駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール 

科目名: 演習 II

開催日: 20071026日 金曜日

司会者: 藪木

欠席者:三村 

日誌記録者: 高橋

次の日誌記録者: 小島

Ver. 06/11/8

全体のテーマ

三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部編『日本産業読本 第8版』東洋経済新報社 2006

 第5章 第3節 医薬品工業

 第6章 第1節 電力産業

 

報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲

第5章 第3節 医薬品工業  (中村)

(1)医薬品工業の概要

(2)医薬品産業を取り巻く環境変化

 @ 高齢化の進展や生活習慣病の増加

 A 医療保険制度改革

 B 研究開発費の増加と製薬企業の再編

 C 市場のグローバル化と大手医薬品企業の海外市場進出

 D 改正薬事法の施行

 E 医療品関連産業における変化

(3)医薬品工業の現状と特徴

 @ 全産業の中での位置づけ

 A 医薬品工業に参入している企業

(4)医薬品工業の将来

 @ 製薬企業の将来像

 A 研究開発の進展と新医薬品の実現

 

6章 第1節 電力産業  (大竹)

(1)       電力産業の概要

@       経済の基盤インフラ

A       事業主体

(2)       電力事業の歴史

@       戦後から高度成長期まで

A       石油危機からバブル経済まで

(3)       電力産業の現状 

@       守りの経営

A       内外価格差と規制緩和

B       2003年改正電気事業法

(4)       今後の課題と戦略

 

提起された論点と討論の内容

論点:原子力発電の是非について

利点:地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない、など。

問題点:放射性物質であり生物化学的な毒性もある放射性廃棄物を作り出す、など。

賛成→5人、どちらでもない→3人。

A:高レベル放射性廃棄物の最終処分地がないのに原子力発電をあてにしてはいけないのではないか。

B:原子力発電について調べたところ利点より問題点の方が多いことがわかった。原子力発電には賛成だが、火力発電など資源を使う発電で、資源の枯渇により電力が供給できない事態のことを考えた上であり、安全面を考えると反対である。

C:問題点が解決されれば使ってもいい。

D:火力、水力、風力どれにでも問題点はある。だからバランスよく使っていくのが最善の方法だと思う。

 

教員の発言

 授業中に紹介した下記の記事は、日本の電力会社が政府による原発の検査について信じられないようなごまかしをした事件の報道です。この事件を含めて、日本の原発関係者の言う「安全」との言説はほとんど信用を失っています。

http://wwwint2.int.komazawa-u.ac.jp/~kobamasa/intdocs/news_int/nk021026toudenhukusimagenpatu

 原発が日々産出する放射性廃棄物は人間の遺伝子を狂わせ、子々孫々にいたるまでの被害をもたらす恐れがあります。確かに今の文明には原発は「必要」なのでしょうが、必要悪としての必要だと思います。このようなエネルギー源にいつまでも頼らざるをえない現状からどうやったら脱却できるか、それが重要だと思います。

 

感想/問題点/提案

 内容がやはり難しかったが、医薬品、電力ともに私たちが生活していく上で必要不可欠なものであり、身近な問題であったため理解はしやすかった。

 

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 掲載日(自動): 20071110