ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2002年 5月21日火曜日 |
司会者: |
欠席者: 安永 |
日誌記録者: 林 |
次の日誌記録者: 岩崎 |
全体的なテーマ: 各自選んだ文献の内容の発表 |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 1. 高木『ダートゥゾス教授のIT学講義』 2. 田口『ITは人を賢くするか』 3. 岩崎『IT革命の虚妄』 |
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提起された論点と討論の内容: 1. 高木 ・ IT革命が実現するのは?→コンピュータを使っていると意識せずにコンピュータを使うようになった時。 ・ インターネットに接続しているのは、世界の人口の約5%にあたる3億人のみ。IT革命は貧富の差を広げるものでしかないと考えるが、回避する方法として@技術がない人にも安価で提供すること、A発展途上国と先進国の間での新たな形態のカウンセリングビジネスとして利用することも考えられる。 2. 田口 ・ IT革命の現状→料金の急激な低下により、「いつでも」「どこでも」インターネットに接続でき、インターネット経由で「何でも」やりとりできる環境が可能になりつつある。ただし、やり取りはマイクロ地球規模でしかない。 ・ 近未来→eパートナー、地球ブレインがコミュニケーションの扉を開き、コンピュータが世紀を代表する道具となる。 3. 岩崎 ・ IT化が1990年代後半から大きく進んだアメリカでは、経済活況化への実績がある。肝心なのは、IT産業の好調な発展がいつまで続くのかである。10〜20年続くものでなくてはIT革命とはいえない。ITに関してはドッグイヤーという言葉がある。 ・ ITは新しいものを生むというより、今の高度な社会を変えていくもの。今のIT革命はたちまち成熟期に入ってしまい、やがて鎮まっていくと考えられる。 |
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教員の発言: 1について…仕事の効率が上がっても労働時間は変わらないのは資本主義だからか? (労働時間を短縮するには別の手段が必要だということ) 2について…マイクロ地球規模という言葉は珍しい言葉である。HPの検索機能を使っても見られないHPがあるということも、インターネットが地球の一部でしかないということの例証になっている。 料金の急激な低下は、以前はADSLが5000円くらいであったものが、今はだいぶ安くなっている(2300円くらい)。 3について…ITは7倍のスピードで進歩している。これをドッグイヤーと言う。 森谷さんは「ITがすぐに成熟する」ことを強調している。IT産業の好調な発展はいつまでも続かず、ITはたちまち成熟してしまうというのが森谷説。しかし、産業革命には10年ごとに不況があった。 |
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特記事項: ・発表した者は、打ち合わせの日程を教員と確認する。 ・自己紹介と発表のファイルをFDに保存して持ってくること。Tripodへのアップのパスワードのチェックをしておくこと。次々回のゼミでホームページの講習をする予定。 |
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感想/問題点/提案:今回は皆活発に質問や意見が出て、とても熱気のあるゼミであった。これからも、より多くの意見を交換していくことができたら良いと思う。皆で意見を交換することにより、自分自身の視野が広がっていくと思う。 |
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自由カキコミ: 今日のゼミで撮影した写真がHPに掲載されることが、とても楽しみです。 |
Ver. 01/10/03