ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習 II |
開催日: 2007年12月7日 金曜日 |
司会者: 大竹 中村 藪木 |
欠席者:三村 |
日誌記録者: 川島 |
次の日誌記録者: 大竹 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部編『日本産業読本 第8版』東洋経済新報社、2006年
第9章 グローバル化
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
報告者名:中村(司会・補足) 藪木(レジュメ進行) 大竹(論点)
第1節
産業の空洞化を越える経営
(1) 産業空洞化とは何か
1. マクロ経済的な視点-脱工業化現象
2. 産業構造的視点-比較優位構造の変動と比較劣位化の問題
3. 企業経営的視点-製品間分業や工程間分業などの国際分業戦略の展開
(2) 産業の空洞化の問題は何か
(3) 産業の空洞化を越える経営とは何か
1. 技術先導品の開発(比較優位を先導する技術開発力)
2. 企業のコスト競争力の再強化(アジア大国際分業の活用)
3. 本業を核としたグローバルな事業構想(製品差別化分業、工程間分業の構想)
第2節
BRICsの潜在成長性
(1) 巨大なBRICs
(2) 経済成長著しいBRICs
(3) 日本企業にとってのBRICs: 中国、インド、ブラジル、ロシア
第3節
いわゆる「2008年」「2010年」後の中国市場の注目点
(1) 第11次5カ年規画と北京および黄海周辺経済の成長
(2) 北京、大連を中心とした知識
(3) 日本産業・企業への戦略課題
補足資料 by 中村
日本企業におけるBRICsへの進出
ブラジルの双日、ロシアの三菱重工、インドのスズキ、中国へのビール会社
提起された論点と討論の内容 |
論点:産業の空洞化は避けられないものである。では、産業の空洞化とどう向き合っていけばよいのだろうか。
成田:上手くまとめられないが、レジュメどおりになってしまう。
山田:レジュメどおりになってしまうが、マイナスにならなければいいと思う。
辻本:最近はグローバル化をしないと、世界の企業に負けてしまうのではないか。
C班のまとめ:人材が一番の資源だから、それを高めていく。生産は海外に任せ、技術力は国内で保つのが重要だと思う。
教員の発言 |
「産業の空洞化」をめぐって(論点)
テキストでは自動車産業の空洞化はありえないかのように書かれているが、中国で大衆車の市場が拡大して日本企業の現地生産が拡大すれば、日本の大衆車製造工場も中国に移転し、大衆車は逆輸入され、国内の中心は高級車の工場になるという事態も想定すべきである。これはテキストに書かれている「製品差別化分業」が自動車産業で展開した場合でもある。
そこで問題は、国内で高付加価値製品を開発できる能力や人材をいかにして育成するかである。それができなければ日本産業の空洞化はますます進むことになる。確かに市場メカニズムのもとでは「空洞化は避けられない」が、Cグループの「論点」の後半にある「空洞化とどう向き合っていくか」という考え方が重要だ。国内での人材育成などに政府はもっと力を入れる必要がある。
(詳細は小林ゼミ掲示板のNo.287参照)
先生の話を聞いて
辻本:企業は利益を求めるのが、至上命題なので仕方ないと思う。
藪木:今後どうやって人材教育を成長させ、企業に役立てていくかが問題。グローバル化は仕方ない。
大竹:資本主義なのでグローバル化は仕方ない。雇用と人材育成については技術や生産力を下の者にしっかりと伝えていくべきだ。
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
今回は「産業の空洞化」という難しいテーマだったが、上手くまとめられていた。
また、中村君の補足資料はこれから就職活動していく上でも為になった。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
インフルエンザが流行っているので、気をつけてください。
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掲載日(自動): 2008年1月8日