ゼ ミ 日 誌 駒澤大学 経済学部 小林ゼミナール
科目名: 演習 I |
開催日: 2008年11月12日 水曜日 |
司会者: 塩見 |
欠席者: 伊藤、野神 |
日誌記録者: 小島 |
次の日誌記録者: 塩見 |
Ver. 06/11/8
全体のテーマ |
情報教育研究会編『インターネットの光と影 Ver.3』北大路書房 2006年
第1章 インターネットと個人情報
報告者名、各報告の題名と要点/分担の範囲 |
報告者名 A班:塩見(司会)、鳥羽(発表・レジュメ作成)、平山(書記)
報告の要点
1.1 個人情報とは
1.2 個人情報の漏えい
1.3 プライバシー侵害
1.4 個人情報の保護
提起された論点と討論の内容 |
論点1 個人情報が悪用されることによって生じると考えられる迷惑・被害にはどのようなものがあるか
Y「お年寄り相手の詐欺など、犯罪で使われるのが一番恐い」
K「“賞金が当たったので連絡をくれ”というメールがきた。無差別に大量に送ることで被害も増えると思う」
H「他人の電話番号を勝手に書いてしまい、そのせいでいたずら電話がかかってきたら恐い」
S「ネット上で使われていた情報(IDやパスワードなど)が不正アクセスによって盗まれた。見えないところで被害に遇うこともある」
N「(「1.1収集してはいけない個人情報」から)宗教などがバレた場合に迷惑行為を受ける可能性もある」
論点2 「このお医者さんは名医です。他の病院で見放された病気を治してくれました」とある人が医者の個人情報を公開するのは問題があるのか
※上記は主にインターネット上での情報公開、また医者個人の電話番号は載せないという条件での論点
(問題有)K「逆に悪評もあるかもしれないし本音かどうか分からないので、ネット上で個人情報をだしてしまうのはよくない」
(有)S「良い評判を書いて、その病院に患者が集中するなど医者のプライベートまで影響があるのではないか」
(無)N「その医者個人の電話番号などを載せたら問題だが、名前と病院名、良い評判ならいいと思う」
(有)T「本人の許可なく書くのは問題」
(有)Y「病院の電話番号も載せてはいけないと思う。診てもらいたいなら番号は自分で調べると思うから」
*(無)H「良いことを書かれて訴える人ないないと思う」
*(無)S「評判があがるからいいと思う。何もないよりも、良い評判がある病院などの情報を得て病院を選ぶことができる」
A班「↑と同じ意見」
(有)N「(*の2つの意見に対して)内容の善し悪しではなく、そこに情報を載せることによって悪用されてしまう」
(有)Y「掲示板だからこそ被害が広がってしまう。情報を紹介する場所によっては問題があると思う」
出された意見に対して
Y「文章には問題はないが、掲示板に名前を載せるとその載せた人とは別の人が悪用するという危険がある」
S「載せた情報が元で言い争いに発展するかもしれない。この医者は良い、悪いなど」
A班のまとめ(論点2)
「文章自体に問題はなくても、後にその情報を使って悪用されるかもしれないから個人名をだすのは良くない」
教員の発言 |
・レジュメで「→」が有効に使われている(神戸ニフティ事件の経過、個人情報保護制度の歴史)。事件の経過が分りやすくなるので、活用して欲しい。
・個人情報保護の点では、諸君が将来クレジット・カードを持つようになったら注意が必要。その番号をネット・ショッピングなどで書き込むことは、将来の漏出の可能性・危険があることを覚悟しておいたほうがいい。
(論点2について)良い医者だったのでブログなどに載せたいという気持ちも分かるが、名前をだして載せていいかどうかは医者本人に相談したほうがいいかもしれない。
特記事項 |
感想/問題点/提案 |
多くの人々が利用するインターネット上で、軽はずみに情報を公開することの危険性を改めて認識することが出来た。個人情報の取り扱いは自分自身で気をつけることが一番重要であるが、それだけでは被害を防ぐことは難しいのが現状である。公開した個人情報が誰にどのように悪用されるか分からないため、掲示板やブログなどに不用意に書くことは避け、また他人の個人情報も本人の許可なく載せないようにしたほうがいいと思う。近年、個人情報の漏えいや悪用による被害や、今回の討論で挙げられたようなインターネットを使った迷惑行為が増加している。インターネットが普及している現代においてこれらの行為や被害はますます増え、また手口も巧妙なものになっていくだろう。個人情報に関するトラブルに巻き込まれないよう、インターネットに載せられた情報は不特定多数の人間が閲覧していること、例え些細な個人情報でも利用・悪用される可能性があるという意識をもち、その取り扱いに十分注意する必要がある。
コバマサ:小島君の主張が整然と述べられていて、敬服します。
ゼミとは限らないなんでもカキコミ |
多くの意見がでたため記録するのは大変でしたが、1つの意見から話が広がったり逆の意見がでたりと聞いていて面白かったです。ゼミ日誌を書くことで討論の流れなどをしっかり把握出来るし、その場では余裕がなくて討論に参加できなくても、日誌を書くことで自分の考えを整理してからじっくり感想を書くことが出来ました。大変ですが担当してみて良かったです。
コバマサ:これこそゼミ日誌の醍醐味ですね。担当して良かったという感想が一番嬉しい。
===================================================================
掲載日(自動): 2008年11月19日