ゼミ日誌 駒澤大学・小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2004年11月9日、火曜日 |
司会者: 李 |
欠席者:木内、宮内 |
日誌記録者: 岡部 |
次の日誌記録者:木内 |
全体的なテーマ: 『日本産業読本』 第七章 生活関連産業 第三節 外食産業 第四節 ホテル産業 |
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報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲: ☆外食産業 1、外食産業の成長と発展 1) 外食産業とは 2) 外食市場の動向 3) 外食チェーン企業の勢力拡大と生業店の衰退 2、外食産業の現状 3、今後の課題と展望 1) バリュー、サービスの向上 2) オペレーションの強化・充実 3) 優秀な人材の確保 4) 多業態化の推進 5) 経営理念・戦略の明確化 ☆ホテル業 1、ホテル業の発展過程 2、ホテル業の現状 3、ホテル事業の収益性 4、今後の課題と展望 課題1:様々な競合相手が増加する中で、競争力を強化すること 課題2:施設稼動率の向上 課題3:費用削減 課題4:ホテルを新規に開発する場合、事業手法を慎重に検討すること 展 望:中期的な観点からはホテルマーケットは着実に成長するものと思われる |
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提起された論点と討論の内容: ☆ 外食産業 坪井:今後の課題と展望ではチェーン企業についてのみ書かれているが、そうではない店舗などはどうすればよいのか? そうではない店舗の例としてラーメン屋を挙げるとする。チェーン店のラーメン屋は味が良くないというイメージがある。しかし個人のラーメン屋は、その店独自の味を出している。このようなお店は「バリュー、サービスの向上」に重点を置いて事業展開を行っていると思うが、どうか? 山下:優秀な人材の確保も必要であると思う。(バリュー、サービスの向上と優秀な人材の確保は同じ位必要である。) 坪井:ラーメンの味を決めるのは店長である。また、その味を出せるのも店長である。ゆえに店長以外は雑用しかない。だから優秀な人材の確保は必要ないと思う。 山下:老舗は弟子をとる。だから人材育成も必要になってくると思う。 結論(坪井) ⇒ チェーン化していくには人材育成も大切になってくる。まず、バリュー、サービスの向上に重点を置き成功させて、それから人材を育成し、チェーン店を確保すると良い。 ☆ ホテル業 橋本:P292の最後に、『中期的な観点からはホテルマーケットは着実に成長するのだろう』とあるが、本当に成長するのであろうか? 需要が多くないのに供給が増加しているし、価格破壊もあるし、ホテル業は固定費の削減は難しいので、これらの問題を解決しない限り成長はできないと思う。 金:景気が良くなれば、需要も伸びると思う。 橋本:たとえ景気が良くなったとしても、バブル経済の経験者は、バブル経済の崩壊の時と同様に“また不景気になってしまうのではないか?”と不安になり、なかなか財布の紐をゆるめないと思う。 金:客を集めるために価格破壊がおきているが、景気が良くなると価格も上がると思う。 橋本:価格を上げるとしたらサービスの質などもあげなくてはいけないと思う。これは需要が増えることが前提である。また価格破壊には限界があり、下げ止まると思う。 朱:観光地のホテルは都内のホテルよりは需要があると思う。また、景気が回復するまで待つのは無理である。イベントなどを開催し、サービスの質を上げる必要があると思う。 坪井:逆だと思う。都内のホテルは観光地のホテルよりは需要がある。都内のホテルが倒産したという事は聞いたことがない。 橋本:東京は人が集まる都市であるが、観光地は人を呼ばなければ成り立たない。 坪井:旅行はお金に余裕ができないと行けないものである。だから観光地のホテルはイベントなどを積極的に行うべきである。 結論(橋本) ⇒ 格安プランや、イベントをする必要性は大きいが、それは一つの手段にすぎない。それをやっても着実に成長するまでにはいかない。まずは、固定費の削減に力をいれて解決できれば、本当に成長できると思う。 |
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教員の発言: (上記の討論の中に含まれている) |
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特記事項: |
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感想/問題点/提案: 以前よりも発言が多くなってきたなぁと感じました。これからも、今以上にもっと深い議論ができるようになるといいと思いました。 |
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自由カキコミ: まとめたつもりが、長くなってしまいました・・・ コバマサ:議論の流れをよくフォローして、優れたまとめになってますよ。 |
Ver. 02/10/06