ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習II |
開催日: 2003年5月28日、水曜日 |
司会者: 杉浦、武宮 |
欠席者: 大江、小林 |
日誌記録者: 生知 |
次の日誌記録者: 武宮 |
全体的なテーマ: 杉浦 野村総合研究所システムコンサルティング事業本部『ユーザー企業にとってのITアウトソーシング』(ITアウトソーシングが加速する要因と実行手順について) 武宮 木村忠正『デジタルデバイドとは何か』(デジタルデバイドのリスクと日本人の対応について) |
|
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 杉浦 ・ 企業のIT部門が迫られている変革 ・ 企業のIT部門が直面する「開発、技術、コミュニケーション、要因、費用」の壁 ・ ITアウトソーシングへの「背に腹は代えられないタイプの需要」と「前向き需要」 武宮 ・ 日本の情報化に関する遅れ ・ iモ−ドは「情報リテラシー」の救世主にあらず ・ コンビニ業界の成功への道 |
|
提起された論点と討論の内容: 杉浦 ・ 企業のIT部門が直面する5つの壁の中の「開発の壁」で言われた「バックログ」とは何か。 →プログラムされたシステムの容量が増えてしまうこと、過去に構築された保守や運用に追われてビジネスニーズに対応された力が失われしまうこと。 コバマサ:バックログbacklogとは本来は「注文残」という意味ですが、ここではIT部門に要求されるシステム改良の業務がたまっていって自社だけの解消が難しくなること。 ・ アウトソーシングという用語の意味は何か。 →外部への長期の業務委託という意味。 ・ 「一生食える時代から最適なプロフェッショナルとの協働へ」とは、食えない時代になったということか。 →問題点が交渉時や締結時にあった今までのベンダーのやり方から、バリュー・シェアリング・アウトソーシングになっていくということ。 武宮 ・ 「iモードは『情報リテラシー』の救世主にあらず」とあるがiモ−ドをいかに良くしたらいいと思うか。 →メールの通信速度を上げてパソコンに対応できるように発展していったらいいと思う。 ・ 「日本人は情報ネットワークに接するという点で予想以上に他国より遅れを取っている」とあるが、どうしたら情報ネットワークに接する機会が増えると思うか。 →日本の会社は企業秘密を大事にしているためプライベートにメールを送れないが、ホテルなど他の場所でインターネットを使えるようにすればいいと思う。 |
|
教員の発言: 杉浦 ・RFPは、「request for proposal」の略である。 ・IBMなどのシステムを導入すれば一生食っていける時代から、最適なベンダーはどこか選んで協働しあってシステムをつくっていく時代になった。 武宮 ・ 「iモードは情報リテラシーではない」について。確かにキーボードを使わなくて済むのでキーボードを促す要因が減ってしまう。しかし携帯端末を持つ意味もあると思う。日本人はキーボードで日本語に変換しなければならないというハンディがあることも考慮しなければならない。 ・ 日本はインターネット人口普及率で世界第10位にある。 |
|
特記事項: フロッピーへの入力について(経済学概説の感想)。 合宿について。HPの公開とメルアド取得について。 |
|
感想/問題点/提案: 2つの発表はとても興味のあるテーマだったためとても勉強になり、またわかりやすかったです。情報化において日本はまだまだするべき課題がたくさんあることを改めて実感しました。 |
|
自由カキコミ: 今回は欠席者が2人いましたが、2人とも良くなって次回は全員揃えば嬉しいです。1回目の発表がほとんど終わりましたが、レジュメの作り方が人それぞれだったので、次回の自分の発表の際は、まとめ方を参考にさせてもらおうと思いました。 |
Ver. 02/10/06