ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール

科目名: 演習 II

開催日: 2004119日、火曜日

司会者: 李

欠席者:木内、宮内

日誌記録者: 岡部

次の日誌記録者:木内

全体的なテーマ: 『日本産業読本』 

第七章 生活関連産業 第三節 外食産業

           第四節 ホテル産業

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: 

☆外食産業

1、外食産業の成長と発展

1)      外食産業とは

2)      外食市場の動向

3)      外食チェーン企業の勢力拡大と生業店の衰退

2、外食産業の現状

3、今後の課題と展望

1)      バリュー、サービスの向上

2)      オペレーションの強化・充実

3)      優秀な人材の確保

4)      多業態化の推進

5)      経営理念・戦略の明確化

 

☆ホテル業

1、ホテル業の発展過程

2、ホテル業の現状

3、ホテル事業の収益性

4、今後の課題と展望

課題1:様々な競合相手が増加する中で、競争力を強化すること

課題2:施設稼動率の向上

課題3:費用削減

課題4:ホテルを新規に開発する場合、事業手法を慎重に検討すること

展 望:中期的な観点からはホテルマーケットは着実に成長するものと思われる

提起された論点と討論の内容 

    外食産業

坪井:今後の課題と展望ではチェーン企業についてのみ書かれているが、そうではない店舗などはどうすればよいのか?

 そうではない店舗の例としてラーメン屋を挙げるとする。チェーン店のラーメン屋は味が良くないというイメージがある。しかし個人のラーメン屋は、その店独自の味を出している。このようなお店は「バリュー、サービスの向上」に重点を置いて事業展開を行っていると思うが、どうか?

山下:優秀な人材の確保も必要であると思う。(バリュー、サービスの向上と優秀な人材の確保は同じ位必要である。)

坪井:ラーメンの味を決めるのは店長である。また、その味を出せるのも店長である。ゆえに店長以外は雑用しかない。だから優秀な人材の確保は必要ないと思う。

山下:老舗は弟子をとる。だから人材育成も必要になってくると思う。

結論(坪井) ⇒ チェーン化していくには人材育成も大切になってくる。まず、バリュー、サービスの向上に重点を置き成功させて、それから人材を育成し、チェーン店を確保すると良い。

 

    ホテル業

橋本:P292の最後に、『中期的な観点からはホテルマーケットは着実に成長するのだろう』とあるが、本当に成長するのであろうか?

需要が多くないのに供給が増加しているし、価格破壊もあるし、ホテル業は固定費の削減は難しいので、これらの問題を解決しない限り成長はできないと思う。

金:景気が良くなれば、需要も伸びると思う。

橋本:たとえ景気が良くなったとしても、バブル経済の経験者は、バブル経済の崩壊の時と同様に“また不景気になってしまうのではないか?”と不安になり、なかなか財布の紐をゆるめないと思う。

金:客を集めるために価格破壊がおきているが、景気が良くなると価格も上がると思う。

橋本:価格を上げるとしたらサービスの質などもあげなくてはいけないと思う。これは需要が増えることが前提である。また価格破壊には限界があり、下げ止まると思う。

朱:観光地のホテルは都内のホテルよりは需要があると思う。また、景気が回復するまで待つのは無理である。イベントなどを開催し、サービスの質を上げる必要があると思う。

坪井:逆だと思う。都内のホテルは観光地のホテルよりは需要がある。都内のホテルが倒産したという事は聞いたことがない。

橋本:東京は人が集まる都市であるが、観光地は人を呼ばなければ成り立たない。

坪井:旅行はお金に余裕ができないと行けないものである。だから観光地のホテルはイベントなどを積極的に行うべきである。

結論(橋本) ⇒ 格安プランや、イベントをする必要性は大きいが、それは一つの手段にすぎない。それをやっても着実に成長するまでにはいかない。まずは、固定費の削減に力をいれて解決できれば、本当に成長できると思う。

教員の発言: 

 (上記の討論の中に含まれている)

特記事項: 

 

感想/問題点/提案: 

 以前よりも発言が多くなってきたなぁと感じました。これからも、今以上にもっと深い議論ができるようになるといいと思いました。

自由カキコミ: 

 まとめたつもりが、長くなってしまいました・・・

 コバマサ:議論の流れをよくフォローして、優れたまとめになってますよ。

Ver. 02/10/06