【授業 〜経行・提唱〜】
 


1.経行開始

(1)前策は叉手して下間手前の角に立ち、正面から左側を向き、 後策は前門側を向いて前策の左肩から一歩離れて立つ(叉手)


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(2)そのまま下間手前の経行グループに入り経行


2.経行終了

(1)単頭から時間の合図が出る(時計を指さす)

(2)経行の列の左側に一歩ズレて、叉手低頭


(3)右足から経行の内側を歩き前門手前に向かう

経行の直堂経路

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(4)後策は所定の位置に戻って叉手して立ち、前策は小鐘前に行き、合掌低頭して撞木を把む


(5)撞木を横にして低頭後、左手合掌で小鐘一声

(6)そのまま動かず、しばらく待機(肘は降ろしてよい)

 


3.止静〜見台の設置

(1)堂頭および大衆がきちんと坐れたのを見計らって小鐘三声。 (堂頭もしくは単頭から合図があることが多い)

(2) 撞木を横にして低頭後、鉤に掛けて合掌低頭

(3)前策は、叉手で見台の右側に移動し、後策は、叉手で見台の左側に移動 (注意:以下の写真は左右逆になってます)

(4)前策・後策、整列して見台に向かって合掌低頭

(5)前策は見台の右側、後策は左側を持って(片手は見台の首を、片手は見台の台の中央をつかむ)、見台を堂頭正面に移動。

(6)見台を堂頭単に接して静かに設置


(7)設置し終えたら、見台前に整列して、堂頭に向かって合掌低頭

(8)合掌低頭後、叉手で所定の位置に戻る



4.聖僧から警策を預かる

(1)所定の位置に戻ったら、聖僧に向かって揃って合掌低頭

(2) 前策、一歩前に出て奥の警策を把み、下がる

(3) 後策、一歩前に出て残った警策を把み、下がり、 揃って低頭

(4) 後策、一歩下がって、前策、横歩きで三歩、三歩目に後策も従って横に一歩

(5)警策を上向きに持ち替えて、右足から前進

(6) 聖僧左後ろで、前策は上間側に後策は下間側に、大回りで前門前に向かう

(7)首座単および西堂単の前で立ち止まり、向かい合って低頭

※ここまで、巡堂前7.および10.を参照

(8)回れ右をして直立、待機

(9)堂頭が挙経をし、大衆の読経が始まったら右足からゆっくりと歩き出す

(10)2回目の坐禅では、姿勢を正す他に講本の持ち方を注意して回る (叩くことはしない)

  • 講本を忘れた者がいたら、読経の最中には合掌をしているように指示する
  • 講本の下部を親指小指で挟んで持ち、目の高さにするように指示する
  • 堂頭の提唱中、講本を見ないなら畳んで右前に立てかけるように指示する
  • 筆記を許すか否かはその授業の先生の指示に従う


5.提唱(2回目の坐禅)の終了

(1)時間が来たら堂頭がその旨を言うか、あるいは単頭の合図がある。
   何もない場合でも堂頭が回向文(「願わくはこの功徳をもって……」)と唱え出したら終了の合図。

(2) 終了であることに気付いたら、その場で立ち止まり、どこにいても進行方向に向かって低頭

(3) 各単の帰路に沿って聖僧左後ろに向かう

(4) 聖僧の左後ろに到着したら立ち止まり警策を横に持ち替え、互いに低頭

(5)上間側・下間側、どちらにいても、ここで前策から前門に向かい、後策は続く

(6) 突き当たったら、反転して聖僧に顔を向けて横歩きで所定の位置に戻る

(7)所定の位置に戻ったら、前策・後策、揃って低頭

※(3)〜(7)は、授業〜巡堂〜5.を参照


6.堂頭挨拶

(1)後策、一歩大きく下がる

(2) 前策、横歩きで左に三歩(後策は動かない)

(3) 右足から歩き出して、聖僧の後ろを回り、堂頭前右側に向かう

(4) 堂頭前右側に付いたら左に小さく2歩ズレて低頭

※ここまで、授業〜巡堂前〜の8.を参照

(5)反転して、来た道を通って所定の位置に戻る

前策の動き

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※ここから再び、授業〜巡堂前〜の8.を参照

(6)前策が所定の位置に戻ったら、後策も一歩前に出て所定の位置に戻る

(7) 前策・後策、揃って低頭

(8)前策、一歩前に出て警策を警策台に置き、合掌しながら下がる

(9) 後策、前策が下がった後、同様に警策を警策台に置き、合掌しながら下がる

(10) 揃って合掌低頭、終わって叉手に戻す