IBM社の略年表
1911 トラストの名人チャールズ・フリストがCTRComputing Tabulating Recording)社を設立。IBM社の前身。
1924 トーマス・J・ワトソン・シニアがCTRの社名をIBMInternational Business Machines)と変更。当時のIBM社は事務用計算機のメーカー。
   
1946 モークリーとエッカートが、アメリカ陸軍の資金を得て世界で初めての電子計算機ENIACを開発。
   
  朝鮮戦争の頃 IBM社がコンピューターの設計を開始。
1952 初の実用大型コンピューター「IBM701」を完成。
1953 量産に適した小型コンピューター「IBM650」を発表。
1954 IBM704705」を発表。
1956 最初の高級言語FORTRANを発表。
1960年〜1965 IBM360開発プロジェクトを実施。このプロジェクトに50億ドルを支出。この360シリーズは圧倒的に成功した。また、IBM社に対する独禁法裁判が始まった。
   
197412 MITS社が世界初のパソコン「アルテア」を発表。
1977 アップル社が世界初の完成品パソコン「アップルU」を発売。
19818 IBM社が16ビット・パソコン「IBM PC」を発表。仕様を公開する戦略により、IBM PC16ビット・パソコンのデファクト・スタンダードになる。しかしこの戦略は多くの互換機メーカーを生み出した。こののちIBM社のシェアが低下した。
1987 IBM社はPC/ATと互換性のない新しいバスを採用し、互換機メーカーからシェアを奪い返す戦略をとった。しかし、互換機メーカーはPC/ATのバスと互換性を持つバスを開発して対抗した。また、ユーザーもこれまでの周辺機器が使えるPC/ATのバスと互換性を持つバスを選択した。このためIBM社の戦略は失敗に終わった。これによりパソコン市場における主導権はIBM社から互換機メーカーに移った。
1990 日本IBM社が同社製パソコン「PS/55」用にDOS/Vを開発。OSはマイクロソフトのMSDOSを改良した物で、漢字をソフトウェアで処理した。
 
参考資料:
  1. 情報産業論(高橋先生)の授業ノート
  2. IBM社のホームページ(アドレスhttp://www.ibm.co.jp) 
  3. 日本アイ・ビー・エム株式会社『コンピューター発達史−IBMを中心にして』1978年。




 この年表は、小林ゼミのゼミ生である木村公一君(2961334)が作成してゼミで発表した(1998年6月19日)ものを転載したものである。

 1998年7月18日掲示。