ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習II |
開催日: 2003年12月10日*曜日 |
司会者: 大江 |
欠席者: 三浦 |
日誌記録者: 生知 |
次の日誌記録者: |
全体的なテーマ:C班(飯泉、稲葉、大江) 日本興業銀行産業調査部編『日本産業読本』東洋経済新報社、1997年 第5章第5節 リース業(P206〜P214)、第9章第2節 環境産業(P357〜P367) |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: <リース業> 稲葉→ 【リース利用のメリット】 ・ 機械設備の陳腐化に対応できる ・ 資金の効率的運用可能 ・ 減価償却費の計上などを自社所有の場合と比較して事務省力化が可能 【リース業界の構造】 (1)総合リース会社、(2)メーカー系リース会社、(3)地方銀行系リース会社、(4)その他金融リース会社、(5)一般事務会社系リース会社 に分けられる 飯泉→ 【リース業界の現状】 ・ 多くの会社が融資(営業貸付)業務の拡大を新しい事業として選択 ・ 営業貸付金の半分近くが、不動産、建設業向けの貸し出し 【今後の課題】 ・ ユーザーニーズへの対応のためのリース部門の再強化 ・ 金利変動への対応と資金調達力のいっそうの強化 大江→ 【問題提起と考察】 オペレーション・リースやメンテナンス・リースをより普及させるには、インターネットを利用したウェブ・リースの活用が有効であると考えられる。 <環境産業> 飯泉→ 【日本の環境問題と産業活動】 ・ 公害防止のために法制化が進む(公害防止事業団発足) ・ 環境産業は、環境調和型社会を形成するための産業 稲葉→ 【環境産業の分類】 ・ 環境支援関連分野…環境への負担の低減を支援していくための装置、サービス提供を行う ・ 廃棄物処理・リサイクル関連分野…経済活動や国民生活から発生する廃棄物による環境への負担の低減を図る ・ 環境修復・環境創造関連分野…汚染された自然環境の修復や、自然環境の創造を目的とする ・ 環境調和型エネルギー関連分野…エネルギー供給の効率化と新エネルギーの開発利用を図る ・ 環境調和型製品関連分野…環境への負荷の少ない、製品の開発・供給する ・ 環境調和型生産プロセス関連分野…省エネルギー化や省資源化を図る 大江→ 【今後の展開と課題】 (1) 社会評価システムの確立、(2)資源循環型社会の実現、(3)政策面での取組み強化、(4)アジアを中心とした国際貢献 稲葉→ 【ISO14001のメリット】 (1)経営基盤の強化、(2)潜在的環境リスクの解消、(3)組織の構成員の意識改革、(4)コストダウン、(5)企業のイメージアップ、(6)競合企業との差別化、(7)取引関係の強化 【問題提起と考察】 ISO14001の企業経営は、株主などのステークホルダーに対して効率的なPRになる経営の透明性・効率性の向上を図ることで、結果として企業の利益につながっていく |
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提起された論点と討論の内容: <リース業> 武宮「中途解約できるようにならないのか?」 →今までのファイナンスリースは認められていないが、アメリカで浸透しているオペレーション・リースでは認められていて、日本もオペレーション・リースを充実させるのが課題となっている 間明田「ウェブ・リースを取り入れるといった新たな課題が今まであったのか」 → 一つの可能性の話でネットサービスでも可能となる 小池「メンテナンス・リースは工事用の車が主体と思っていたが乗用車でも行っているのか」 →会社で使用されるバンなどの車でも行っている。 <環境産業> 小林「ISOの海外に比べての日本の取得率はどうなっているのか」 →日本は世界1。2位はドイツ、3位スペイン、4位イギリス、5位スウェーデン 宮地「廃棄物の中間処理と、今行われている処分場の処理との違いは」 →廃棄物の現状によってリサイクルに回したりする 間明田「円グラフの電気機械が大幅をしめている理由はなぜか →電機メーカーは環境に注ぐお金があり、大企業が多いため生産の時の負荷が大きから自分達の機械で自分達の出したエネルギーがどのくらいあるのかHPで発表できるため」 間明田「取得していると他企業の取引に有利になるのか」 →「業しだいだが、環境を優先する企業と取引しようとしている企業と増えているため取得している企業の方が有利な場合がある |
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教員の発言 ・ リース業で1番有名な企業はオリエンタルリース(オリックス) ・ 普通のレンタルは店にあるもので貸すが、リースはお客が好きな設備をメーカーと決め、お店に持っていきリース契約する ・「ISO」は「あい・えす・おー」と「いそ」の両方の読み方がある。 ・維持、保全などの意味の「メインテナンス(維持)」は「メンテナンス(保つ)」とも言われる |
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特記事項: 17日の補講について、卒業論文発表会について、春の特別ゼミについて |
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感想/問題点/提案: だれもが考えていかなければならない環境問題は、つい数十年前まで周りが緑で囲まれていた日本には特に重要な問題である。これから発展してくるアジア諸国には同じような道に進まないでもらいたいし、日本はISO14001取得数世界第1位として世界各国を先導してこの問題に取り組んでいかなければならないのではないだろうか。 |
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自由カキコミ: 演習Tの後期から続いてきたゼミ日誌も最後になりました。この日誌を作ることで発表してきたことの記録となっているのでずっと残っていてほしいです。 来年は卒業論文と就職活動と大きなことが残っていますが頑張って乗り切りましょう! コバマサ:これで、この世代のゼミ日誌が完成しました。オメデトウ! 一回も欠けることなく続いたことは本当に大きな財産です。 |
Ver. 02/10/06