駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール 

科目名: 演習II

開催日: 2007727日 金曜日

司会者: 小林先生

欠席者: なし

日誌記録者: 藪木

次の日誌記録者: 成田さん

Ver. 06/11/8

全体のテーマ

 

文献発表:五十嵐君、大竹君、高橋君

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

 

五十嵐君:大橋正和+堀眞由美『ネットワーク社会経済論』紀伊国屋書店、2005

 前回の概要

 第1章 ICTの進展と企業経営システムの変革

 第2章 デジタル革命市場へのインパクト

 第3章 モノと情報のネットワーク化社会

 第4章 デジタル時代の新しい放送メディア・コンテンツ市場

 

大竹君:神田敏晶『ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代』大和書房、2007

 前回の概要

 第4章 ネットの裏側で起きていること:AIDMAの法則からAISASの法則へ、バイラルアド効果

 第5章 ユーチューブ、セカンドライフが見せる新しい世界:SNSの魅力

 第6章 ユーザーが求める新フェイズは何か:同時多発的な書き込みの力をいかに玉へ転化するか、見えるウェブから察してくれるウェブへ

 

高橋君:T.コポマー『ケータイは世の中を変える』北大路書房、2004

 前回の概要

l         フィンランド

l         日本とどう違うか

l         日本でのケータイマナー

 

提起された論点と討論の内容

 

大竹君の発表

川島君:「セカンドライフ」では、どうやって具体的なビジネスをするのか?

大竹君:音楽を売るなど、アバターの服やアクセサリーなども作れて売れる。カジノを作って利用料を取ったりもできる。

川島君:「セカンドライフ」で実際にお金を稼ぐことができるとあるが、逆に実際のお金をセカンドライフ上の現金に変えることはできるのか?

大竹君:できます。

大井君:第6章に書いてある「玉」って何ですか?

先生:いい意味での社会への「影響力」をもつことを「玉に転化する」と言っているのではないか?

 

教員の発言

 「バイラルアド」とはviral adで、「ウイルスのように広がる広告」の意味になる。語源はラテン語のvirus(毒素の意味)で、(日本の近代医学に強い影響を与えた)ドイツ語ではVirus [vi:rus](ビールス)と発音し、英語ではvirus [vair@s]と発音する(これの形容詞形がviral [vair@l])。しかし日本の学会では「ウイルス」という発音に統一された(「日本ウイルス学会」)。ところがコンピューター・ウイルスというものが登場したとき、コンピューター用語は英語が主流だったので、英語のvirusviralなどの語句が日本語にも混入するようになり、バイラルという発音とウイルスという発音とが混在するようになった。日本ウイルス学会の表記に準じるのなら、viral adは「ウイルス性広告」と表記すべきだったのではないか。

〔お詫び〕ゼミでの説明では、ドイツ語の綴りはWierusと誤記したので、これを訂正します。調査した結果、ドイツ語も英語も語源はラテン語のvirusで、[virus]と発音される。だからウイルスよりも、昔の「ビールス」という表記の方が欧米の発音に近い。それなのに日本の医学会では独特の「ウイルス」という表記に統一されたのはなぜか、これが今のところ分からない。

 

特記事項

 辻本君からヤフーグループへの参加・申請を宜しくとのことです。詳しくは総合掲示板を見てほしい。

 夏合宿担当者がスケジュールを掲示板に書き込むので一週間に一回は掲示板を見てください。

 

感想/問題点/提案

今回で全員の発表が終わりました!

みんなの発表は上手くまとめられていて、とても勉強になりました。

コバマサ 本当だね。全員が無事に終って本当に良かった。みんなの「書評の完成」を大いに期待していますよ。

 

ゼミとは限らないなんでもカキコミ

 

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 掲載日(自動): 2007731