梅雨前線による大雨(2023年6月2日~3日)
台風2号の影響で梅雨前線の活動が活発となり、四国から紀伊半島、東海、関東南部で記録的な大雨となりました。 |
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【気象庁解析速報天気図】 台風2号の東側では、九州~関東に向かって、南から暖湿気が送られたようです。 台風の北上に先行して梅雨前線も北上しました。(6月1日) 台風が南海上を北東に進むと、西日本では梅雨前線は南下しました(6月2日)。 |
【雲画像の動画】 こちら (情報通信研究機構「ひまわりサイエンスクラウド」)
【下層風の風系】 こちら (850hPa風速別彩色・EARTH地球の風・GFS / NCEP / US National Weather Service)
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【24時間降水量の最大値】2023年6月2日~3日 台風がすぐ近くを通った沖縄本島よりも、四国から東海にかけての太平洋沿岸の方が雨量が多くなりました。 地理院地図はこちら KMLファイルはこちら |
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3時間雨量が90ミリ以上となった地点についてプロットし、前線との位置関係を調べてみたものです。また、30分毎の線状降水帯位置も示しました。 色は時刻に対応しています。青は9時の前線位置・前3時間降水量・線状降水帯位置、黄緑は12時、黄色は15時、橙色は18時、赤は21時です。 9時から18時までは、前線の南側100~200km付近で、3時間90ミリ以上の雨となりました。 21時については、前線付近で、3時間90ミリ以上の雨となりました。 線状降水帯は2系統あったようです。 ひとつは、朝から昼過ぎにかけて西日本の太平洋沿岸に出現したものです。 もうひとつは、夕方に東海沿岸に出現したものです。 なお、夜に出現した線状降水帯については、メカニズムとしては地形性降水によるものとみられます。 地理院地図はこちら KMLファイル→前線位置こちら 3時間90㎜以上地点こちら 線状降水帯位置こちら ※前線位置は気象庁解析速報天気図を参考にしました。線状降水帯についても気象庁によって報じられたものをトレースしました。 |
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線状降水帯の発生状況(気象庁発表「顕著な大雨に関する情報」による。 重大な災害を引き起こす直線状の降水帯が、大雨を降らせたエリアが、四国から紀伊半島、東海へと、 時間とともに東に移動している様子です。 気象庁定義による線状降水帯(準リアルアイム情報) |
速報作成したものです。内容についての細かな精度検証はしていません。