日本経済論特講
2005年5月18日
経済学研究科 経済学専攻 314106高橋良太
後藤晃『イノベーションと日本経済』岩波書店 2000年
第二章 イノベーションとは何か
シュムペーター仮説 P24
・ シュムペーター仮説…イノベーションの担い手は大企業である。
ディマンド・プルかテクノロジー・プッシュか P26
・ ディマンド・プル…需要に引っ張られてイノベーションが起こるという考え。
・ テクノロジー・プッシュ…科学的発見に後を押されて、イノベーションが起こるという考え
プロセスの二仮説 P27
・ リニアモデル…科学的発明に端を発して、応用研究、開発を経てイノベーションが実現される。
・ チェーン・リンクト・モデル…需要の感知→開発→設計→設備投資→生産→マーケティング
大企業が有利な理由 P29
・ 内部資金を豊富に利用できる。販売量が大きければ研究費を広く薄く回収すればよい。
・ 技術…補完的資産(生産設備や販売網)→大企業有利。
・ 多角化企業…ひとつの部門が開発した技術を他の部門でも使いまわすことができる。
・ 独占企業…新製品を出せば売れる確率が高く、また市場支配による超過利潤を研究開発の源泉にできる。
・ 情報
イノベーションの本源的要因は? P32
・ 専有可能性、技術機会、需要の三つである。
専有可能性 P34
・ 専有可能性…イノベーションがもたらす利益のうちどれだけ当事者が手中に収められるかの程度。→実際には社会的利益が私的利益の2〜3倍である。
専有可能性確保の可能性 P34
・ 具体的には…特許、企業秘密、リードタイム、補完的資産の支配、学習曲線をすばやく滑り降りる。
技術機会 P36
・ 技術機会…ある産業に関連した外部の情報が技術機会である。
イノベーションのプロセス P39
・ 研究開発→新たな技術知識→生産→販売