ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール

科目名: 演習 II

開催日: 20021029日火曜日

司会者: 松田 

欠席者: 

日誌記録者: 青木

次の日誌記録者B班 

全体的なテーマ

A班:日本興業銀行産業調査部編『日本産業読本』1997年より

第9章 第1節 ベンチャービジネス、第8章 第2節 石油産業

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

高木:「ベンチャービジネス」について

森山:日本のベンチャーキャピタル

松田:「石油産業」について

提起された論点と討論の内容

(ベンチャービジネス)

    ベンチャービジネス(VB)は大手企業に支配されず事業を独自に行い、成功すれば高い利益を得ることができるが失敗すればリスクが伴う。

    日本のベンチャーキャピタル(VC)の大部分が金融の子会社であるため本来あるべき投資事業だけでなく融資事業も兼業し、後者に比重が置かれている。

    日本ではリスクがある投資を積極的に行う姿勢はないのでVBにたいする投資も上場可能で発展性のある既存の中小企業を探していくため、設立して間もない企業の投資比率は少ない。→米のようにVBを立ち上げ育成・上場・売却の機能を発揮することは難しい。

    日本のVBの立ち上がりは米のようにスタートは親会社と関係なく個人が独自で事業を行い成功したという例は極端に少ない。SONYの例のように親会社との関連でVBが生まれ成功していくのがほとんどである。

(石油産業)

    戦後、エネルギーの主体が石炭から石油に変わったが規制が厳しかったため、93年に入るまで誰もが自由に輸入ができなかった。

    エネルギーを海外依存している日本はその少ない資源でも活用できるようにと石油精製の残ったもので電力事業に参入している。

教員の発言

    米のVBであれば必ず成功した個人の名前が出てくるが、日本では事業はグループで行われるものであるため企業名が先に出てしまう。

    研究開発に費やされる時間や経費などのゆとりが企業には必要である。

特記事項: 

    来週のソフトボール大会で上位を目標

    小林ゼミ第二回パーティー会費徴収

感想/問題点/提案: 

 日本では企業の信頼性が高くないと投資する側もリスクがあるものに投資することはできないためベンチャーとして生まれてくる可能性は低い。しかし新しいものを開発していくためには多少のリスクはあろうともベンチャーを支援していくべきではないだろうか。

自由カキコミ: 

 質問する際、回答者の意見に納得いかない場合はさらに突き詰めるなど納得いくまで討論していくことにより、その人だけでなくゼミのみんなが理解できるようになっていくと思う。また質問者と回答者という一対一の討論でなく周りも参加していいのではないかなと思う。

 コバマサ:上記の意見に賛成です。司会の工夫も必要ですね。

Ver. 02/10/06