誌  駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール

科目名: 演習 I

開催日: 20061012日、水曜日

司会者:(A班)大井君

欠席者:藪木 

日誌記録者:山田 

次の日誌記録者:葛西君

Ver. 04/11/13

全体のテーマ

NTTデータ システム科学研究所編『インターネット社会の10年』中央経済社、2005

第2章          消費の変化 〜生活者パワーが変えるマーケット

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

報告者名:大井(司会)、葛西(補足)、辻本(概要)、成田(論点)

 

報告の題名と要点

1、経済社会環境の変化

1.        景気低迷と消費行動への影響

2.        商品の安全情報に対する意識の高まり

2ICTの普及に伴う消費における生活者の変化

1.        購買意思決定過程に入り込んだICT

2.        利用が広がるオンラインショッピング

     消費者向け(B to C)電子商取引の規模が拡大

     ブロードバンドが促進するICT上の「非計画購買」

3、情報武装する生活者

·         購買意思決定のための情報収集に積極的な生活者

·         単純な情報収集から消費のための利用へ

·         成長著しい各種予約サービス

·         個人手配旅行市場をバックアップするICT

·         チケット流通を変えるICT

·         金融マーケットと新しいチャネルを拓いたICT

·         オンライン・オフラインを自由に利用した生活者優位の消費行動

4、生活者間コミュニケーションが消費行動を左右する

·         口コミによる主観的情報の交換を求める生活者

·         ICT上の口コミは弱い紐帯のコミュニティで行われる

·         生活者と企業の関係を変える口コミサイト

5、生活者のパワーを活用した新しい市場創造

·         売り手となる生活者 〜ネットオークションの登場〜

·         生活者の情報発信力を利用する企業、報酬を稼ぎ出す生活者

 

補足

·         ウェブによるチケット購入の現状

·         インターネットバンキングの現状

·         オンライントレードの現状

·         口コミサイトの現状

 

提起された論点と討論の内容

論点1インターネットは生活者にとって購買意思決定のための情報収集に適した場所か

 大竹:適していると思う。雑誌やCMは業者側の意見やいいことのみをクローズアップしているのに対し、インターネットは実際使った人の意見も聞け、説得力がある。

 小島:適していると思う。「@コスメ」等をみて、口コミやランキングはちょっと怪しいと思うが、どんなに企業側が評価しても、実際に使う消費者の意見の方が大きい。

 高橋:適していると思う。情報操作されている可能性は高いが、自分が欲しいものの情報は多い方がいい。

 大竹:適している適していないかは、物によるのではないか。食べ物だとCMの方がおいしそうに見え、購買意思決定率が上がると思うし、高額のものになればインターネットの方が多くの情報を得ることができる。

 鈴木:知るきっかけはCMが多いのでは。現実(お店に行く等)とインターネットの世界を平行に見ていくと商品と情報の不一致を防げるのでは。

A班の意見

 成田:状況によっての使い分けが必要である。いろんな情報を見比べた上だとよい。

 辻本:詐欺や犯罪があるのも事実。インターネットも正しい情報を提供するためのモラルを整えると大丈夫であろう。

 

論点2人とほとんど関わらないで、ICTで済むようになることが考えられるが、それは人々にどのような影響を与えるか

 川島:ICTで済むようになるのは便利。しかし、もしICTが使えなくなったら? ICTに頼らず、ICTなしで行えることを踏まえたほうがいい。

 三村:実際に見て購入を決めてからインターネットで情報を得たり、情報を得て、実際に買いにいく方なので、ICTで済むようになるとは思えない。

 鈴木:サブとしてICTを利用するのはいい。

 小島:足が不自由な人にとって、ICTで済むようになることはいいことではないか。生活が楽になるのでは。

 大竹:「人とほとんど関わらない」とは、どういう人をいっているのか。「ICTで済む」とは何が済むのか。

 成田:インターネットバンキングやオンラインショッピングのこと。

 大竹:便利で簡単に出来るのはいいけれど、頼りすぎてはいけない。信頼性にかける。

A班の意見

 葛西:インターネットショッピングでは買った人の意見を聞けるが、店員に聞ける方が質問も出来るのでよい。よっていい影響を与えないのでは。

    インターネットバンキング…お金をおろすのはATMなど実際に行かなければならない。いい影響を与えないのでは。

 

教員の発言

 論点について…どんな議論がでるか予測してこよう。

 レジュメについて…誤字・脱字には気をつけよう。レジュメは2枚程度に。脚注を上手く使おう。レジュメの概要は箇条書きに。著者の言いたいことをピックアップする。理解。文献の疑問点や批判もあげてみよう。

 席について…出入り口に近い席は遅れてきた人用のレポートを置く場所にしよう。

 

特記事項

 

感想/問題点/提案

A班の発表がとてもよかった☆☆お疲れさまでした!

あ〜ゼミ日誌…これでいいのか不安(笑)

 

 コバマサ:これはかなりいいゼミ日誌です。みんなの意見がいきいきと記録されています。まさに「先駆者」ですよ! 今回は、Aグループが用意した論点がよく考えられていたから、討論がうまく行ったと思うね。

 

自由カキコミ

 

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 掲載日(自動): 20061018