駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール 

科目名: 演習 II

開催日: 20071012日 金曜日

司会者: 山田

欠席者: 小島

日誌記録者: 成田

次の日誌記録者:五十嵐 

Ver. 06/11/8

全体のテーマ

三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部編『日本産業読本 第8版』東洋経済新報社 2006年 

第二章 産業を取り巻く新潮流

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

報告者名:山田(司会)五十嵐(概要)三村(論点)

 

各報告の題名と要点

第一節 日本経済の6つのキーワード

1、少子・高齢化の進展

2、地球環境意識の高まり

3、IT化の進展

4、グローバルの進展

5、資本主義の高齢化―M&A、株式市場機能の活用

6、CSRの高まり

第二節 日本産業の構造変動と今後の新産業像

1、日本産業の構造変動と課題―アジア各国の追い上げと次世代産業の不在問題

2、日本産業の構造変動と今後の産業像

3、ものづくり産業の将来と今後の新産業像

 

提起された論点と討論の内容

論点:日本が次世代のものづくり産業に移行するとなればどのような影響を与えるか?

 

山田:社会ニーズについて、どのようなニーズがあるか考えてほしい。

三村:(例えば)ユニクロを買うときに重要視するものは何か。

中村:安さ、無地であること。デザインは重視しない。

 ほとんどのゼミ生が「価格」を重視。

三村:(例えば)自動車を購入するときに重要視するものは何か。

 ゼミ生の意見:価格、デザイン、燃費など、さまざまな意見が出る。

三村:自動車はニーズがさまざま。国産品であることにニーズはあるか。例えば、繊維産業ではどうか。

大井:海外からの輸入製品は賃金などの問題があるのではないか。

三村:輸入したもので成り立っている産業が、国内生産主体になるとその製品を消費者は購入するか考えてほしい。

繊維産業を例にすると国産品と輸入品とではどちらをえらぶか?

辻本:中級品、下級品でもある程度の品質がないと日本人は購入しない。それぞれ企業がターゲットを絞って、そのニーズに応えてゆくのが大事。

三村:次世代ものづくりはお客のニーズにあわせて製品を生産することが重要。

大竹:国内生産では、人件費など経済状況をみても、企業が生き残ってゆくのは無理である。

 

教員の発言

 レジュメの内容や、パワーポイントを使った補足など、非常にいい発表だった。

 今回の問題提起の意味は、前回の産業空洞化の議論の引継ぎと考えられる。日本のものづくりがこれからどうなるのか考えるのにいい問題提起だった。

 経済学で言う「差別化」は、社会的な「差別」という意味でなく「差異化」という意味が本来の意味なので気をつけること。

 

特記事項

 

感想/問題点/提案

 討論の進め方が上手でした。ユニクロなどの例えから討論を進めることで、みんな意見を出しやすかったのだと思います。意見がよく出るので記録するのが大変でした。パワーポイントを活用した補足もよかったです。

 この発表で、これからの日本のものづくり産業について考えを深めることができたと思います。

 

 コバマサ:本当に、紙のレジュメによる概要の整理と、パワーポイントによる詳細なまとめとが見事に調和した稀有な発表でしたね。

ゼミとは限らないなんでもカキコミ

 今のユニクロはブランドとコラボしてデザインにも力を入れているけど、やっぱり価格が重要だな、と思いました。

 

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 掲載日(自動): 20071018