議・検討する。

  1. 【グループ別】研究会・シンポジウム等における研究・調査報告等の本数
  2. 【グループ別】研究成果等の発信実績(セミナー実施回数等)
  3. 学生やセミナー参加者等、研究成果を波及させる対象のNPS(=Net Promoter Score)
  4. 3. 以外の外部の人々の「認知度」

(3)ブランディングの取組

研究の独自性及び研究を足がかりに打ち出そうとする大学の独自色

従来にないほどの、さまざまな分野の研究者と協力して禅(ZEN)の新たな研究領域を開拓することが、研究の独自性であると言える。この禅(ZEN)研究を足がかりとし、禅(ZEN)研究を社会に還元する研究機関であること駒澤大学の独自色であることを打ち出す。

社会的意義を広報する方法

本事業の社会的意義は、現代人が抱えている心の問題に提言をすることであるため、研究成果の波及対象(個人や企業、本学学生等)を主なターゲットとして、広報活動を実施する。そのため、平成30年度より禅研究センターを設置し、本事業の広報活動を含む総合的な事務体制を整える。

広報活動は、(1)Webページの公開、(2)禅(ZEN)セミナーやシンポジウム等の開催(3)国外での発信拠点の整備等を中心として実施する。この取り組みにより、本学の禅(ZEN)研究ブランドが国内外で確固不動たる地位を獲得することとなるため、駒澤大学の社会貢献及びブランド強化につながると確信している。

大学運営へ反映する展望

禅(ZEN)研究を駒澤大学のブランディングにつなげるため、3つの戦略を掲げる。

(1)グローバル化推進

2020年の東京オリンピックを目途とし、駒澤大学を訪れた外国人に対し、禅(ZEN)プログラムを提供し、海外からの評価を高める。

(2)禅(ZEN)プログラムの普及

個人や企業等を対象としたセミナー等で禅(ZEN)プログラムを普及し、本学の禅(ZEN)研究の広報に使用する。

(3)駒澤大学の学生教育への展開

禅(ZEN)プログラムを受けた学生は、日本文化を見直すきっかけとなる。グローバル化が進む現代において、日本文化への誇りを持たせることで、駒澤大学生のアイデンティティの形成につなげる。