ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2003年5月7日、水曜日 |
司会者:間明田、稲葉 |
欠席者: なし |
日誌記録者:小林沙紀 |
次の日誌記録者:間明田 |
全体的なテーマ 間明田:ジェームズH.ギルモア,B.ジョセフ・パイン『ITマーケティング』 (ITとマス・カスタマイゼーション、ワン・トゥ・ワン・マーケティング) 稲葉:千本 倖生『ブロードバンド革命への道―DDI、イー・アクセスの挑戦』 (情報通信面から見た日米間の差) |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 間明田【要点】 1)1970年代からニッチ市場を狙った商品が出現 2)ITとフレキシブル生産システムにより大量の商品、サービスを低コスト提供 3)ワン・トゥ・ワン・マーケティングを成功させるための鍵 4)ITとマス・カスタマイゼーションによって大量の商品、サービスを低コストで提供 稲葉【要点】 1)通信は第3世代に入っている 2)日本の情報通信分野がアメリカに遅れを取っている理由 3)日本の通信事業の在るべき姿 4)DDI成功の鍵 5)ビジネスチャンスはブロードバンドにあり |
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提起された論点と討論の内容 間明田: 1)ニッチ市場を狙った商品、ニッチマーケティングとは具体的に? →〔例〕医療現場の様々な病気に対する薬の他に、それに使用する様々な機器。 2)バージョニングの意味をもう少し具体的に →サ−ビスに様々な種類を作ってそれによって値段を変化させ顧客がそれぞれ選ぶ。 3)学習関係=企業と顧客とのコラボレーションなのか? →企業と顧客とのコラボレーションによって相互の信頼関係が築かれ、自分のニーズを反映してくれた企業に顧客はずっとつく。 稲葉: 1)本物のベンチャー起業家とは? →正規の教育を受けたアントプレナーの精神を持った起業家のこと 2)第1世代、第2世代とは? →第1世代=電電公社(NTT)、アメリカ電信電話会社(AT&T)、イギリスのブリティッシュ・テレコムのように国家の保護のもとにあった通信会社のこと 第2世代=自由化と共に新規参入を果たした様々な民間会社をさす。日本でいえば、DDI、日本テレコム、日本高速通信でありアメリカではMCI、USスプリントなど。 3)第3世代が育っていくことが必要なのはなぜか? →日本では、有力な世界に通用するベンチャー精神を持った第3世代が現れていないので、IT化で遅れをとっているため 4)オールドエコノミーとは? →国家が参入してしまい、自由に経営を行うことができないような経済 |
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教員の発言 間明田: 1.マス・カスタマイゼーションを日本語に訳すと→大量受注生産化 2.デルはマス・カスタマイゼーションをやっている。また、かつての少量生産から大量生産へと変化をとげた。 3.IC3D.com→ジーンズの様々なサイズをインチごとにインターネットで受注生産 稲葉: 1.日本でADSLを担っている企業がベンチャー精神に欠けているという点が疑問。成功した点は評価すべきではないか。 2.DDI、ADSL、ブロードバンドは何世代か? 回答=DDI→第2世代、ADSL→第3世代、ブロードバンド→第3世代 |
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特記事項:特になし
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感想/問題点/提案: 間明田さんも稲葉さんもとてもしっかりとしたレジメで、説明もとても分かり易かった。稲葉さんは、日本のITが遅れをとっている要因として、第3世代の成長に着目していた。私も、「なぜ日本のITが遅れをとっているのか」について書かれた本を発表で取りあげるが、遅れの要因の着目点が全く違うものだったので、参考になった。 |
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自由カキコミ: 風邪がはやっているみたいですぅ。みなさん気をつけて下さい。そして、これ以上サーズの勢いが増すことがないことをみんなで祈りましょ。。。 コバマサ>日本でサーズがこのまま流行しなかったら、やはり日本は良い国だなと実感すると思う。 |
Ver. 02/10/06