ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2006年10月26日、木曜日 |
司会者: 川島 |
欠席者:鈴木、藪木 |
日誌記録者:大竹 |
次の日誌記録者:小島さん |
Ver. 04/11/13
全体のテーマ |
NTTデータ システム科学研究所編『インターネット社会の10年』中央経済社、2005年
第4章 交流・交際の変化 〜ボランタリーネットワークの成長と「いつでも、どこでも」コミュニケーションの浸透
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
報告者名:川島(司会)、三村(概要、論点)、小島(考察)
報告の題名と要点
1、経済社会環境の変化
1、家庭、職場、地域社会での交流・交際の変化
→相互扶助的な関係から、気軽で堅苦しくない関係へ
→家族重視の高まりと協力型家族像への変化
・ 社会に対しては深い係わり合いを避けているが、家族や友人とは結びつきを深めたいという傾向が強い
2、ボランティア活動やNPO活動による交流の拡大
→ボランティア活動やNPO活動の高まり
→活動への参加による交流の拡大
・ ボランティア活動やNPO活動を通じて新たな交流の活発化や付き合いの幅や範囲の拡大
・ 認知度上昇、参加志願者は多い
2、ICTの普及に伴う交流・交際の変化
1.インターネットの利用による交流の活発化
・ インターネットを利用することで人と人との交流が促進
2.いつでもどこでも、シームレスなコミュニケーションの浸透
・ 対面とメディアを組み合わせたコミュニケーション方法
・ 家族と過ごす時間の意識と実態のギャップを埋めるため、手段としてのICTを利用
・ 一方でICTによる家族の個別化か進む
3.「会ったことがない相手」との交流
・ ICTの普及で会ったことのない相手とも交流が容易になった
4.多数の人々へ手軽にメッセージを発信する時代へ
→ICTによるメッセージ発信
→ブログの登場
・ ICT普及前はTVや紙媒体でメッセージを発信。普及後はHPが主流になったが、個人で持っている人は少ない
・ 現在はブログが主流。マスメディアに対して個人のジャーナリズムツールの可能性を持つ
提起された論点と討論の内容 |
論点1 ミクシィ(会ったことのない人)は本当に交流・交際と言えるのか?
言えると思う人 3人、言えないと思う人 4人、どちらでもない人 2人
言えると思う人の意見
中村:本当の意味での深い関係にはなれないと思うが、交流だと思う。
大竹:人は言葉を使うことによって交流・交際するので、たとえ顔を知らなくても文字で話をすればそれは交流だと思う。
五十嵐:(辻本君の意見に対して)ミクシィって情報収集が目的ではなくて、交流が目的なのでは?
言えないと思う人の意見
大井:本音と建前を使うことができるため、嘘をつくことも可能だから交流とは言えない。
辻本:交流・交際の場所ではなくて情報収集の場なのではないか?
高橋:直接会っての会話が交流、だから、フェイストゥフェイスでなければ会話ではない。
どちらとも言えない人
山田:友達の友達だから信頼できる。交流につながる手段だと思う。
成田:場合による。信頼性がなければ交流ではない。
Cグループのまとめ
三村:人によって目的が違う。ミクシィにはいろいろな目的があるため、個人の判断しだい。だだ、信頼性は大事。
論点2 メッセージ発信ツールとしてのICTが手軽すぎるのは良いことか否か?
いいことだと思う 7人、そうではない 2人
いいことだと思う
大竹:「いつでも、どこでも」という概念が崩れたらICTの普及の意味がない。それに、メリットがデメリットを上回っているから。
辻本:悪いことよりも良いところのほうが多い。今は過渡期だから多少は仕方ない。これから、土台が形成されモラルができてくると思う。
葛西:時間の大幅な短縮が可能。一般のひとが必要としなくても、誰かは必要としているから。
そうではない
山田:「すぎる」のは良くないと思った。ある程度ならいいと思うが、手軽すぎるのは危ないと思う。
高橋:手軽すぎると情報操作がよりいっそうひどくなる可能性がある。能力のある人とない人の差ができてしまう。
Cグループのまとめ
小島:メッセージ発信としてのICTはメリットもデメリットもある。だから、使う人の意識が大切。
教員の発言 |
「いつでもどこでも」という言葉についてどう思うか? →「ユビキタス」のことを指しているのではないか。
発表について: 論点はもう少し分かりやすいほうがいい。 発表の分担が偏らないように。
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
今回の発表はいろいろな意見がでて大変充実していた。この調子でうまくいけたらいいなと思う。
コバマサ:ブログやMixiのことについて議論するのはなかなかむずかしかったとは思うけれど、一度はしておきたいテーマ。司会もみんなもよくがんばりましたよ。
自由カキコミ |
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掲載日(自動): 2006年11月1日