地震と津波

地震の起こる場所

ご存知の通り巨大地震はいわゆる「プレート境界」で発生します。

最近の地震を地図でみる(米地質調査所)

↑右上の地球マークで地図がみられます。マウス操作で背景地図の大きさを変更できます。
↑右上の設定(歯車)ボタンで設定を変えると、過去30日間の地震がみられます。

地球を卵にたとえると、殻の部分を「地殻」と呼んでいます。その厚さは場所により違いますが、6〜60kmくらい。地殻とマントル上部の硬い部分を合わせた「プレート」の厚さは約100kmです。プレートは14枚程度に分かれています

それぞれのプレートがゆっくり動いていて、プレートの上に乗っかっている大陸もまた動いています。
この「プレートテクトニクス」という考え方は1950年代に提唱され、
現在では高校地理の教科書にも載っていますね。

アルフレート・ヴェーゲナー
「大陸が動いている」というアイデアを1912年に発表したのはヴェーゲナーです。

この人の義理のお父さんは「ウラジミール・ペーター・ケッペン」です。知らない?
かつて大陸が一つであったという発想は、あまりにも刺激的だったので、
彼の存命中に大陸移動説が受け入れられませんでした。
大陸を動かす原動力を説明できなかったからです。似顔絵は自作です。

中生代の化石の分布(米地質調査所、スナイダー=ペレグリーニ&ヴェ−ゲナー)


日本付近のプレート境界

なんと日本付近は4枚のプレートがせめぎあっています。地震が多いわけだ。

マウスを図中にもっていくと、巨大地震の震源が示されます。
二桁の数字は、地震の発生年度を示し、西暦の下二桁を意味しています。
記号はプレートの沈み込みの方向を示しています。
関東付近は、東西方向でみると、
北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいます。
そこに南からフィリッピン海プレートがつきささるような感じで、複雑です。


プレート境界の模式断面図です。日本付近は沈み込み型の境界です。


このベースマップは2005年の講義用に作成したものです。6年後に震災が起こるとは....
沈み込み型の境界には似たような地形が...そして似たようなことが発生します。

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