2001.04.19講義内容

話し方を身につけることの意義

[キィワード] ことばのやりとり 言語伝達の基本(文法・表現・語彙)会話術

0、「身につく」《なりゆき》は「身につける」《つとめはかる》ではない

 話し方は、知識の習得でもなく、技術でもない。人々が円滑に生きる機能を運用する方法である。

1、ことばのやりとり

 話し手と聞き手ともに、常に同じ話題や場面を共有することで成り立っている。

 換言すると、私たち個々の人間が自然や人事そして社会という多様なる対象にどのような視点や観点で向き合っているのか、その対処の姿勢・心理状態を正しく知る必要があろう。

 共有する意識とその傾向について検証確認する技能⇒「文化」を知るということ。

対象《自然》にじ【虹】古代人{不吉異変の兆し}と現代人{現象美化}、東洋人と西洋人{根元を掘る⇒宝物}

対象《貝類》あさり【浅蜊】美食家{美味そう}、商売人{旬の値段}、芸術家{素描画の材}

 異なりは、「誤解」「曲解」を招く。

 実例による確認

 動詞「とる」「できる」

2、パーソナル・コミュニケーションのヴァランス

 会社組織のマニュアル性の会話技術(マス・コミュニケーション)と個性あふれる人間性の会話術とのギャップ

 マス・コミによる画一化された人間像

 「都市型団地暮らし」同じ番組・新聞だが、近隣情報の断絶化

 個性あふれる人間性の会話(パーソナル・コミュニケーション)⇒「話し方」の向上

 「田舎暮らし」おおらかな人間空間と情報交換が活発

[参考資料] 朝日新聞朝刊四コマ漫画『となりのやまだ君』⇒『ののちゃん』に見る会話場面(平成九年1月17日掲載)

3、閉鎖社会からの開放

4、書き言葉の文化から話し言葉へ

5、時代の話し方

6、説得力を高める

7、処世の道

8、話し方のレヴェル

次回を乞うご期待!

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