『日本の企業間競争』

第二章・デジタル家電〜繰り返し競争パターンの継続と変容

(森戸 鈴木 寺平)

 

◎ ソニーと松下の比較

ソニー・・AV専業メーカー  松下・・音響、映像機器などの総合電機メーカー

→この両社はAV機器の分野で熾烈な競争を繰り広げる

業績推移

ソニー・・分野が限定である分不安定 松下・・安定かつ高収入

売上

ソニー・・AV機器部門の売上を伸ばし、1980年代末松下を逆転 86年に音響機器で、89年には映像機器でも逆転。96年に4000億円近い格差

松下・・連結売上高の伸びがソニーに比べ悪く91年をピークに4年連続で売上高を下回る 

→以上を概観すると

ソニー・・1980年代以降、利益面での不安定さは残るものの売上面で急速に伸ばしている

→ソフト・ビジネスの成功が要因(プレイステーションetc)

 

◎ ハード面での競争

CD、MDでのソニーの成功

 

デジタル・ディスクの開発

     CD方式(ソニー、フィリップス社)

     オーディオ・ハイ・デンシティ方式(日本ビクター)

     ミニディスク&マイクロディスク方式(ドイツ・テレフォンケン社)

             ↓

企画競争は事実上、商品化の前の段階でCD方式に決まる。

(光ディスクのためピックアップが非接触であり、音質や取り扱いの点で優位)

 

松下

89年、軽量化、低価格帯のCDプレーヤー商品を販売しソニーに次ぐシェアを確保

90年、超薄型、耐熱型など高付加価値商品を販売し、ソニーと拮抗するまでになる

 

ソニーのビジネス・プラットフォーム化戦略

     音楽以外にゲームソフト、情報ソフトの記憶媒体など用途拡大

     光学ピックアップの外販を開始

     MD市場でも、92年MD用ICの外販を開始

                

標準規格(デファクト・スタンダード)の確立

◎ ソフト面での競争

1980年代以降、ソニーと松下は相次いでソフト・ビジネスに参入した。

結果的には、ソニーは事業を存続もしくは拡大させ、一方の松下は両ビジネスともに失敗するなど明暗をわけることになった。だが、松下も完全撤退をしたのではなく、後に有力企業との提携など外部化方式に方向転換をすることによって、いまだにソフト・ビジネスとの関係を維持している。

 

家電企業の競争

参加プレーヤー全員参加による同質的競争と差別化競争の反復

条件を満たした少数企業群による競争と条件を満たせないその他の企業群の競争という二重階層別の企業間競争。                                                                      

 

 

 

B班の問題点・疑問点)

 

 

 

ソフトビジネスでの競争はなぜ活性化されないのか?

 

 

 

 

(メモ欄)