ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習II |
開催日: 2006年11月28日 火曜日 |
司会者: 川田、中嶋、湯本、山田 |
欠席者: 石塚、渡部、谷貝 |
日誌記録者: 阿部 |
次の日誌記録者: 川田 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
『日本の企業間競争』 第8章 トイレタリー 1960〜70年代の流通戦略
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
1. ライオンの競争戦略構想の背景
2. 流通競争戦略の展開
3. 戦略の強化と浸透の実態
提起された論点と討論の内容 |
トイレタリー業界に花王とライオン以外の企業が参入できなかったのはなぜ?
池田:トイレタリー業界は差別化競争ではなく結局、同質的競争になったということで、花王とライオンという2大メーカーが存在していて、ほかの企業は参入できなかった。
清水田:ここには書いてないが、本当に参入はなかったのか?
川田:カネボウとか他の企業はあったが、シェアを占めるまでにはいたらなかったと思う。
山田:まとめとして、やはり同質的競争が展開されていて、他の企業が参入してもシェアを占めるまでにはいたれなかった。
ライオンは三強政策によって利益を上げたが、圧力をかけられた小売店にも利益はあったのだろうか?
村田:花王とライオンはブランド力があるから、その商品を扱っていれば小売店は確実に利益を上げられる。
中島:2つのメーカーの独占状態により小売店には価格を設定する権限がなかったと思うので、必ずしも小売店に利益があったとは言えない。
山田:まとめとして、小売店には権限がなかったということで、あまり利益はなかったのだろう。
「差別化戦略の限界」174について何の、何に対する、どのような差別化戦略に、どのような限界があったのか?
B班:花王は販社政策で、花王製品を売れ売れという戦略。ライオンの三強政策は、卸から小売まで網羅したが、結局小売に圧力をかけて花王と同じことをしていた。
池田:小売店は花王とライオンの圧力に耐えられなかったということで同じ。
B班:まとめとして、ライオンの三強政策は卸売り店に対して圧力をかけたが、有力卸売り店に反発する気持ちが出てきて花王と同じ結果になり、結局同質的競争になった。
教員の発言 |
トイレタリーとはこの章では油脂製品=石鹸のことである。ちなみに、toiletryは本来は化粧品の意味。
@ 後方統合とは?(P174)
商品が消費者に届くまでの流れを見ると、まず、原材料→製造(メーカー)→販売(卸、小売)→消費者に大まかに分けられる。
前方とは製造(メーカー)から見た販売側のこと。後方とは製造(メーカー)から見た原材料側のこと。後方統合はメーカーと販売の企業の統合。
A 前方統合とは、垂直統合とは?
前方統合とはメーカーと原材料の企業の統合。
垂直統合とは原材料の企業、製造(メーカー)の企業、販売(卸、小売)の企業が統合すること。
B 再販売価格の維持とは?
製造(メーカー)→卸売り→小売、という流れの中での商品の価格が定価で決まっている。例:化粧品、本、新聞
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
今回は問題提起が多く、発言も多かったので記録が大変でした…。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
チャンピオンズリーグでバルセロナがやばいんじゃない!? ブレーメン、クローゼいるよー。
===================================================================
掲載日(自動): 2006年12月10日