高梁川・小田川合流点付け替え工事

2018年7月、高梁川支流の小田川は破堤や越水が発生し、倉敷市真備町では大規模な洪水被害が発生した。
大雨増水時の小田川の水位を低下させるために、小田川・高梁川の合流点を4.6km下流に移す工事が行われ、
新しい堤防が2024年3月に完成した。

地図上にマウスカーソルを重ねると新しい地図が表示される。番号は写真の撮影場所。
以前は、南山橋下流(写真①近く)で、小田川は高梁川に合流していた。
高梁川に対して、小田川の河川勾配はゆるやかであり、大雨により高梁川が増水すると、
小田川が排水不良を起こし、小田川で洪水の危険が高まっていた。
小田川・高梁川の合流点に両川を分離する堤防を作り、合流点を4.6km下流(倉敷大橋付近)に付け替えた。
これにより、柳井原貯水池が新しい小田川の流路となった。

背景図として以下を利用しています。
①地理院地図タイル(2020年9月)測量法に基づく国土地理院長承認(複製)R2JHf332、②地理院地図タイル(2025年7月)
①については全国Q地図サイトで表示させた地図画像を画像キャプチャーした上で、本サイトで「挿入」利用しています。

 

写真をクリックすると解像度の良い写真が表示されます。
①小田川・高梁川分離新堤防(上流側)
①小田川・高梁川分離新堤防(下流側)
新しい堤防・補強された堤防上は舗装されている(車通行不可)。
河川カメラ(上流側)(下流側)※川の防災情報リンク

 

②小田川合流点付け替え事業竣工記念碑写真をクリックすると解像度の良い写真が表示されます。
碑文の拡大写真(こちら
付け替え工事が完了したのち作られた自然災害伝承碑。後方は井原鉄道高梁川橋梁。
高梁川の高水敷(河川敷)には野球場がある(まびグラウンド)

 

③平成30年7月豪雨災害の記録写真をクリックすると解像度の良い写真が表示されます。
地図(浸水範囲・破堤場所)が描かれている自然災害伝承碑。
平地の大半が浸水し、逃げ場がなかった水害であったことを後世に伝える意味がある。
井原線川辺宿駅近く、まびいきいきプラザ駐車場内にある。

 

④山陽新幹線車窓からの高梁川写真をクリックすると解像度の良い写真が表示されます。
のぞみ号から撮影したもの。シャッターチャンスは短い。
高梁川には草が生い茂っている中州が多い。この場所は左右両岸に尾根が迫っており、狭窄部である。
わかりにくいが、小田川・高梁川を分離した新堤防も見えている(クリーンセンターの手前・下)

 

⑤伯備線車窓からの高梁川写真をクリックすると解像度の良い写真が表示されます。
伯備線・倉敷→清音駅間で車窓から撮影したもの。
高梁川の流れの中に樹木があることから、増水していることがわかる(前日朝に流域に雨が降っている)
中州にある妙見山は標高34mある。妙見山の両側に笠井堰があるが写真ではわからない。
写真手前の道路(倉敷清音線)の標高が14m位。

2018年西日本豪雨(平成30年7月豪雨)のページ

学校教材としてご利用ください 平井史生(駒澤大学)