ゼミ日誌/小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2000年 11月29日、水曜日 |
報告者:小高、鈴木雄太、岩佐 |
日誌作成者:大塚 |
司会者:鈴木将史 |
次回の作成者: |
全体的なテーマ: 夏の研究文献の発表 |
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分担の範囲: ★小高: 『インターネット資本主義革命』第5章「日本型ガバナンスの限界」について ★鈴木雄太: 『eエコノミーの衝撃』第6章「日本経済・復活のシナリオ」について ★岩佐: 学生でも可能なインターネットビジネスの企画の具体案の提示 |
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報告の内容、提起された論点: ★ 小高―日本経済の苦境は、戦後から機能してきた日本型企業統治の機能不全であり、「日本型資本主義」の弱点がある。 <制度という生産要素>長期的経済成長に重要なのは、市場メカニズムを支える様々な「制度」=特に株主と経営者、あるいは経営者と労働者の関係などのミクロ的ガバナンス構造である。 <企業は誰のものか>法的には株主のものだが、現実は株式が多数の個人株主に分散しているため、うまく機能しておらず、株式会社制度はガバナンス装置として根本的欠陥がある。 <日本的雇用慣行>―年功序列・終身雇用などの日本企業の雇用慣行は実は合理的である。 ★鈴木雄太―<なぜ日本経済は回復軌道に乗ってくるのか?>「制度を変える力」は新しいマーケット・ホースであり、これが改革の先導役となる。情報改革は強力な社会的需給ギャップを創り出す。ネット革命の意義に対する日本人の意識改革が重要になる。 ★岩佐―投資なしででき、コストもかからず、みんなができるネットビジネスを企画 |
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討論の内容: ★小高―年功序列・終身雇用制は経営者にとっては「合理的」だが、労働者にとっては自らを守る制度だと思うが、賛否を問う。→日本の制度では、安心感があり、やる気を削ぐ要素がある。だから実力主義で競争力をもった方がいいのでは。→年功と能力給の混合型がいいのでは。 ★鈴木雄太―大学制度を一度全て廃止したら良くなるのか?→大学内で一つの専門能力を身につけてみてはどうか。→不況の時代だと言って専門性にこだわる必要はないのではないか。 ★岩佐―(1)旅行会社の価格比較できる情報サイトを立ち上げてみてはどうか。会社自体も広告市場を拡大したいため、喜んで受け入れてくれる。(2)ウラ駒ネットを立ち上げてみてはどうか。過去問、休講情報など無料で学生に提供し、特定のユーザを獲得する。 |
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教員の発言: 日本企業の場合、選択の自由ができぬままリストラされ、一方的に労働者が不利であり、欧米の仕組みができあがってない。しかし、年功序列制が高度成長を支えたことは否定できない。日本の経営者がもっと能力評価できる企業に変えたほうが良いのではないか。 //「専門学校と大学は違う」というプライドを持って教えている。自分のゼミの批評を心掛け、日々検討している。ゼミのディベートは必ず将来に役立つ。 |
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感想/問題点/提案:久々に小林先生が熱弁いたしました。それでこそ先生であります! みなさんも白熱して自分の意見を言えたと思います。今回、欠席者、遅刻者が多かったですが、もうすぐでゼミも終わってしまうので、休まず頑張りましょう! |
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特記事項: 先生が、小高君にバースデープレゼント(^0^)。祝!おめでとう! 来週は、各自のHP作成です。*3.5インチFD忘れずに!(2枚) |
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欠席者:岩本、神長、浜砂 |
Ver. 001118