西垣通『IT革命』(岩波新書、2001年)
    第4章以下について


    第4章 オンライン共同体はできるか

    インターネットで文字、音声、映像を自在にやりとりしてできる疑似共同体
     → オンライン・サークル(オンライン・コミュニティとは言わない)123p
    オンライン・サークルとは、ホームページ上の電子掲示板や携帯電話の出会いサイトなど123p
    1. 疑似とは?
    2. ローカル・ウェブ123pとは?


     オンライン・サークルの参加者が、そこで起業、NGO/NPO、ボランティアなどの生産活動を始めると、事情は一変する。131p
     消費のみならず生産を目的とした活動がオンライン・サークルで行われるとき、信頼関係や互助関係などの共同体的な性格が現れてくる。 はかない電縁広場とは違って、生きがいを約束する共同体となる可能性がある。132p

    消費的生産者による「オンライン・サークルからオンライン共同体への組み替え」136p

    オンライン共同体のなかで通用する電子マネー142p
    地域通貨の電子マネー化144p

  1. 地域通貨は電子マネーになるだろうか(可能性と必然性)。

  2. オンライン共同体は、市場経済ではなく贈与・互酬経済の場となる。145p
    たとえば、音楽などのデジタル情報財の交換、ソフトのオープン・ソース運動。地域通貨の電子マネー。
    IT革命の結果、かえってローカルな贈与・互酬経済がよみがえる場合もある 182p

    1. オンライン共同体とは何か。 どんな活動が行われるのか。
    2. オンライン共同体は、ローカルなものか、グローバルなものか。

    第5章 情報都市を目指して

    居住空間が工業社会のままにとどまるなら、物流と情報流とのあいだに巨大な空隙ができ、これがオンライン共同体の形成を阻害する恐れがある。155 とはどういう意味か。

    近未来情報都市 168
    ユービキタス化

    オンライン共同体が成立する条件は、あちこちで渦巻く高速な情報流と、人間の移動を含めた物流とをうまく調和させるような居住空間 172p

    空中都市とオンライン共同体 173
     常に変動する情報流と、人間の移動を含めた物流とを調和させる方法 →居住空間を三次元化する、都市を立体化する。
     住民相互の物理的距離を減らす。
     空中都市に近いイメージ。174
     職住接近 175

    立体都市プロジェクト 176
     
     

    1. 西垣氏の言う「工業社会的な居住空間を改革する努力」182pとは、空中都市/立体都市を作ることなのか。
    2. 空中都市とはどのようなものか。
    3. オンライン共同体=IT革命のために、空中都市が必要な理由は何か。
    4. その理由は正しいか/説得力があるか/必然性があるか/合理的か。
    5. ネット社会における居住空間はどうあるべきか。