ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2002年11月13日、水曜日 |
司会者: 生知 |
欠席者: なし |
日誌記録者: 小林沙紀 |
次の日誌記録者: 生知 |
全体的なテーマ: 岩村充編著『IT革命を読み解く』、第5章「ネットワーク時代のプライバシー、著作権をどう考えるか」p.205〜p.243 C班(大江、生知、田村、宮地)による発表 |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 大江:要点(行政手続きの電子化について) 田村:要点(日本の弁護士業界について) 宮地:要点(「個人情報保護」とプライバシー問題について)、用語解説、考察 生知:要点(「アインシュタインプロジェクト」活動について) 若狭:要点(著作権問題について) |
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提起された論点と討論の内容: 1.行政書士や司法書士の仕事とはどのようなものか? →本来、個人が行うべき手続きなどを代行して手数料を取る。 2.グヌーテラ=PtoPなのか? →グヌーテラの「方式」がPtoP。グヌーテラはPtoPの中の一例で、イコールではない。 3.グヌーテラの特徴は? →ネットワーク上のほしいファイルを簡単に手に入れることができる。 4.アメリカや韓国のオープンマインドな取り組みとは? →直訳すると「心を開く」。広告宣伝を制限されているわけでもなく、日本よりもホームページで自由に活動できるため、例えば、裁判の判例をホームページで閲覧できるようにするなど情報公開に積極的である。 5.住基ネットに欠点はあるのか? →番号振り分けにおける手違い、また電子化により手続きが機械化されソフトなどで手違いがおこることがある。 6.住基ネットがはじまり、職業がどのように変わっていくのか? →手続き代行だけの仕事はなくなるので、その他の付加価値を含めたものに変化するだろう。また、弁護士や裁判所はなくなるかもしれない。弁護士の役割は全く変わり、これまでの「依頼人の言い分を代理する」仕事から、コンサルタント的な役割にスライドするだろう。 |
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教員の発言: ・識字率の対義語は文盲率。 ・「オープンマインドな取り組み」とは、アメリカでは弁護士同士が横のつながりで協力しあっていること、韓国ではインターネットで判決をだすことを数年前に実現したこと。 ・ヒエラルキーは、ドイツ語のHierarchieと英語のhierarchyとが混ざった日本語。もともとは教会の組織、位階制の意味。今は官僚制の組織を指すことが多い。 ・「会社の中でのメールにプライバシーなどない」という筆者の意見についてみんなはどう思うか? →契約書などは会社のものなのでそれが担当者あてにきた場合、上司に見せないなどといったことはできないので賛成(生知) 担当者を信頼してメールがくる場合もあるので、全部見ていいわけでもない(大江) ・ITレボリューションについて: フランス革命やロシア革命の「革命」は政治権力の交代。産業革命は産業がかわること。 IT革命の場合は、ITが変わるのではなく、ITによって社会経済が変わること。 |
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特記事項: ゼミパーティーのチケット代がまだの人は来週必ず払って下さい。 |
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感想/問題点/提案: 今回の第5章は、法律が絡んできていたので少し議論するには難しかったように思う。今、インターネットと著作権の問題についてよく議論されているが、グヌーテラのようにPtoPのネットワークの場合、さらに問題は複雑になり、一つの答えは出てこない。しかし、今やもう情報というものは原則として共有せざるを得ない、また、一度インターネットに流れたら、それは人類の資産になるのだと思うしかないのかもしれない。 コバマサ:かなりしっかりとまとめましたね。 |
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自由カキコミ: ソフトボール大会、お疲れ様でした。結果はともあれ出ることに意味がある! そして、もうすぐゼミ全学年のパーティーです。先輩やいろんな人と話すことのできるよい機会だと思います。楽しんでください。ついに、冬も近づいてきましたね。寒さに負けずにがんばりましょっ! |
Ver. 02/10/06