ゼ ミ 日 誌  駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール 

科目名: 演習 I

開催日 20061116日 木曜日

司会者: 大竹

欠席者: 葛西、藪木

日誌記録者: 辻本

次の日誌記録者 鈴木

Ver. 06/11/8

全体のテーマ

 NTTデータ システム科学研究所編『インターネット社会の10年』中央経済社、2005

  第7章 地域社会の変化 〜情報公開とコミュニケーションが地域のつながりを再構築

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

 報告者名:大竹(司会、補足)、中村(概要)、鈴木(考察)

 

 報告の題名と要点

 

1、経済社会環境の変化

1.社会問題への高い関心と低い実践度

2.地域社会の課題に対する意識の高さと実践との乖離

3.市民と地方自治体との関係構築

・地方行政への市民参加の高まり

・地方自治体が抱える問題と変化の兆し

4.市民と行政、企業が協働しながら社会的課題を解決する動き

・市民が社会的課題の解決に取り組む背景

・市民が主役となる循環型社会を創生するための取り組み

2ICTの普及に伴う地域社会の変化

1.ICTを活用した行政への市民参加の推進

・地域の課題解決におけるICTの可能性

e-Japan戦略の展開とeデモクラシーの推進

・市民が電子会議室を運営して街づくりを推進 〜神奈川県藤沢市〜

・リアルとネットを連携させて市民による街づくりを推進 〜東京都三鷹市〜

ICTを活用した政治への市民参加は緒に付いたばかり

2.ICTを活用した市民による地域社会の課題解決

ICタグを用いた市民による地域防犯活動

 

提起された論点と討論の内容

 

論点:電子会議についてどう思うか。

大竹:テキストで例に挙げられている藤沢市市民電子会議室などがあるが、皆が言いたいことを言うだけで収拾が付いていない。他所では荒らされて閉鎖に追い込まれている「会議室」もあるようだ。これは本当に効果があるのかどうかを議論したい。

高橋:電子会議室で議論されたことは本当に市に反映されるのか。

大竹:分からない。されることもあるだろうし、されないこともあるだろう。

小島:実際にその市に住むことを考えると、小さなことでも自由に言えるこのような場があるのは良いのではないか。

成田:市民であれば誰でも参加できるのか。

大井:市民でなくても参加できるのか。

小島:(HPを確認して)どちらもできそうだ。

三村:誰でも良いのなら、ただの掲示板と大差ないのでは。

山田:行事などの参加を呼びかけたりする際には有効だと思うが、重要なことを取り上げて欲しい場合には使えるのか。そのための特別な場が必要なのでは。

大竹:(HPを確認して)そういう場もあるようだ。その場で一定の同意が得られれば市の運営委員会に通り、実績もある。

 

教員の発言

     「考察」がよくまとまっていた。

     手紙の投書であれば一般の目に触れることはないが、ネットの掲示板であれば誰でも見られる。不祥事を世間の厳しい目にさらすこともでき、こういう場合にネットは有効ではないか。(岐阜県の裏金事件の後に起こったある騒動に関連して)

     このテキストで扱われているのは「地方政治」(選挙による政権選択)ではなく、あくまでも「地方行政」が主である。(テキストP.192を参照して) 地方行政への参画によって身近な問題が早く解決されることはプラス面だが、政権そのものが変わらなければ改善されない問題もあるから、地方政治への参画とはレベルが違うという認識も大事だろう。

 

特記事項

 

感想/問題点/提案

 それぞれがHPを確認しながら、事実に沿った話ができた。今回は一人に一台PCがあるのが良い方向に動いたように思う。

 全体的には、発表者達がグループの中で情報を共有できていないような印象を受けた。

 

コバマサ:みんなによる議論の流れと深まりがしっかりとフォローされている日誌です。お疲れ様。

ゼミとは限らないなんでもカキコミ

 皆の発言を書き取るのに必死で、質問を促されたときに応えられなかったのが残念でした。それでもいくらか聞き逃しているかも。

もう少し余裕を持ちたい…。

 

===================================================================

 掲載日(自動): 20061126