ゼミにおける発表者と司会者の役割について
レジュメや資料の発表者
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レジュメについて
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冒頭に、文献情報(著者/筆者、書名/題名、出版社、出版年)、発表年月日、発表者を明記する。
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文献情報の例) 駒沢正人『IT革命と日本経済』駒澤大学出版社、2000年
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箇条書きにする。体言止めを使う。原文の内容を要約する。 丸写し(引用)は重要なものだけ。
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著者の用語を再現する。自分の意見は区分けしてまとめる(途中か最後)。
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全体の構成が分かるようにまとめる。章節の題名や見出しはなるべく再現する。
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用語解説を付ける。ワープロの脚注機能を使うといい。
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A4用紙に2枚程度でまとめる。(上下左右の)余白は25mm以下。
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最後に、まとめ、自分の意見や考察、論点、残された課題などを書く。
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(グループ発表では)ゼミの共通文献をもとに、グループで話し合って提起する。
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発表のしかた
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元の文献も手元に置く。
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文献の中の図表を表示したいときは、あらかじめ別紙にコピーしておくように。
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冒頭で、全体の構成、趣旨、結論、ポイントなどを紹介する。共通文献ではないときは取り上げる理由も。
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発表するときは、元の文献の論旨を再現するように話す。
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その執筆者の主張を代弁するが、盲信はしない(「教科書」ではない。客観的に評価するという姿勢で)。
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プロジェクターや黒板を自由に使う。
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最後に、「何か質問や意見はありませんか」と問う。元の文献が手元に
あること。
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資料を使って限られた時間内で物事を説明し、不十分なところは質疑応答で補足する、という活動(プレゼンテーション)に慣れる。
質問者
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自分から挙手してどんどん質問し発言する。 お互いの発表から多くを学ぼう!
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最初に「**の**ページの**行目について」というように、質問が該当する文献や資料場所を言う。みんなもわかるように。
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「なぜ〜なのでしょうか」という質問が望ましい。 用語についての単なる質問でもみんなに役立つので、何か考えておく。
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その疑問を持った理由も説明するのがいい。別の文献の記述、自分の知識、推理、体験など。
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的確な質問は自分の思考能力を鍛える。みんなの知識も豊かにする。
司 会
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資料がみんなに配布されているかどうかを確認。 枚数も。
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発表の順序を説明する。(グループ発表では)準備した資料にふさわしい発表順序を考えておく。
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時間配分を考えておく。一つの発表ごとに質疑応答する。
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発表が終わったら「何か質問や意見はありませんか」と問う。
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少し考える時間を取る。みんなの顔を見て意見のありそうな人を探す。同時に、指名する相手を考える。
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指名は、発言のきっかけにもなるし、発言の抑止にもなる。
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指名する相手が偏らないように。その日に発言してない人がいないように。
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質問者の発言に趣旨不明なところがあったら、確かめてから回答者に取り次ぐ。(趣旨が司会にも不明な質問は取り次げない)
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回答者は持てる力で答える。誤りを怖れない。 最後に「どうでしょうか」と問う。
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(グループ発表では)回答者を誰にするか相談する。あるいは指名する。
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司会者は質問者に、「○○さん、どうですか(納得しますか)」と、追加の質問を促して対話を盛り上げる。
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二人の質疑応答が続いたら、「今のやりとりについてどう思いますか」と別の人に意見を求めるのもいい。
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一つの質疑が終わったら、「ほかに質問や意見はありませんか」と促す。時間の許す限り。
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質問者と回答者の間の相互理解を促進する。多くの人が発言するように配慮する。