2003年12月書評(第4回)
評者:近(6期生)
小松俊明[2002]『ストリート・ワイズなヤツになれ!!』総合法令出版。
ISBN4-89346-749-2
40×21=840字
あなたが社長ならどういった人材を欲しがるだろうか?外資系企業の社長は皆、口をそろえてこう言う。「ストリート・ワイズなヤツを頼む」。ストリート・ワイズとは「やり手」という意味である。現場で結果を出せる人物が今、求められているのだ。本書を通しストリート・ワイズになるためのヒントが得られるとともに、自分をもう一度見つめ直すことができるだろう。新たな職を探している方だけでなく、これから職に就く若者にもとてもためになる一冊だ。
バリバリ働くこと、人間関係が大切だと思うことは、仕事をする上で大事なことだと考える人は多いのではないだろうか。私もそう思っていたのだが、実はそうではないのである。いわゆる「体育会系」の感覚を持っている人ほど、リストラの対象になりやすい。「変化に対応できない人」と評価されることが多く、時代は「女性的なもの」を求めている。表現力、自己アピール力、器用さ、コミュニケーション力、細やかな気遣いなどを指す。今や会社都合で辞めさせられる時代なのだ。全ての人が今からリストラ回避対策を始めるべきだろう。
英語ができる人は得をするだろうか。答えはイエスである。再就職支援会社のリストには、大きく「語学力」の項目が用意されていて、その項目が空欄になっているとまずは飛ばし読みされてしまうのが現実である。「英語力」がある人材が優先されて採用されていることは確かだ。また、ビジネス面だけでなく、外国に旅行しても10倍は楽しいという。異国の文化を深く知ることができるからだ。外国人とコミュニケーションをとるには、頭に浮かんだアイディアを、日本語を主体に知っている英単語を交えて話をすることができれば良いという。まずは恐がらずコミュニケーションを図ることが大事だ。
これはほんのごく一部を紹介しただけだが、本書はきっと読者になにかを与えてくれるだろう。私は多くのものを得ることができた。中高年の方から若者まで、ぜひ読んでみるべきだろう。