ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2003年6月25日、水曜日 |
司会者: 小池、三浦、大江 |
欠席者: なし |
日誌記録者: 杉浦 |
次の日誌記録者: 三浦 |
全体的なテーマ: 小池:中谷巌『eエコノミーの衝撃』 (eエコノミー下のビジネスモデル、日本でも始まるビジネスモデル特許紛争) 三浦:松田晃一〔監修〕天野一哉〔著〕『ITが地球を救う「情流」がもたらす環境革命』 (環境問題別によるITの関わり、ITを有効活用するための最先端技術の開発) 大江:マイケル・デル『デルの革命』 (「オリンピック」での失敗と対処、そして成功へのプロセス) |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 小池 パソコン販売業者は「自らeビジネスに参入する」か「アナログに徹した店の展開」の2つの選択。 JALがビジネスモデル特許取得でJAS、ANAが困惑。 ビジネスモデル特許の出現で、先行者の成功をまねた二番手商法は困難。 三浦 「見える」こと、「感じる」ことが環境問題への行動の第一歩。 自動販売機に「DoPaモバイル」データ端末を設置→配送効率化で約3割のガソリン使用量削減。 GISとITによる騒音の面的評価システム→ビジュアル化された表示により都市環境政策の立案の安易化。 ITの発達によって消費電力の増大。 大江 オリンピックは最新のテクノロジーを搭載していたが顧客の反応は否定的。 従来の「良いものを作れば売れる」という姿勢より、「適切なテクノロジー」という点からものを考えるという姿勢のほうが重要。 研究開発を「最適なテクノロジー」に集中し、「内製するか外注するか」を選り分ける。 |
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提起された論点と討論の内容: 三浦 Q: 自動販売機は以前からデジタルで在庫などが分かったと思うが、DoPaの設置で効率がもっと良くなったのか? →ひとつの場所で故障や在庫、配送トラックの位置が分かり、すぐにその自動販売機にトラックを向かわせることができるので効率はあがった。 Q: 単電子トランジスタの実用はいつか? →どれだけ活用されているかはわからない。集積回路がまだ開発段階で、できれば広まると思う。 大江 Q: オリンピックの失敗はデルモデルにどのような影響を与えたのか? →オリンピックは顧客の「オーバースペック(過剰な性能)はいらない」という意見を無視していた。しかし、今のデルではネットでのカスタマイズで顧客の意見を取り入れている。 |
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教員の発言: 小池 · ビジネスモデル特許で有名なのはamazon.com。 · 独禁法と特許のどちらを重視するかでアメリカの政策はぶれた。80年代後半は独禁法を軽視し、特許重視(プロパテント)政策をとった。 · 用語解説は脚注機能を使うと良い。 三浦 GISはgeographical information system(地理情報システム)の略。 大江 スペックはspecifications(仕様、性能)を短くしてspec。 |
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特記事項: 合宿の費用について |
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感想/問題点/提案: 後期のゼミは『日本産業読本』をやるほうが良いと思いました。みんなIT関係に就職するわけではないので、いろいろな業界を知っておいたほうが良いと思いました。それによってITに関しても違った見方ができると思います。 |
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自由カキコミ: 懇親会おつかれさまでした。ハプニングもあり楽しかったです! コバマサ:あのあと何か面白いことがあったのかな? |
Ver. 02/10/06