カシミール3D作品集

5月2日の講義で作成した図のうち、印象に残った4枚図を掲載します。
はじめてのソフトで悪戦苦闘した人も多かったようです。
機能がたくさんあるので、レポートや卒論に活用してください。

まずは、屋久島です。ニョッキさんの作品にtakさんの情報を加えて加工しました。
お二人は江口先生の野外調査に参加されたのでしょうか?
図にタイトルがあったのと、縮尺があったのがとても良いことと思います。
標高と色の関係を示すインデックスと方位を入れれば完璧なものになります。
プチ情報は今のところ二つだけですが、この陰影図にたくさんの情報を重ねていけば、
より面白い地図になっていくでしょうね。宮之浦岳は島の真ん中にあるんですね。
島の中央から北側に向かう川は、谷巾の広い深い谷を刻んでいますが、
南側ではあまり深い谷が刻まれていないのはどうしてでしょうかね。
あと、島の東側と南側には平坦な土地があるんですね。
島の西側と北側には平坦な土地が少ないような気がしますがどうしてでしょうか?

参考までに 屋久島のWEBカメラはこちらです。過去5年分の風景がみられます。



GMさんが作成した鳥瞰図です。富士山の上空から、西方をみた様子です。左側が南、右側が北になります。
右側手前にあるのが、富士五湖のひとつ本栖湖でしょう。中央手前の毛無山の向こう側には、
富士川の流れる谷があります。狭窄部といって、谷底低地が少ない部分ですね。
奥には南アルプスの山々が屏風のように並んでいます。
良く見ると「屏風」は3枚くらいに分かれていますでしょうか?このあたりは南北に断層が走ってますからね。
残念なのは、山の名前が稜線の上にかぶってしまっているところ、
きれいな山並みがスッキリと見えればもっと良かったと思います。


みずきさんの作品は断面図です。富士山を南北に切ったもののようで、左が北、右が南になります。
左からみていくと、甲府盆地と富士山の間にあるのが御坂山地でしょう。
高さ方向が強調されているので、富士山がそそりたっています。
富士山の南側(海側)の1000m程度の山は、愛鷹山とみられます。
なによりも富士山の斜面がとてもなめらかで、左右対称なのが印象的です。
この図をみて気がついたのですが、仮に御坂山地がなかったとしたら、
甲府盆地も富士山の裾野になっていたのではなかろうかと感じたことです。


蹴球BOYさんの作品は芸術的です。富士宮あたりから東方を見上げたものです。
富士山はシルエットが美しいですね。日が暮れて、東の空から月が昇り始めたタイミングなんでしょうか。
構図として成功しているような気がします。
ちなみに私は、「地図造りには芸術的なセンスも必要」と考えています。