《文章表現》二〇〇一年一〇月四日付

    文章の作法書          

     ―原稿用紙の使い方―

              萩原 義雄 

 †人の名前の書き方

   芥川 龍之介

   川端 康成

   秦  恒平

   水上 勉  

   森  敦

   武者小路実篤

 †符号を書き入れる

   句点「。」 読点「、」

   カギ括弧「」、二重カギ『』、      

   丸括弧()、亀甲括弧〔〕、

   山型括弧∧∨ 文字やことばを包む

    疑問符「?」、感嘆符「!」

   ハイフン「―」、ダッシュ「――」

  リーダー「……」

 †句読点の用法

  [例文1]

 おじいさんが かぶの たねを まきまし    

 た。

 おじいさんが、かぶの たねを まきま   

 した。

《『新版文章表現辞典』東京堂出版より》

1私の家は駅から遠い町外れにある。

2花は咲き鳥は歌う。

3父も喜んだ、母も喜んだ。

4社会的、歴史的観察。

5鳥が二,三羽飛んでいく。

6静かな、明るい朝でした。

7風が強いので、ぼくは窓を閉めた。

8先生、この、芋に似た虫は何と言いますか。

9大きな、めがねをかけた男

10広島の、おじさん・おばさん・花子さんによろしく。

11もしも、天氣がよかったら……

12しかし、私は反対だ。

13おお、寒い。

14なんだ、このざまは。

15「野球をしよう。」と、兄は言った。

16よく晴れた夜、空を仰ぐと、……

17ここで、はきものをぬいでください。

18カン、カン、カンと、鐘が鳴った。

19かつお、まぐろ、かじき、または、さめを……

20府県知事は、市町村長から人口動態統計月報の送付を受けたときは、これを検査して記入漏れ、計算誤り等あればこれを当該市町村長に尋ねて訂正した上、……

[問題]ア読点がないとまずい文、イどちらかといえばあった方が善い文、ウ場合によりけりな文、エ別になくても困らない文、オ読点以外の記号を用いた方がよい文。それぞれ確認してみましょう。

まとめ「読点の機能」は、文を分かつことにある。