旅行業務取扱管理者試験の受験を考えている方へ
地理学科では旅行業界に就職する人が多いようです。
義弟がJTBに勤めているので、試験対策について聞いてみました。
頭の柔らかい学生のうちに勉強をして、
資格試験にチャレンジするのは良いことと思います。
Q.試験は難しい?
A.国内の合格率は34.9%(令和5年度、全国旅行業協会WEBより)
総合の合格率は22.3%(令和5年度、日本旅行業協会WEBより)
となっています。極端に難しいわけではありませんが、
それなりに勉強しないと合格しないと思います。
Q.大学生でも合格できる?
A.国内受験者の39.0%が学生のようです。学生の合格率は28.2%でした(令和5年)。
学生受験者の男女割合はほぼ同じくらいです。
合格率は男子学生32%、女子学生24%です。
Q.資格があった方が就職に有利?
A.資格があった方がやや有利ですが、就職の絶対条件ではないようです。
JTBの場合でも入社前の有資格者は1〜2割程度なんだそうです。
入社後5〜6年で、ほとんどの人が資格を取るようです。
実務経験で免除される科目があるのと、
会社から受験を強く勧められることによるそうです。
Q.地理学科の学生は有利?
A.日本旅行業境界WEBにて、問題が公開されています。
「国内旅行実務」「海外旅行実務」については、
地理クイズ風の問題もあるので、多少有利であると考えられます。
Q.法令や約款など難しい?
A.どんな国家試験でも法令の問題はあります。
難解な法律用語やそのいいまわしに、悪戦苦闘する人も多いはず。
法令については、条文を丸暗記するよりも、そ の法令が定められている意味を
しっかり把握しておくことが重要です。
約款については、客とのトラブルが生じやすいものについて出題されます。
(例えばキャンセル料とか)
時間をかけて、過去の問題を分析していく必要があるでしょう。
Q.問題集は何を使えばよいの?
A.書店に問題集が並んでいます。購入するのであれば、解説が丁寧なものを選びましょう。
特にそれぞれの問題の「出題意図」がしっかり、書いてあるものが良いと思います。
「何を答えさせようとしているか?」が大切で、
出題意図をとりちがえると 正解から遠のいてしまいますので。
みなさんは地理学科なので、「解説図が多い」問題集を選ぶのもひとつの方法です。
教科書同様にじっくり立ち読みしてみて、自分に合うものを選ぶと良いと思います。
旅行会社に勤めている義弟によると、
学校法人トラベルジャーナル学園「ホスピタリティツーリズム専門学校」の
通信教育で使われているテキストが良いそうです。
なお、受験勉強の仕方はひとそれぞれかと思うので
自分に合ったテキストや問題集を選んでください。
Q.予備校やカルチャースクールの資格講座はどうですか?
A.勉強を誘導してくれるので、受講するのもいいでしょう。
ただし、受講料が数十万するものがほとんどで、
これ以上ご両親に負担をかけるのもどうかなと思います。
まずは「地理学特講C/D」を受講してみてください。
2年次、3年次、4年次と3回同じ講義を受けてもいいじゃないですか。
何か質問等があれば、メールをお送りください。