MIME-Version: 1.0 Content-Type: multipart/related; boundary="----=_NextPart_01C5FFFB.0D64EF40" このドキュメントは単一ファイル Web ページ (Web アーカイブ ファイル) です。お使いのブラウザ、またはエディタは Web アーカイブ ファイルをサポートしていません。Microsoft Internet Explorer など、Web アーカイブをサポートするブラウザをダウンロードしてください。 ------=_NextPart_01C5FFFB.0D64EF40 Content-Location: file:///C:/D2322369/file1225.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
駒沢大学=
288;小林ゼミ 2005年度 卒=
989;論文
IT=
12450;ウトソーシングのä=
33;敗事例と成功事例<=
span
lang=3DEN-US style=3D'font-size:18.0pt'>
朱 永河[1=
]
1.
序=
2;
2.
アӝ=
4;トソーシングの歴史&=
#30340;背景
2.1.
アӣ=
3;リカで始まったアウ&=
#12488;ソーシング
2.2.
日ੑ=
2;におけるITアウトソーシング=
26412;格化の背景
3.
ITアウトソー=
471;ングの失敗事例と成=
;功事例
3.1.
失ਢ=
3;事例とその教訓
3.2.
成ࡃ=
1;事例とその教訓
4. 結論
1.
「IT= 38761;命」という言葉にŧ= 37;徴されるように、今= や私たちの日常生活= 2381;して経済活動のさә= 4;ざまな側面で、積極&= #30340;にIT、すなわ= 385;情報技術が活用され= ;ている。このような= 29366;況の中でIT企業の経= 942;陣はいかに情報化の= ;スピードを上げるか= 12289;そして効率的な情á= 77;化投資を行うか、と= いった問題に頭を悩= 2414;されている。性能Ӕ= 4;向上したハードウェ&= #12450;やソフトウェアが= 425;々に出現し、すぐに= ;システムが陳腐化す= 12427;。情報システムをĎ= 83;築すれば、その維持= と保守のために人員= 2434;養成し、組織を作Ӛ= 5;なければならない。&= #12414;た、情報システム%= 096;門の人たちは次々に= ;出現する新しい技術= 12395;対応できなければ{= 94;らない。
このよ= 358;なめまぐるしい変化= ;への対応として、外= 37096;にいる情報システ}= 12;の専門家集団に開発= から運用までのさま= 2374;まな業務を任せるӌ= 9;いわゆるITアウトシ= 540;シングが注目される= ;のは当然なことであ= 12427;。
ITの迅速な= 330;展に伴い現在に至る= ;までIT関連の書= 289;が溢れかえっている= ;が、ITアウトソ= 540;シングに関する著作= ;は決して多くはない= 12290;そしてその少ないć= 60;物の中でも大半は、= 単なる意味の解説で= 2354;ったり、ユーザーߦ= 5;業がアウトソーシン&= #12464;することの意義や= 513;リットを説く本、あ= ;るいはベンダー企業= 12398;立場に立って書い{= 83;本であるため、ユー= ザー企業がITアウトソ= 540;シングを行うときに= ;持つべき知識や、担= 12358;べき責任、特に利İ= 10;の衝突が激しい現代= 社会の中で、どうや= 2387;てベンダー企業とӓ= 8;まく手を組んで事業&= #12434;進めていくのかな= 393;、いわゆるユーザー= ;企業の方策に関する= 25552;言をまとめた本はč= 97;めて少ない。よって= 本論文ではユーザー= 0225;業の立場に立ってӌ= 9;成功事例や失敗事例&= #12434;取り上げながら、= 381;の事例から得られる= ;教訓を基にユーザー= 20225;業がITアウトソ= 540;シングを行うときの= ;方策について検討し= 12390;いくことにする。
まず第二章ではコ= 12480;ックがIBMにコンピ= 517;ータシステムの管理= ;を一括して委託する= 22865;約を結んだことか|= 25;注目を浴びるように= なったITアウトソ= 540;シングの歴史を紹介= ;することにする。第= 19977;章ではグレイハウ}= 31;ド社とアメリカ政府= の失敗事例、そして= 2354;る小売業者の成功ߚ= 7;例を取り上げ、それ&= #12425;の事例から得られ= 427;教訓を各事例ごとに= ;検討してみることに= 12377;る。第四章の結論{= 91;は上記の事例から得= られる教訓を踏まえ= 2390;、ベンダーとユーӟ= 0;ーとの戦略的パート&= #12490;ーシップというも= 398;を築く重要性を論じ= ;ることにする。
2. アӝ= 4;トソーシングの歴史&= #30340;背景
2.1アӣ= 3;リカで始まったアウ&= #12488;ソーシング
アメリカで「アウ= 12488;ソーシング」が注İ= 46;されはじめたのは<= span lang=3DEN-US>1980年代であ= 427;といわれている。ア= ;メリカ経済は「黄金= 12398;時代」と呼ばれた60年代を経= 390;、70年代に、= 305;に日本や旧西ドイツ= ;などの他国の目覚し= 12356;復興に追われ、産č= 89;競争力の衰えを悟る= ことになる。そして= 2289;実際にアメリカ企ઊ= 9;が自社の経営戦略に&= #30446;を向け、問題改善= 395;取り組みはじめたの= ;は80年代にな= 427;。
80年代に入= 426;、アメリカ企業は「= ;量」から「質」への= 22823;きな転換を迫られ{= 83;のである。「エクセ= レント・カンパニー= 5379;などに代表されるӌ= 9;柔軟で品質を重視す&= #12427;日本企業の組織の= 181;組み、人事システム= ;への関心が表面化し= 12383;のもこの時期であ|= 27;。加えて「双子の赤= 字」を抱えるまでに= 2356;たった経済不況とӓ= 6;う背景から、肥大化&= #12289;硬直化した組織の= 473;リム化に焦点が当て= ;られることになり、= 12356;わゆるリストラ、|= 80;ウンサイジング、リ= エンジニアリングと= 2356;ったさまざまな経= 2;手法がアメリカ企業&= #12395;おいて用いられた= 290;「アウトソーシング= ;」もそこに端を発し= 12383;ものである。
そもそも「アウト= 12477;ーシング」とは、÷= 73;報システム分野でま= ず先に取り入れられ= 2383;手法であり、当初ӗ= 9;概ね、この分野特有&= #12398;専門用語であると#= 469;識されていた。アメ= ;リカにおける実例を= 35211;ても、まだ「アウ|= 88;ソーシング」という= 言葉は一般的には使= 2431;れていなかったもӗ= 8;の、1960年代初め= 395;情報処理分野の重要= ;性の増加と設備投資= 12289;運営費の高さに注İ= 46;し、この分野で専門= 的サービスを提供す= 2427;EDS(Electronic Data Systems)社Ӕ= 4;アウトソーシング・&= #12469;ービスを展開した= 398;が最初だといわれて= ;いる。
その後、アメリカ= 20225;業が自らの存続を{= 63;け、組織の再編に力= を入れ始めた80年代、コ= 473;ト削減を目的とした= ;事業や部門、ひいて= 12399;人材の切り捨てのû= 63;段としての「リスト= ラクチャリング」、= 6989;務プロセスの再構ౠ= 9;を目的とする「リエ&= #12531;ジニアリング」が= 083;造的不況打開のキー= ;ワードとなった。
しかし「アウトソ= 12540;シング」とは、今Ű= 48;べたようなコスト削= 減、ひいては人員削= 8187;といった消極的な= 7;味合いでの企業の再&= #32232;を目的としている= 398;ではなく、むしろよ= ;り高質的な、より効= 29575;的なサービスをク}= 21;イアントへ提供する= ための、さらには効= 9575;的な業務の流れをઔ= 3;築し、新しい組織づ&= #12367;りを可能にする非= 120;に効率の良い経営手= ;法なのである。すな= 12431;ち、「アウトソー|= 71;ング」は「リエンジ= ニアリング」のため= 2398;一手段ともいえるӗ= 8;だ。
こうした考え方を= 24195;く広めることにな{= 87;たのは「コダック・= エフェクト」と呼ば= 2428;るコダックのアウӠ= 8;ソーシングである[2]= a>。1989= 24180;、コダックはIBMとED= Sのプロポーザルを= 21535;味した結果、IBMにコンピ= 517;ータシステムの管理= ;を一括して委託する= 22865;約を結んだ。このä= 65;約は、コダックのビ= ジネスに直結するコ= 2531;ピュータの利用者ӗ= 1;あるエンドユーザー&= #12364;現状と変わらない= 469;ービスを受けられる= ;こと、コダックが毎= 24180;支払うITコストを= 694;状より17%削減で= 365;ることを条件とし、= ;年率30%ずつ10年間にわ= 383;ってシステムの性能= ;を拡充し続けていく= 12392;いう総額10億ドルの= 823;型契約であった。コ= ;ダックの本社が置か= 12428;ているニューヨー|= 63;州ロチェスターの同= じ敷地内にはIBMの施設で= 354;る新しいコンピュー= ;タ・センターが建設= 12373;れ、IBMはカナダ= 434;含む北米のコダック= ;のコンピュータ・セ= 12531;ターを統合し、コ|= 80;ックが使用するすべ= てのコンピュータを= 1649;理するようになっӖ= 3;。
コダックと= IBMの契約は、従来の= 12450;ウトソーシングの|= 52;メージを覆し、業界= に「コダック・エフ= 2455;クト」と呼ばれる࣪= 3;きな影響を与えた。&= #24467;来のコンピュータ%= 096;門のアウトソーシン= ;グは、技術力のない= 20225;業だけがすること{= 91;、弱小企業の証明で= あるというイメージ= 2364;強かった。しかしӞ= 7;ダック社のような一&= #27969;の技術力を持つ大= 163;企業がアウトソーシ= ;ングしたことで、ア= 12454;トソーシングがコ|= 50;・コンピタンスへの= 回帰を実現するため= 2398;有効な一手段としӗ= 0;認められることにな&= #12387;た。アメリカでは= 450;ウトソーシングは「= ;企業に競争力をつけ= 12427;もの」とみなされz= 89;アウトソーシング契= 約を発表することに= 2424;って企業の株価をং= 1;き上げる効果を持つ&= #12424;うになったのだ。A= 378;コダック・エフェク= ;ト」以後、アウトソ= 12540;シング市場が急速{= 95;成長することになっ= た。
「コダック・エフ= 12455;クト」は、アウト|= 77;ーシングのイメージ= アップをするだけで= 2394;く、SI(Sy= stem Integration)部門の = 068;織改革の側面にも及= ;んだ。コダック社の= 12467;ンピュータ部門でÎ= 85;いていた社員のうち= 350人が、両 = 773;の合意でIBMに移籍し= 383;。その後、ITアウトソ= 540;シングに伴い、米国= ;における「コンピュ= 12540;タ技術者の大移動ʍ= 79;現象が頻繁に見られ= るようになった。IBMセールス= 510;ンであったロス・ペ= ;ローによって創立さ= 12428;た世界最大のEDSも、もと= 418;とはIBM色の強い= 420;立系のソフトウェア= ;・サービス会社であ= 12387;たが、自動車メー|= 59;ーの最大手GMの傘下に= 837;り、GMから移籍= 375;たコンピュータ技術= ;者約7000人が今日= 398;EDSの基礎と= 394;っている。EDSは19= 88年6月ӗ= 5;ファースト・シティ&= #12540;銀行と総額6億ドルの= 471;ステム・インテグレ= ;ーション契約を結び= 12289;約400人のコン= 500;ュータ技術者を引き= ;取った(1996年6<= /span>月、EDSはGM= 12363;ら分離・独立したʌ= 89;。また、デュポンと= の契約では、自社SI部門のス= 479;ッフ4200人のうち = 004;1100人はその= 414;まデュポンに残り、= ;2600人はCSCに、残りの= 500人はアンダーセン= 12395;移籍することにな{= 87;た。
CSCは、デュ= 509;ンの13のデータ= 539;センター、65000のデスク= 488;ップ・コンピュータ= ;、同社の全ネットワ= 12540;クを買い取り、ア}= 31;ダーセンは、科学、= 環境、プロセス関連= 2398;専門アプリケーシӣ= 9;ンの開発にあたった&= #12290;
「アウトソーシン= 12464;」がこのように理Š= 99;されはじめて以来、= アメリカでは、たと= 2360;ばアンダーセン・Ӟ= 7;ンサルティングがブ&= #12522;ティッシュ・ペト= 525;リアムに経理部門の= ;アウトソーシングサ= 12540;ビスを提供する(1991年)<= /span>など、情報システ= 12512;分野にとどまらずÊ= 25;業組識のあらゆる分= 野に導入されるよう= 2395;なった。今日の米ࢲ= 9;において「アウトソ&= #12540;シング」は、特に= 469;ービス産業の中で非= ;常に大きなウエイト= 12434;占めているが、そ{= 98;きっかけとなったの= は、80年から85年にかけ= 390;のアメリカ企業にお= ;ける活発な人材派遣= 12398;利用から、事業所×= 21;けサービスの時代の= 到来であった。そし= 2390;90年代には= 289;特に総務、人事、経= ;理といった間接部門= 12391;のアウトソーシン|= 64;導入の効果が実証さ= れはじめる。このよ= 2358;な歴史を経て、アӣ= 3;リカでは今や「アウ&= #12488;ソーシング」は企= 989;の成長に必須な、強= ;力な、コアビジネス= 12398;強化を可能にするŀ= 76;営手段として認識さ= れるまでになったの= 2391;ある。
2.2日ੑ= 2;におけるITアウトソ= 540;シング本格化の背景= ;
日本でアウトソー= 12471;ングが注目される|= 24;うになった背景には= 、様々な複合的な要= 2240;がある。バブル崩࣡= 0;にともない低成長時&= #20195;に突入した。この= 424;うな不況の中で、経= ;済のグローバル化、= 35215;制緩和等がメガ・|= 67;ンペティションを引= き起こしコスト圧縮= 2289;品質向上、競争力ࡨ= 1;上等の必要性が生じ&= #12383;。こうした要因が= 225;業の国際競争力強化= ;、情報化への対応、= 12467;ア事業への経営資ě= 04;の集中といった、よ= り一層の戦略的な目= 0340;によるアウトソーӟ= 1;ングの拡大を生み出&= #12377;背景となったと考= 360;られる。
日本におけるアウ= 12488;ソーシングの導入ĩ= 02;由で、第1位が<専= 門性の向上>、第2= 0301;が<コスト削減>ӌ= 9;第3位が<業務のス&= #12500;ード化>となって= 356;る。
日本のアウトソー= 12471;ングの導入理由でz= 89;「コスト削減」が第= 二位を占めているこ= 2392;は、アメリカにおӓ= 6;て「コスト削減」が<= /span>8位にラン= 463;付けされているのと= ;比較すると大きな違= 12356;である。日本のア|= 54;トソーシングは人件= 費削減からはじまっ= 2383;といえ、本来のアӝ= 4;トソーシングと趣を&= #12371;とにしている[3]= a>。
従来から業務の外= 37096;委託や派遣人材のė= 63;用は幅広い業務にお= いて行われており、= 4773;報システムについӗ= 0;も、開発や運用の外&= #37096;委託を行っていな= 356;企業はむしろ少ない= ;であろう。データセ= 12531;ター業にしても、{= 77;でに数十年を超える= 歴史があるサービス= 2391;ある。それと、「ੑ= 2;格化」したITアウトソ= 540;シングとは何が違う= ;のか[4]= a>。
最近は= 289;「○○サービスプロ&= #12496;イダー(XSP)」が盛ん= 391;ある。ASP(アプリケ= 540;ションサービスプロ= ;バイダー)、 I= SP(インタネットサー= 12499;スプロバイダー)、 M= SP(マネジメントサー= 12499;スプロバイダー)、 N= SP(ネットワークサー= 12499;スプロバイダー)など各種= 398;サービス提供業が生= ;まれており、しばら= 12367;すると英字の頭文é= 83;すべてが使われてし= まいそうな勢いであ= 2427;。XSP群と従来= 398;業務受託サービスと= ;は何がちがうのだろ= 12358;か。従来は顧客ご{= 92;に個別対応型のサー= ビスを提供していた= 2364;、XSPでは業者= 398;サービスメニューが= ;規格化・標準化され= 12289;多くのユーザーにÐ= 49;通のサービスを提供= するようにして普及= 2434;図る点が違うといӔ= 0;る。しかし現時点で&= #12399;、XSPとは言っ= 390;も従来からあるサー= ;ビス形態をインター= 12493;ット時代に即してİ= 75;板を掛け変えただけ= のものも決して少な= 2367;ない。
一つ目= 398;「本格化」は、一般= ;化の動きである。シ= 12473;テムを丸ごと外部{= 95;任せるアウトソーシ= ングは従来もあった= 2364;、ごく限られたユӦ= 0;ザー企業だけの話で&= #12354;って、どちらかと= 356;うと、➀システムを= ;自社で持つ力がない= 12289;➁リストラクチャ}= 22;ング策の一つとして= システムも外部化す= 2427;、といった後ろ向Ӕ= 5;の動機からアウトソ&= #12540;シングを行うとい= 358;印象が強かった。=
しかし= 170;や、コアコンピタン= ;ス経営、本業へのリ= 12477;ース集中という動{= 65;の中で、どの業務機= 能をグループ内に持= 2388;か、あるいは外部ӛ= 4;使うかどうかという&= #12452;ンソース/アウトソ= 540;ス戦略は、あらゆる= ;企業にとって大きな= 24847;思決定の一つとな{= 87;ている。中でもITは技術革= 032;のスピードが速く専= ;門性が要求される分= 37326;であり、経営へのô= 33;響度が大きいので、= ITアウトソ= 540;シングは経営者にと= ;って有力な選択肢と= 12394;っている。今後XSPが本当の= 847;味で標準化されたサ= ;ービス、コモディテ= 12451;サービスとして展ž= 83;され、提供者側の環= 境が成熟してくれば= 2289;ユーザー企業としӗ= 0;もさらに利用が加速&= #12375;てくるだろう。こ= 398;ように、ITアウトソ= 540;シングが普通の企業= ;にとってごく当たり= 21069;のこととなったと{= 56;うのが、一つ目の「= 本格化」である。
「本格= 270;」の二つ目の動きは= ;、フルアウトソーシ= 12531;グ化である。これ|= 14;で企業のアウトソー= シング活用は、➀足= 2426;ない部分を臨時にද= 6;う、➁安い部分だけ&= #22806;部を使う、➂下請= 369;に出すといった部分= ;的な業務委託、作業= 22996;託が中心であったz= 90;しかし、最近はある= プロセス全体を一括= 2375;て任せるアウトソӦ= 0;シングが増えている&= #12290;つまり➀あるプロ= 475;スの遂行責任を一括= ;してベンダーに持た= 12379;る➁長期一括契約à= 11;サービスであるとい= う点が特徴である。
&n= bsp; ITアウトソ= 540;シングにおいても、= ;自社の情報システム= 12398;開発、維持管理、ű= 39;用にかかわる業務全= 体を一括してベンダ= 2540;に委ねる形が増えӖ= 8;つある。21世紀を迎= 360;て、IBMなど外資= 995;のベンダーがフルア= ;ウトソーシングサー= 12499;スを活用したユー|= 70;ー企業囲い込み営業= を日本において本格= 1270;し、それに対抗すӚ= 7;形で国内のメインフ&= #12524;ームベンダーやシ= 473;テムインテグレーシ= ;ョン業者も同様のサ= 12540;ビスを展開して、}= 01;ルアウトソーシング= 化はかなり進んだと= 2418;いえよう。今や、ࡦ= 8;業界のリーディング&= #12459;ンパニーといわれ= 427;企業でもフルアウト= ;ソーシングの活用事= 20363;が多数みられるよ{= 58;になっている。
3. ITアӝ= 4;トソーシングの失敗&= #20107;例と成功事例から= 471;られる教訓
3.1失ਢ= 3;事例から得られる教&= #35347;
情報システムの新= 35215;開発プロジェクト{= 64;失敗する事例もある= 。コンサルタントに= 2424;る極秘報告書によӚ= 8;ば、失敗したプロジ&= #12455;クトのうち、スケ= 472;ュールやコストが目= ;標どおりになるのは= 12411;んのわずかに過ぎ{= 78;、ユーザーが期待し= ていた機能を実現で= 2365;ないものが大半をࡖ= 4;めていることがわか&= #12427;。
おおざっぱに言っ= 12390;アプリケーション}= 39;ソフトウェア開発プ= ロジェクトのおよそ1/3が、完了= 069;に中止に追い込まれ= ;ているといわれてい= 12427;。半数以上は、費ī= 92;が当初の見積額の二= 倍以上に膨れ上がっ= 2390;いる。大企業の場ࡧ= 2;、予算の枠内でスケ&= #12472;ュールどおりに完= 102;するプロジェクトは= ;10%にも満= 383;ない。また。完了に= ;こぎ着けたプロジェ= 12463;トでも、実装され{= 83;機能の数は当初の提= 案の半分以下にとど= 2414;っている。大規模ӟ= 1;ステム全体の3/4は狙いど= 362;りに機能しないか、= ;まったく使われてい= 12394;いかのいずれかの{= 00;運用失敗」に終わっ= てしまう。
以下で紹= 171;する失敗例は、問題= ;が誰の目にも明白な= 23455;にわかりやすい例{= 91;ある。
グレイハ= 454;ンド社の事例[5]= a>:
グレイハウンド・= 12496;ス・カンパニー(Greyhound Bus Company)社ӗ= 9;、コンピュータ化さ&= #12428;た高価な新型チケ= 483;ト発券システムに資= ;金を投じた。システ= 12512;が稼動するやいな|= 20;、グレイハウンド社= の収益は急激に悪化= 2289;しかも利用客からӗ= 9;苦情の嵐という事態&= #12395;見舞われた。
外部の= 989;者に開発を依頼した= ;同社の専用ソフトウ= 12455;ア──災難はここか= ;ら始まった。使い方= 12434;覚えるのに40時間のト= 524;ーニングが必要だっ= ;た。しかもデータベ= 12540;スには、グレイン|= 95;ウンド・バスの行き= 先がもれなく登録さ= 2428;ていなかったためӌ= 9;担当者が古ぼけた業&= #21209;日誌とにらめっこ= 391;、いちいち手作業で= ;運行路線を設定する= 12371;とも一度や二度で{= 99;なかった。おまけに= 50ヶ所のオ= 501;ィスに導入したとこ= ;ろ、コンピュータ端= 26411;がしばしば突然
フリーズ= 375;た。結局ホストコン= ;ピュータが過負荷に= 12394;り、数日間に渡っ{= 90;、キーボードのキー= を一つ叩いてから反= 4540;が返ってくるまでӗ= 5;45秒かかり= 289;チケット一枚の印刷= ;に5分もかか= 427;始末だった。旅行代= ;理店はやむなく手書= 12365;でチケットを発行{= 77;ることになった。乗= 客が接続のバスに乗= 2426;そこねて荷物と離Ӛ= 8;ばなれになってしま&= #12356;、バスターミナル= 391;一夜を過ごす事態が= ;何日にもわたって続= 30330;した。
アウトソーシング= 12377;るときは、委託先{= 98;腕前や力量だけでは= なく、顧客やユーザ= 2540;のプロジェクトにळ= 0;する見通しや行動も&= #12289;プロジェクトの成= 542;を左右する重要な要= ;因になってくる。実= 38555;、多くの顧客にと{= 87;て最大の敵は、実は= 自分自身なのである= 2290;本当に「使える」ভ= 3;報システムを作り上&= #12370;ようとするならば= 289;自社の管理所属の人= ;員をプロジェクトに= 24059;き込み、プロジェ|= 63;トの進行に細心の注= 意を払う必要がある= 2290;よいITベンダー$= 984;びはプロジェクトの= ;ほんの入り口に過ぎ= 12394;い。また、プロジ|= 55;クトマネージャーの= 動きや技量、チーム= 2527;ークの状態を独自ӗ= 5;監視、評価もすべき&= #12391;あろう。請負業者= 596;が実施する品質保証= ;プログラムの結果は= 12289;監視活動の強力なĒ= 94;器となることも忘れ= てはいけない。さら= 2395;顧客として開発プӤ= 5;ジェクトへの参加者&= #12384;けではなく、自社= 434;代表する管理者やス= ;タッフの選定も慎重= 12395;行わなければなら{= 94;い。
アメリカ= 919;府の事例[6]= a>:
アメリカでは、連= 37030;航空局(FAA)と国内歳= 837;庁(IRS)が再三に= 431;たり新情報システム= ;のために資金を投じ= 12390;、双方合わせて数Õ= 13;億ドル規模の大損失= を出した件が、マス= 2467;ミにたびたび取りߍ= 8;げられた。また、カ&= #12522;フォルニア州は、= 300;悪質な」父親を追跡= ;監視する「カリフォ= 12523;ニア州無人子供支ÿ= 88;システム(State Automated Child Support System)= 12301;という新しい情報|= 71;ステムの開発に4年間で延= 409;一億ドルを投資した= ;が、結局失敗に終わ= 12426;、全額損失処理と{= 94;った。ニュージャー= ジー州は州自動車局= 2398;登録、免許交付、ߝ= 2;通違反記録管理の各&= #26989;務を処理する最新%= 613;のシステムに投資し= ;た。ところがこの新= 12471;ステムは通常の処ĩ= 02;量にも対応できずに= 、暗礁に乗り上げて= 2375;まった。
得られる教訓:=
システム運用はパ= 12540;トナーというあい|= 14;いな関係の下に外部= ベンダーの手に委ね= 2425;れ、結果としてはߍ= 8;記の例のようにサー&= #12499;ス低下とコスト上= 119;を招く場合も多い。= ;今回取り上げた例は= 25919;府であるが、アウ|= 88;ソーシングを委託す= る企業も同じく、ITについて= 233;えておくべきいくつ= ;かの事項がある。➀= 24441;に立つのか(有効ö= 15;):経営者との間で= 、ITにいく= 425;かけられるか、何に= ;重点投資して何を実= 29694;するか、というIT投資方針= 434;合意する。ユーザー= ;部門との間で、どこ= 12395;金をかければ一番ô= 41;に立つか、IT機能のメ= 522;ハリをどうつけるか= ;を決めていく。とい= 12387;たIT投資コン= 488;ロール力と業務企画= ;力が求められる。➁= 28961;駄ではないか(効ħ= 75;性):ユーザー部門= との間で、コストに= 5211;合った必要かつ十࠳= 8;なサービス水準を合&= #24847;する。ベンダーに= 550;してそのサービスを= ;市場と遜色のない対= 20385;で提供させる。と{= 56;ったユーザー交渉力= とベンダー統治力が= 7714;められる。➂危なӔ= 7;ないのか(リスク)&= #65306;システム構築プロ= 472;ェクトのQCD(quality、co= st、delivery)を確保する。シス= 12486;ム障害に伴うビジ|= 93;スへの影響を極小化= する。情報セキュリ= 2486;ィを確保する。とӓ= 6;ったITを使う立= 580;としてのリスクコン= ;トロール力が求めら= 12428;る。こうした役割|= 34;果たすIT運営組織= 434;、経営者、ユーザー= ;部門、IT企画部門= 364;三位一体となって作= ;り上げていけば、上= 35352;のような失敗を防{= 68;ことができるのであ= ろう。
二つの事例から得=
12425;れる教訓:
経営陣はまず第一= 12395;、複雑な技術のア|= 54;トソーシングを進め= る際の甘い考えを捨= 2390;なければならないӍ= 0;どのようなシステム&= #12418;大部分は姿がない= 418;ので触って確かめる= ;ことはできない。プ= 12525;グラミングに細心{= 98;注意を払っても、何= 百万行もの命令が並= 2435;でいれば、小さいӗ= 4;がらも壊滅的な被害&= #12434;もたらす誤りが生= 414;れやすくなるのは当= ;然である。にもかか= 12431;らず、アウトソー|= 71;ングの際に責任まで= 放棄してしまう顧客= 2364;多い。理由ははっӔ= 5;りしている。めまぐ&= #12427;しく変わる技術な= 393;厄介物でしかない。= ;きちんとした契約を= 32080;びさえすれば、あ{= 92;は外部の業者が「何= から何まで」解決し= 2390;くれる──顧客はそ= う考えて、内心小躍= 2426;したのだろう。複༔= 9;な技術の塊を有効に&= #27231;能させるという大= 181;事を、優秀な外部業= ;者に丸投げしてほっ= 12392;している場合では{= 94;い。ここで決して見= 逃してはならない重= 5201;な点は、経営陣は= 8;社の情報システムに&= #38306;する責任までアウ= 488;ソーシングすること= ;はできないというこ= 12392;だ。加えて経営陣{= 99;新しい技術について= 理解するとともに所= 6377;者として維持管理ӕ= 7;る必要も生じてくる&= #12290;
そして、経営陣は= 33258;社の経営戦略とIT戦略を十= 998;に理解した上で、戦= ;略的パートナーシッ= 12503;づくりの作業に取|= 26;組まなければならな= い。情報システムの= 8283;発・運用に関する= 6;略的パートナーづく&= #12426;は実に奥の深い難= 375;い問題であり、とに= ;かく扱いにくい技術= 12391;あるため、お互い{= 98;コミュニケーション= ギャップは生じやす= 2356;ものである。もとә= 8;と企業文化の異なる&= #20225;業が手を結ぶわけ= 394;ので、意思の疎通を= ;欠きやすいことも事= 23455;であるが、それに|= 24;って業務のスピード= が遅くなったり、業= 1209;が非効率的になっӖ= 3;りしては意味がない&= #12290;戦略的関係を結ん= 384;以上は円滑なコミュ= ;ニケーションを図る= 12371;とが必要であり、Ú= 39;題が生じた場合に前= 向きに協力し合える= 2424;うにするべきであӚ= 7;。そして、導入の準&= #20633;段階から信頼を築= 365;ながら、自分の能力= ;を高めると同時に契= 32004;の時には十分な取|= 26;決めを行い、あいま= いな事項を残さない= 2290;変動事項が発生しӗ= 0;も対応できる力を身&= #12395;付けるべきであろ= 358;。
3.2成ࡃ= 1;事例から得られる教&= #35347;
データ= 454;ェアハウスはIT分野の重#= 201;な柱の一つであると= ;同時に、具体的な形= 12391;結果を出せずに、ŵ= 29;をドブに捨てるよう= な手痛い失敗に終わ= 2427;危険をはらんだ技ඡ= 9;でもある。 こ&= #12371;で紹介する小売業 = 773;は、創造性を追求し= ;た実りあるパートナ= 12540;シップをシステムţ= 31;負業者と築き上げ、= めざましい利益を生= 2415;出すことに成功しӖ= 3;のである。
「デー= 479;ウェアハウス」とは= ;、最新の技術(通常は拡= 373;性に優れた並列処理= ;システム)を駆使し= 390;膨大な量のデータを= ;蓄積しておき、リレ= 12540;ショナル・データ}= 05;ースを使って手軽に= 問い合わせや分析が= 2391;きる仕組みであるӍ= 0;またマーケティング&= #12420;物流、在庫、購買= 394;どの意志決定にデー= ;タウェアハウスの分= 26512;機能を利用するこ{= 92;から、意思決定支援= システムとしても話= 8988;になることも多いӍ= 0;この関連で「データ&= #12510;イニング」という#= 328;葉もある。これは、= ;顧客や取引に関する= 33192;大な情報の山の中{= 63;ら、目的の知識を文= 字通り「発掘(マイニン= 464;)」するこ= 392;をいい、経営の意思= ;決定権者や技術者の= 38291;でその可能性が注İ= 46;されている。
A社[7](仮名)は全米に= 12481;ェーン展開し、年{= 95;数十億ドルを稼ぎ出= している大手小売業= 2773;(店舗数500軒以上)である。= 487;ータウェアハウスの= ;注目度が高まってい= 12427;のを知ったA社の経営&= 499;は、とりあえずこの= ;急成長技術の調査だ= 12369;でもやってみるこ{= 92;にした。彼らは、購= 買と流通に関わる意= 4605;決定を支援してくӚ= 8;るような高度なツー&= #12523;があれば、会社の= 830;品バイヤーの強い味= ;方になると考え挑戦= 12434;始めた。彼らはデ}= 40;タウェアハウス・シ= ステムを導入し、顧= 3458;や仕入先の情報はә= 8;ちろん、商品購買行&= #21205;、商品利用形態に!= 267;るまで幅広い情報を= ;蓄積・検索できるシ= 12473;テムをめざしたがz= 89;結果はあえなく失敗= に終わった。データ= 2454;ェアハウスの技術= 4;定と開発のアウトソ&= #12540;シング先は名のあ= 427;システム・インテグ= ;レーターだったので= 12289;プロジェクトは請Ũ= 00;業者の主導で進んだ= 。ところが業者は、= 4403;のバイヤーをはじә= 7;とする内部の関係者&= #12434;蚊帳の外においた= 398;だ。結局、このプロ= ;ジェクトは、一億ド= 12523;から最終的には三Ï= 40;ドルほどの金を無駄= にした計算になって= 2375;まった。技術上のࢇ= 9;題に足をすくわれた&= #19978;、バイヤーの心を= 388;かめなかったことが= ;問題であった。
この経験はいい勉= 24375;になったようで、ŀ= 76;営陣には、もはや<= span lang=3DEN-US>ITを利用す= 427;だけでは問題が解決= ;される保証などない= 12371;とがわかり、腹を{= 67;くって取り組む意欲= が沸き起こった。た= 2384;し、会社としては= 1;期間に採算が取れな&= #12356;限り、トップが新= 383;なIT投資にゴ= 540;サインを出せないこ= ;とを経営陣は痛感し= 12390;いた。
A社は、超= 377;名な小売チェーンで= ;あるという契約で好= 26465;件を引き出せる強Ó= 47;な武器があることに= 気づいた。受託する= 2471;ステム請負業者にӗ= 2;ってもアメリカ中に&= #21517;の通ったA社からの= 181;事を成功させたシス= ;テム請負業者という= 12371;とになれば、客がó= 41;きも切らず来るとい= うわけである。
A社では第= 968;段階として、まず提= ;案依頼書(RFP)を作成し= 383;。実現可能性の調査= ;に出せるカネはごく= 12431;ずかしかなかったz= 90;当然、試作版開発で= はA社と共同= 391;取り組むにしても、= ;ヒトとモノの両面で= 26989;者側がかなりの負ü= 85;を強いられることが= 予想された。さらにA社は➀巨= 823;なデータベースに対= ;応できること、➁核= 12392;なる旧式のトラン|= 70;クション処理システ= ムとデータがやり取= 2426;できること、➂ラӝ= 2;ン部門経営幹部が購&= #36023;決定を下すときに= 441;に立つことを望んで= ;いた。業者はデモン= 12473;トレーションの際{= 95;、この要望が実行で= きることを証明する= 2522;本仕様を提示しなӔ= 9;ればならない。
以上の点を踏まえ= 12427;と、請負業者の方{= 64;A社よりも= 456;当大きなリスクを背= ;負い込むことになる= 12290;しかし調査の結果z= 89;十分に採算が合うと= なれば、データウェ= 2450;ハウス・システムӘ= 8;の巨額の投資が始ま&= #12426;、自動的に契約は#= 531;負業者のものとなる= ;。おまけに、親会社= 12398;別の有力部門とのÖ= 62;引も期待できる。そ= ういう意味では取っ= 5499;かりになることが= 9;待できる。
A社の読み= 399;大当たりだった。入= ;札に応じた業者数社= 12399;、小売業界に食いů= 96;む足がかりになれば= と、気前よく先行投= 6039;を行ったのだ。どӗ= 8;業者も、見事な経営&= #25163;法で知られる超一= 969;小売チェーンと取引= ;する意味を承知して= 12356;た。結局A社は、プ= 525;ジェクトの第一段階= ;にかかる費用を、現= 37329;ではなく、業者屈ý= 51;の名門企業という「= 顔で払った」のであ= 2427;。
このデータウェア= 12495;ウス・プロジェク|= 88;は、技術自体やそこ= に秘められた可能性= 2395;ユーザーが慣れてӓ= 6;くのに従い、段階的&= #12395;規模を拡大してい= 387;た。ここで大切なの= ;は、試作版にモデル= 12420;シミュレーション|= 34;使わずに実際のデー= タを使ったため、リ= 2450;ルタイムに意思決ऩ= 0;の支援が得られただ&= #12369;でなく、最終的に= 566;入されるデータウェ= ;アハウスの能力をじ= 12363;に評価できたこと{= 91;ある。そこでユーザ= ーの慣れに合わせて= 2289;アプリケーションӗ= 8;対象範囲を広げるこ&= #12392;が可能になったの= 391;ある。
A社の情報= 471;ステム担当者は、各= ;業者は提案するシス= 12486;ム案をパソコンに|= 24;るモデルで説明する= だろうと考えていた= 2290;実際の入札はそのӗ= 2;おりの展開となった&= #12398;だが、一社だけは$= 949;った。パソコンを使= ;ったモデルでは、あ= 12425;ゆる機能を網羅し{= 83;データウェアハウス= の現実的なシミュレ= 2540;ションは無理といӓ= 8;のだ。実は、この業&= #32773;こそ今回の契約を= 368;終的に獲得した業者= ;であった。この業者= 12398;プロジェクトマネ}= 40;ジャーはその理由を= こう語った。本格的= 2394;システムに搭載さӚ= 8;る機能要件を吟味す&= #12427;と、パソコンベー= 473;でのシステムではか= ;なりのリスクを抱え= 36796;むことになる。ユ}= 40;ザーが入力する問い= 合わせは、何千万件= 2289;いや何億件ものレӞ= 7;ード(情報の単= 301;)と関連づ= 369;る必要がある。さら= ;に、将来的に導入す= 12427;システムが何であ|= 28;、旧式のシステム<= span lang=3DEN-US>(既存のメ= 452;ンフレーム用データ= ;記憶・検索システム= span>)に接続し= 390;、データ入力や結果= ;出力が可能かどうか= 12434;確かめる必要もあ|= 27;。それに迅速な意思= 決定のためにはタイ= 2512;リーな分析に対応ӗ= 1;きるかどうかも大切&= #12391;ある。
この意見が決め手= 12392;なった。かなり本Ċ= 84;的なハードウェアを= 数カ月間無償貸与す= 2427;との提案も追い風ӗ= 2;なった。おまけに、&= #26989;者が任命したプロ= 472;ェクトマネージャー= ;は、情報システムに= 21152;えて小売業界の経Ɗ= 43;もあるという幅広い= 知識の持ち主であっ= 2383;。このプロジェクӠ= 8;マネージャーは就任&= #24460;、少人数技術スタ= 483;フチームを用意し、= ;顧客側の経験豊かな= 36012;任者、バイヤーグ}= 23;ープとの協調体制を= 整えた。この段階で= 2823;きな意欲、情熱がஶ= 3;まれ、何しろ、業者&= #12399;プロジェクトの影&= 911;をダイレクトに受け= ;ることになるバイヤ= 12540;と緊密に連絡を取|= 26;ながら働いたのであ= る。どのような手法= 2434;取るにせよ、プロӟ= 2;ェクトマネージャー&= #12434;はじめとする業者= 596;スタッフのノウハウ= ;だけで突っ走らずに= 12289;双方の共同調査をû= 63;順として踏むことに= したのである。現行= 2398;購買や在庫、仕入Ӛ= 8;の意思決定に関する&= #21336;純な問題でも、一 = 210;に答えを出すように= ;なったのだ。
今回の事例は大成= 21151;であった。なかで|= 18;、段階的なシステム= 開発、ユーザーの積= 6997;的な関与は特筆すӘ= 9;きである。A社の経営&= 499;は、はじめに計画あ= ;りきではなく、デー= 12479;ウェアハウスの仕Ď= 96;変更による具体的な= 収益率向上策をじっ= 2367;りと検討するとこӚ= 9;から足を踏み出した&= #12290;また、コンセプト= 393;おりの成果を上げさ= ;えすれば、将来さら= 12395;大きな契約を手に{= 77;るチャンスになると= いう業者の心理を巧= 2415;についた点も勝因ӗ= 1;あろう。
ハードウェアとシ= 12473;テムを担当した販ã= 70;業者は、拡張性と大= 容量に強い技術が売= 2426;だった。それだけӗ= 5;、小売業者進出の足&= #12364;かりを探しており= 289;データウェアハウス= ;という急成長分野で= 12398;優位性をなんとし{= 90;も実証して見せたか= ったのだ。プロジェ= 2463;トで一般的な試作୭= 6;というと、パソコン&= #12434;使ったものが多く= 289;提案した手法の「雰= ;囲気を味わってもら= 12358;」という性格が色Ğ= 11;い。しかし、今回は= 大型コンピュータを= 0351;った本格的なシスӠ= 6;ムが試作版として用&= #24847;された。つまり、= 412;物をまねただけのシ= ;ステムではない。こ= 12398;ため試作版とはい{= 60;、経営陣もリアルタ= イムの意思決定支援= 2484;ールとして体験でӔ= 5;たのである。それも&= #12371;れも実際に本番の= 487;ータを大量に扱える= ;本格的システムだっ= 12383;からに他にならな{= 56;。
この「実$= 341;を通して学ぶ」方式= ;は、実に大きな効果= 12434;生み出すことがわ{= 63;った。いくつか理由= を挙げてみよう。
➀顧客・ユーザー= 12398;ニーズにほぼ完璧{= 95;合ったシステムが開= 発できた。システム= 2395;少しぐらい気の利Ӕ= 3;ない部分があっても&= #26222;通なら目を瞑って= 375;まうところだが、今= ;回は積極的に問題と= 12375;て取り上げた。見{= 90;見ぬ振りをすれば、= 一時しのぎの応急処= 2622;や要望事項の一部ࡢ= 2;り下げにつながり、&= #12471;ステムの性能が犠= 298;になる。
➁ユーザーは、意= 24605;決定に関する問い×= 12;わせや支援に利用し= てみて初めてデータ= 2454;ェアハウスのなんӖ= 3;るかを肌で感じ取っ&= #12383;。ラインマネージ= 515;ーらは、データウェ= ;アハウスを使ってみ= 12390;創造性が大いに刺Ğ= 08;された。一回目のプ= ロジェクトと対照的= 2384;。仕様や設計に関ӕ= 7;る重要な決定を外部&= #26989;者に任せっきりに= 375;て、いきなり本格的= ;なシステムを導入す= 12427;のではなく、ユー|= 70;ー自身が現実に即し= た調査を通して刺激= 2434;受け、受け入れるӔ= 3;どうかの判定を下す&= #27177;限もユーザーに委= 397;られた。名前だけの= ;参加ではなく、本当= 12398;参加だったのであ|= 27;。
➂ユーザーの体験= 12395;合わせて実際のシ|= 73;テムを徐々に発展さ= せる方式を取った。= 2399;じめに「壮大な」= 6;画ありではなかった&= #12290;
➃請負業者は開発= 26399;間中に寄せられる|= 91;ーズにも応えようと= 学習と変更を怠らな= 2363;った。その結果、ӡ= 5;ードウェアとシステ&= #12512;はデータウェアハ= 454;ス用のツールとして= ;ますます磨きがかっ= 12383;。
4. 結= 2;
今回取= 426;上げた失敗事例と成= ;功事例から得た教訓= 12434;まとめてみると、|= 14;さにベンダーとユー= ザーとの戦略的パー= 2488;ナーシップというә= 8;のの重要性を感じる&= #12371;とができる。
本当に「使える」= 24773;報システムを作りÇ= 78;げようとするならば= 、自社の管理所属の= 0154;員をプロジェクトӗ= 5;巻き込み、プロジェ&= #12463;トの進行に細心の= 880;意を払う必要がある= ;。これは、戦略的な= 12497;ートナーシップをļ= 89;くための重要な鍵と= も言える。しかし、= 2464;レイハウンド社やӝ= 0;メリカ政府はベンダ&= #12540;側に業務を任せ切= 426;で後は結果が出るの= ;を待つだけだった。= 12505;ンダー側が顧客側{= 98;経営者から、仕事の= 進め方やITに期待す= 409;きことなどを監視さ= ;れていない限り正直= 12395;教えてくれるはず{= 64;ない。これが、今回= 取り上げたグレイハ= 2454;ンド社とアメリカਟ= 9;府が莫大な資金を投&= #36039;したにも関わらず = 080;局はあえなく失敗を= ;招いてしまった原因= 12391;あろう。
しかし、A= 社は違った。A社の経営&= 499;は当のバイヤーをは= ;じめとする内部の関= 20418;者を蚊帳の外にお{= 56;たことが最初の失敗= につながった最大の= 1407;因であることに気Ӗ= 9;き、腹をくくって取&= #12426;組む決意をした。 = 076;営陣がプロジェクト= ;の基本に据えた戦略= 12399;漸進主義。つまりz= 89;一歩進んでは状況を= 分析して次の一歩を= 7770;める段階的に積みߍ= 8;げていく方式をとり&= #12289;ユーザー側の管理 = 773;らとの緊密な連携体= ;制をもとに双方のメ= 12531;バーにより別の商Ø= 97;もデータウェアハウ= スの対象に加えて効= 6524;を引き出せるかどӓ= 8;かをA社が費用= 434;負担して調査を始め= ;た。その結果、全て= 12398;テスト対象商品の|= 67;ストを削減できるこ= とが分かった。試作= 9256;データウェアハウӟ= 3;の有効性が明らかに&= #12394;ったのでA社は、経= 942;陣の意思決定がデー= ;タウェアハウスを使= 12358;とどのように向上{= 77;るのか、隅から隅ま= で徹底検証すること= 2395;なった。
ユーザーは、デー= 12479;ウェアハウスは現á= 80;が主導権を持つこと= を促進・支援する道= 0855;にもなりうることӗ= 5;気づき始め、各現場&= #12395;主導権を渡し店舗= 027;導体制を広げていっ= ;た。どの店舗も地元= 12398;顧客ニーズの動き{= 95;敏感であるため、結= 果をその場で評価し= 2289;対応策を実施し、= 4;調整するという一連&= #12398;行動が店舗単位で= 455;現できたのだ。
このよ= 358;に、コンセプトどお= ;りの成果を上げさえ= 12377;れば将来さらに大{= 65;な契約を手にするチ= ャンスになるという= 2505;ンダーの心理をA社は巧み= 395;利用し、戦略的なパ= ;ートナーシップを築= 12356;た点と、実際に本Ĭ= 58;のデータを大量に扱= える本格システムを= 5430;作版として使ってૅ= 3;階的にプロジェクト&= #12434;進めていったこと= 364;成功した最大のポイ= ;ントであろう。
法的な= 450;義に沿って契約書に= ;定められた要件を厳= 26684;に満たせば、技術į= 40;には「正常」と言え= るかもしれないが、= 4605;いがけないトラブӤ= 3;で予算や実用効果が&= #20104;定どおりにならず= 395;失敗に終わってしま= ;う場合が多いのが現= 23455;世界である。そも{= 81;もシステムの設計や= 運用の取りまとめ役= 2399;経営判断を下す必ව= 1;がある以上、外部の&= #22996;託業者ではなくユ= 540;ザー側の経営者が担= ;うべきであるが、多= 12367;の経営者は一旦ベ}= 31;ダー側に業務を委託= すると担うべき自社= 2398;情報システムに関ӕ= 7;る責任まで放棄して&= #12375;まう。
システムづくりに= 12518;ーザーの知識やニ}= 40;ズが不可欠なのはも= ちろんだが、社内の= 4773;報処理やコミュニӞ= 5;ーションに限らず、&= #20309;かをアウトソーシ= 531;グするということは= ;結局のところ協力関= 20418;の構築、すなわちû= 26;略的なパートナーシ= ップづくりに行き着= 2367;しかない。
今回取= 426;上げた成功事例は力= ;のある大企業である= 12383;め、戦略的パート|= 90;ーシップを築くのに= かなりの好都合であ= 2387;たかもしれない。ӕ= 5;かし、利益の衝突が&= #28608;しい現代社会の中= 391;、力のない中小企業= ;はどうすれば上手に= 25126;略的パートナーシ|= 83;プを築いて行けるの= か。これは我々に残= 2373;れた課題であろうӍ= 0;
参考文献一&=
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[1] シӣ= 7; エイカ 駒澤大学&= #32076;済学部商学科4年 er2174。
[2]アウトソーシ}= 31;グ-その歴史と定義= (http://www.= isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/E08/tanabe1.htm)。
[3] アウト|= 77;ーシング-その歴史= と定義(http://www.= isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/E08/tanabe1.htm)。
[4] 淀川他(2003)17-21頁。= p>
[5] リӢ= 0;ン他(2000)25-26頁。
[6] リӢ= 0;ン他(2000)27-28頁。
[7] リӢ= 0;ン他(2000)167-176頁。なお同書&= #12391;はA社のことをフ&= #12449;ンシーズ社と呼ん= 391;いる。
ITアウトソーシング=
65288;朱)