ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2002年10月30日、水曜日 |
司会者:小林 沙紀 |
欠席者:無 |
日誌記録者:小池 千尋 |
次の日誌記録者:小林 沙紀 |
全体的なテーマ: 『IT革命を読み解く』第6章インターネットで「価値あるもの」とは何か(伊藤穣一) のB班の発表と質疑応答。 |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 稲葉→p.247〜p.258 インターネットの世界の特徴。「モノ」から「情報」が価値を持つ時代へ。 小林→p.258〜p.267 「アテンションエコノミー」がビジネスモデル。大衆が変化する経済「ニューエコノミー」。 三浦→p.267〜p.277 P2Pシステムの可能性。ネットワークにおけるアイデンティティーとその認証問題。 武宮→p.277〜p.283 ビジネスの生き残りの条件、コアコンピタンス。 |
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提起された論点と討論の内容: ・ 価値を生み出す主体が土地から「固定資産」に移行したとはどういう意味か?→農業社会の時代から工業社会の時代に移ったこと。 ・ 「オピニオン・マネジメント」とはなにか?→ユーザーのさまざまな意見やコメントを管理するビジネス。 ・ ハイブリッドP2PとピュアP2Pとは何か?→ハイブリッドP2Pはユーザーのコンピューター同士が一対一で行う。ナップスターのように中央でサーバーが介在している。ピュアP2Pは純粋にユーザー同士が直接やりとりする。 ・ ニューエコノミー体制とは具体的にどういう状況か?→個人が自由に情報のやりとりができて、情報をたくさん得ることができ、経済が変わっていくこと。 ・ なぜレコード会社はこれから存続が難しいのか?→レコードは顧客側から商品を要求するものだが、他の会社としくみが違うから。→CDがダウンロードできるようになったから存続が難しいのではないのか。 ・ 日本の企業はコアコンピタンスがたくさんあるからどれが自社のコアコンピタンスなのか判別できないのか、それともあまりないのか? →日本はフルライン生産が平均的に強みであった。しかし、これだけは他社には負けないという強みがあまりない。だから、これからは自社のコアコンピタンスをのばさないと生き残っていけない。 ・ コアコンピタンスの弱点は何か?→中核能力という意味に弱点はない。企業は1つのことに集中して投資しているので企業全体に破滅がおよぶ危険性もある。 ・ 「各国の税金の問題、法律の問題」とは具体的にどんなことか?→インターネットは国と国とのとりきめがない。税金、法律の制度は国ごとに違うので問題が起きてもいまだに解決策がない。 |
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教員の発言: ・ ニューエコノミーには4つの説がある。1、著者のいうP2Pを中心として変わっていく経済。2、景気変動のない経済。3、10年間好景気が続いたのに物価が安定したという今までにない経済成長があった〈純経済成学的〉。4、ITイノベーション(IT革新)、つまりインターネットがつくりだしたもの。 ・ スピンアウトとは何か?→会社をやめて独立して自分の会社をつくること。ベンチャービジネスに多い。 ・ タックス・ヘイブンは、ケイマン諸島が有名。ここに書類上の名目だけの会社(ペーパーカンパニー)を作って課税を逃れる。 |
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特記事項: ・ 11月6日はゼミはありません。各グループで集まって下さい。 ・ Cグループは「デル・コンピューターのビジネスモデルはなぜ成功したか」について調べてきて下さい。 ・ 新ゼミ生の面接 11月13日(水)12時10分から。11時40分〜13時30分に3限が空いている人は集まってください。 ・ 11月22日の18時〜 ゼミパーティーです。 |
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感想/問題点/提案: これからは自社だけのコアコンピタンスを武器に、企業は生き残っていかなければならないが、これが成功したら企業は個性をもっていることになるので、日本だけでなく世界でも台頭していけると思う。ネット上でも「アテンション・エコノミー」というシステムにあるように、企業は自社をアピールしていかなければならない。いまや企業は、事業に成功した他の企業をまねる受身でいられた時代から先進性や特殊性を兼ね備えて、独自に進んでいかなくてはならない時代へと移りかわったことを感じた。 |
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自由カキコミ: ただいま、連休中です。皆さん満喫できていますか? そして、冷えますね〜☆ 凍えながら、およそ3時間かかりました、日誌を書くのに! 結構たいへんですね。日誌のeメールでの送り方を誤ってしまい、先生の元に送るのがだいぶ遅れてしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。 コバマサ:失敗は成功の元。どんどんチャレンジして腕を磨いてもらいたい。 |
Ver. 02/10/06