長引く景気低迷の影響で、アメリカのいわゆる「貧困者」の数は4618万人と、過去最多を記録しました。
アメリカ政府統計局によりますと、2010年のアメリカの貧困者はおととしより262万人も増えて4618万人と、1959年の統計開始以来過去最多となりました。人口に占める貧困者の割合である貧困率も、3年連続増加して15.1%に達しています。
今回の調査では、4人家族の場合で年収2万2314ドル=およそ172万円以下の世帯を貧困層と定義しており、長引く景気の低迷が貧困の増加に繋がっている事が浮き彫りになった形です。
また、去年のアメリカの世帯あたりの所得の中央値は4万9445ドル=381万円と、一昨年より2.3%低下。過去最高だった1999年より7.1%も低い水準に落ち込んでいます。(14日07:49)
米「貧困層」過去最多、4618万人、人口の15%に 『毎日新聞』2011年9月15日木曜日 8頁(国際)